釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

梅は咲いたか 桜はまだかいな

2010年01月28日 05時13分08秒 | 四季の花
タイトルの「梅は咲いたか 桜はまだかいな」というのは、俗曲『梅は咲いたか』の冒頭の部分です。
「梅は咲いたか 桜はまだかいな 柳なよなよ風次第 山吹ゃ浮気で 色ばっかり しょんがいな~」と続きます。

一月も下旬になると梅の花の便りも聞こえてきます。
24日の日曜日は亀戸天神の「鷽替」てした。
(鷽替については2006年1月の日記に書いていますので、上をクリックしてください。)



亀戸天神は鷽替が終わると梅祭りが始まります。
当日は梅祭りはまだでしたがもうちらほらと咲いていました。





梅が咲けば、桜・・・・・というわけで、俗曲「梅は咲いたか」の登場です。
梅が咲いたからって、桜は咲かないだろうとみなさんはお考えでしょう。
私もそうだと思っていました。

26日、一年365社詣で、品川方面を巡礼中。
京急新馬場駅近くの目黒川沿いにある荏原神社の社頭に赤い花が咲いていました。
遠くからだと梅の花だと思えるその姿・・・・。



近づいてみるとなんと



御神木の「緋寒桜」ではありませんか。
二、三分咲きでしたが、まさしく桜。
思いがけずに春に出会ってうきうきした気分になりました。

新宿御苑の寒桜も開花したようです。
皇居東御苑の椿寒桜も2月半ばには満開を迎えるでしょう。

今年のソメイヨシノの開花は少し早そうです。
本当に待ち遠しい桜の季節です。

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水が湧く場所なら・・・・・

2010年01月26日 04時10分24秒 | お散歩日記/東京地名の話
もし水が湧く場所がパワースポットであるならば、お勧めの場所を二つご紹介しましょう。

ひとつはあの「ブラタモリ」でさらに有名になった麻布『がま池』。


がま池の水面

この池の持ち主の家に火事の火の手が迫ったときに、大がまが池から出現して水を吹き屋敷を守ったという伝説がある池です。
場所は、麻布の高台・・・・とだけ申し上げておきましょう。
麻布の達人ならご存知のはずの場所。

高校生のころ、塀越しに覗き見した記憶があります。
そのころにはもう家やマンションに周りを囲まれていて中には入れませんでした。
昭和三十年代には池も大きく、近所の子供たちは、ザリガニ取りなどをして遊んでいたようです。

先日の「ブラタモリ」で数十年ぶりに映像を通してご対面しました。
実際に池のそばには近寄れないどころか、水面を見ることも無理だろうとあきらめていましたが、意外にあっさりと水面を見ることができました。
ただし、駐車場から覗き見をしましたから・・・・・。

ここの池は高台のほぼ最上部です。
こんなところにの水が今でも湧いているとても不思議な場所。
すなわちパワースポットです。
伝説から考えても、災難除けなどにご利益があるかも。

さてもうひとつは『根津の吹上の井筒』。
南青山の根津美術館の庭園の中にあり、井筒からはこんこんと水が湧き出しています。
ここは、清正井と同じく古川・渋谷川水系の最上部です。
この谷の上には、古くから麻布大観音をまつる長谷寺があり、園内にも薬師堂や天神の飛梅祠、東熊野、ほたらか山など、霊験あらたかな国内の霊場のミニチュア版もあり、非常にパワーを感じる場所です。
この庭は東の鉄道王、東武鉄道の創始者、根津嘉一郎翁の屋敷跡です。
財を成すという点ではもってこいのスポットではないでしょうか。


吹上の井筒

というわけで、清正井や東京大神宮を上回るパワースポットのご紹介でした。
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似非パワースポットの謎

2010年01月19日 22時34分21秒 | お散歩日記/東京地名の話
話題の明治神宮御苑の『清正井』。

パワースポットじゃないと思う理由。

もしもパワースポットだとしたら、明治神宮ができる以前に何かの宗教施設に使われていたのではないでしょうか?
江戸時代も井伊家の下屋敷が精一杯。
もし、パワースポットなら天海僧正が何かに使っていたはずです。

明治時代も軍隊の演習場だったわけで、そんなに重要視されていないのはなぜ?

