平成10年度第1学期は、
放送授業 8科目 16単位
面接授業 3科目 3単位
合 計 11科目 19単位(累計 44単位)
を修得しました。まずまずの調子です。しかし、ここでも外国語でつまずいています。私は到底「英語Ⅱ」のレベルに進めるとは思っていなかったので、残りの外国語科目は英語以外の科目を履修しようと思いました。なぜなら英語以外であればほとんどの人が初学者であるため、みんなスタートラインは同じだと考えたからです。そして当時の放送大学では、英語以外の外国語科目として「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「ロシア語」「スペイン語」が準備されていました。私自身、どの外国語も習ったことはありません。そこで選択したのが「中国語Ⅰ」でした。しかし………。声調(四声)と呼ばれる中国語の発音はとても難しいです。同じ漢字の国なのに、あの漢字はまったく別物です。文法も日本語とはまったく違います。中国語って本当に難しい言語ですよ。案の定、落としてしまいました。次学期頑張りましょう。
ある日の単位認定試験
各学期末に行われる単位認定試験は、原則所属する学習センター私の場合であれば文京区にある東京第二学習センターで受験しなければなりません。しかし、東京は学生数が多いということで3つのブランチ試験場が設けられていました。さすが「大東京」。こんなに交通機関が発達しているのに恵まれていますね。地方では泊りがけで受験しなければならない所もあるでしょう。そして私はJR中央線の「国立駅」前にあった「国立ブランチ試験場」を選択しました。ここなら社宅の玄関から試験場の机まで30分。とても便利です。
この試験場は、コンピューター系専門学校の教室を借用しており、キャンパスの中庭はちょうど円形劇場のように階段で囲まれていました。ある日のことです。私は次の試験時間まで間がありましたので、その階段に座りテキストを開いて試験勉強をしていました。その時、見るからに「家庭の主婦」という感じの中年女性が息子と思われる小学校3~4年生くらいの男の子に自動販売機で買った紙パックのジュースを与え、試験場内へと入って行ったのです。おそらく主婦業の傍ら放送大学で学び、子どもひとりを家に置いておくわけにもいかないので連れてきたのでしょう。まだスマホのない時代、その子は漫画の本を見ながら時間を潰していました。お母さんは試験に集中できたでしょうか?みんな苦労して勉強しているんだな。放送大学のキャッチフレーズではありませんが「学びの尊さ」というものを感じました。そしてあの子は、お母さんのそんな姿を見て今では立派な青年になっていることでしょう。 つづく
放送授業 8科目 16単位
面接授業 3科目 3単位
合 計 11科目 19単位(累計 44単位)
を修得しました。まずまずの調子です。しかし、ここでも外国語でつまずいています。私は到底「英語Ⅱ」のレベルに進めるとは思っていなかったので、残りの外国語科目は英語以外の科目を履修しようと思いました。なぜなら英語以外であればほとんどの人が初学者であるため、みんなスタートラインは同じだと考えたからです。そして当時の放送大学では、英語以外の外国語科目として「ドイツ語」「フランス語」「中国語」「ロシア語」「スペイン語」が準備されていました。私自身、どの外国語も習ったことはありません。そこで選択したのが「中国語Ⅰ」でした。しかし………。声調(四声)と呼ばれる中国語の発音はとても難しいです。同じ漢字の国なのに、あの漢字はまったく別物です。文法も日本語とはまったく違います。中国語って本当に難しい言語ですよ。案の定、落としてしまいました。次学期頑張りましょう。
ある日の単位認定試験
各学期末に行われる単位認定試験は、原則所属する学習センター私の場合であれば文京区にある東京第二学習センターで受験しなければなりません。しかし、東京は学生数が多いということで3つのブランチ試験場が設けられていました。さすが「大東京」。こんなに交通機関が発達しているのに恵まれていますね。地方では泊りがけで受験しなければならない所もあるでしょう。そして私はJR中央線の「国立駅」前にあった「国立ブランチ試験場」を選択しました。ここなら社宅の玄関から試験場の机まで30分。とても便利です。
この試験場は、コンピューター系専門学校の教室を借用しており、キャンパスの中庭はちょうど円形劇場のように階段で囲まれていました。ある日のことです。私は次の試験時間まで間がありましたので、その階段に座りテキストを開いて試験勉強をしていました。その時、見るからに「家庭の主婦」という感じの中年女性が息子と思われる小学校3~4年生くらいの男の子に自動販売機で買った紙パックのジュースを与え、試験場内へと入って行ったのです。おそらく主婦業の傍ら放送大学で学び、子どもひとりを家に置いておくわけにもいかないので連れてきたのでしょう。まだスマホのない時代、その子は漫画の本を見ながら時間を潰していました。お母さんは試験に集中できたでしょうか?みんな苦労して勉強しているんだな。放送大学のキャッチフレーズではありませんが「学びの尊さ」というものを感じました。そしてあの子は、お母さんのそんな姿を見て今では立派な青年になっていることでしょう。 つづく