
今日はテツの命日。2年前は秋分の日、まだ10歳になったばかりであった。数ヶ月アトピーで病院通いだったが、まだまだ死ぬには早すぎた。これは若いころのテツ。
あの日は家に上げていたが様子がおかしくなり、抱き上げたら安心したのか目がとろんとしてボクの腕の中であっけなく息を引き取った。ちょっとつらかった10年間、テツには随分と助けられた。ありがとうね。
いじめられたことがないためやさしい目で性格素直、無駄吠えはせず人には従順、しかし外では緊張感みなぎり大型犬にも立ち向かう柴犬であった。
近所の公園で柴犬を5匹も引いていた人と知り合い4ヶ月のオスをゆずってもらった。もらう前からテツという名前に決めていたが、日本柴四大父系の一「白馬の源号」系の「鉄源」のひ孫だった。体型が多少足りず品評会はあきらめたらしかった。鉄源号、25年前第74回最高賞の作州源の直子、この鉄源の子で日本一を五頭出した時期がある。
日本犬保存会の会員にはなっているため機関誌「日本犬」が送られてくる。顔だちと目、犬名からこの血統の親戚・子孫がだいたいわかる。品位は高いが素朴味、力感が薄れてきたと言うのが専門家の見方らしい。
でももう、どうでもよいことだ。テツは綱や首輪がはずれると喜んで逃げてつかまらず、
「もういい、帰る」とつき離すと見え隠れしながら、つかず離れずでついてくるのだった。
ボクには、ただただ、かわいいだけの犬だった。
いまのゲンちゃんは、また違う個性でよいのだが、名前だけはあやかってみた。
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