「世の中は三日見ぬ間に桜かな」
という俳句があります。
俗に「三日見ぬ間の桜」といわれることわざの元となった句です。
作者は芭蕉の孫弟子に当たる雪中庵(大島)蓼太。
「三日見ぬ間の」と「三日見ぬ間に」ではニュアンスが違うけど、本当に「三日見ぬ間」を体験してしまいました。
関東地方は、先週末に異常な気温になりました。ところにより夏日を記録したとか・・。
今月12日に皇居東御苑本丸跡で見た「ツバキカンザクラ」木の下の方は開花していましたが、全体的にまだ蕾。下のような状態でした。
それが15日に再び行ったら満開。
いくら異常高温といっても三日間でまったく違う姿になってしまいました。
まさに三日見ぬ間の桜・・・・実感しました。
この「ツバキカンザクラ」について調べてみました。
名前の由来は原木がある愛媛県松山市の伊豫豆比古命神社に由来しています。この神社は椿神社ともよばれそこから「ツバキカンザクラ」と呼ばれるようになったようです。
遺伝的には「シナミザクラ」と「カンザクラ」または「ヒカンザクラ」の交配種だといわれています。
ピンク色で満開の姿はたいそう美しく、春を期待させます。