「野里町歩紀 ~思いつくままに~」

野里町歩紀 ~摂河泉をゆく~ に次ぐ第二歩です

お金の話

2023-10-14 20:14:35 | 日記
 以前の職場では、毎日昼休みになると「ヤクルトのおばちゃん(今ではヤクルトレディーって言うんですね)」が来ました。

 社員食堂前で、昼食を終えコーヒー・タバコへと流れる人の中で発酵乳製品を販売するのです。ヤクルト・ジョア・ソフィール。80円から百数十円の商品です。私の祖母もかつてヤクルトの「おばあちゃん」をしており、ばあちゃんが売るヤクルト1本1本(当時はビンでした)の収入で私たち兄弟は育ちました。

 そんな思いもあり私も時々ヤクルトを購入していたのですが、月極めで購入する人もいる中ほとんどは現金での支払いです。私も支払いの際「細かいお金ですみません」と言いながら1円玉5円玉をかき集めて小銭を出すと、レディは「助かります。今日は小銭がないんで」と。逆に100円ほどの商品で「すみません。小銭がないんですけど」と言って千円札や5千円札を出すと「大丈夫ですよ。今日は小銭が一杯あるんで」とのこと。

 ヤクルトの購入は昼休みヤクルトレディーとの他愛無い会話の楽しみの時間でもありました。そんな何でもない会話の中で、レディーから「小銭しかない時に限ってお客さんは大きなお金を出す」。「小銭がなくて今日はお釣りに困るなという時、ほとんどのお客さんは小銭を出す」という話を聞いたことがあります。所詮お金なんて決まった額がぐるぐる回っているだけ。それが私たちレベルの「経済」です。かつて株をやっていた知人から「株で勝ったらクラウン1台買えるで。なんで株せえへんねん。アホちゃうか」と言われたことがあります。しかし株をやる人は調子の良いときは大きな話をしますが、負けているときは一切しゃべりません。株や賭け事をやらない私でも何となくわかります。

 亡父からの「金は汗して稼ぐもんや」という教えに従い、私は株などの投資や賭け事には一切手を出しません。ぐるぐる回る「お金」がたまたま自分の前で足踏みをする。しかしその後どこかに行ってしまい、次はいつ来るのだろうか。それが投資や賭け事なのでしょうか。人それぞれ考えはあると思いますが、私は父の教えを守っています。
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