どちららかというと、水の湧く場所や森の奥には、精霊などよりもモノに飢えた悪霊や邪鬼・・・・ゴブリンなんかが集まりそうな気がします。
あそこはハレの気配よりも怪(ケ)の雰囲気のほうが強いようにかんじるのですが・・・・。

毎年、美しく咲く御苑の花菖蒲の水源もこの清正井ですが、その下の池では近年、睡蓮が枯死してしまいました。
池浚いが原因のようですが、パワースポットだとしたらちょっと力がなさ過ぎではないでしょうか。
池のほとりの藤も、藤自体は元気ですが、巻かれた木が枯れてしまって、芯はコンクリートの擬似木です。

明治神宮って、森も何もかもが、人工的に作られたものって感じですよね。
その人工の自然、人工の雰囲気がすばらしいことは認めますけども・・・・。

どうも最近のパワースポットブームは、そんなに古くないものが対象のような気がしてなりません。

飯田橋の東京大神宮もパワースポットと呼ばれています。先日もたくさんの若い女性が集まっていました。
ここも昭和三年の遷座。たかだか八十年余りの歴史です。

まだ六本木にある出雲大社の方が明治時代にできていますから古いですよね。
まぁ、古ければよいというわけではありませんが。

東京で手軽にお伊勢詣でを済ませて、良縁を求めるなんて相当罰当たりです。
もう少し苦労しなさい・・・・幸せになるためにはね。
それにやっぱり縁結びは出雲でしょ、伊勢じゃなくて・・・・。

ここも江戸時代は旗本屋敷が軒を連ねていたそうです。
不吉なことに幽霊坂が付近に三つもあるし・・・・・。

噂は怖いもので、何のパワーもない場所がパワースポットに祀りあげられてしまっているのでした。


☆『清正井』の画像を貼り付けておきました。ご自由にお使いください。
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清正井の伝説

2010年01月12日 18時51分49秒 | お散歩日記/東京地名の話
今朝、Twitterを見ていたら、某タレントさんのつぶやきに遭遇しました。

昨日、明治神宮の内苑にある加藤清正が掘ったという伝承のある『清正井』の写真を撮影するといいことがあると、入場するのに二時間待ちがあったといいます。

いろいろなタレントがパワースポットとして紹介したのに拍車がかかって、大騒動になったようです。
そのあと、いろいろなつぶやきでは五時間待ちで入れなかったまで出る始末。

そもそもこれは井戸といいますが、これは自然の湧水だそうです。
以下は明治神宮のサイトより引用しました。
清正井

「大正12年の関東大震災以後には大雨になると白濁になり、また昭和8年の大干ばつには一時湧水が止まりましたので昭和13年修復工事を行うこととなり、それと同時に水源調査が行われました。その結果水源は御本殿西側権殿敷地付近一帯(現在の本殿倉庫)の浅い地下水が二方向の自然の水路に流れて、井戸の上方斜面から井戸に湧出するまったく自然の湧水であることが解りました。この工事の際旧態を保つため、また水が集まりやすい様に斜面をコンクリートでおおいかぶせ集水槽導笈を新たにしました。しかし、その修復工事からはや60年近くもたち、修復当時の木造も腐朽しましたので平成8年8月30日、59年ぶりに修復工事が行われています。」

伝説では清正が掘ったそうですが、事実は湧水であり、明治神宮自体も大正時代に作られた新しい神社であり、さらに周囲の杜は、そのときの植林の賜物で、数十年のときを経て自然林のような姿にはなっていますが、正しく人口林です。

悪くいえば、信仰宗教が立派なお堂を建てて回りに木を植えた場所にたまたま泉が湧いていた・・・・・ということなんです。
なんでパワースポットなのか不思議です。
昔からある神社のほうがはるかにパワースポットなんですがね。

それにしても現代の若者はそんなに幸せになりたいのですかねぇ。

そうそう、昔は『清正井』は飲めたんですよ。
子供のころは、柄杓があって、手水のようにお清めができました。
もちろん飲む水ではないんですが、飲んだ記憶があります。
でも、皆さんご存知のように、私は今まである意味、普通の人生を送ってきました。そんないいことはなかったような。
今でも一年に二・三度は『清正井』に行って写真を撮影していますが・・・・。
まぁ、普通が一番幸せなのかもしれません。

御苑の入園料が500円。
明治神宮も初詣のお賽銭が入ったばかりなのにすごい収入ですね。
去年みたいに、見解の相違で税金の未納がありませんように祈るばかりです。
(御苑の入場料はたぶん課税されると思いますので・・・・。)

TOP画像はどんどんダウンロードしてくださっていいですよ。
幸せになるかも。www

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壮大な計画 その2 -橋めぐり-

2010年01月09日 05時05分29秒 | 橋めぐり
神社を365社なら、もう少し簡単なものがないかと考えたのが橋365橋渡り倒し計画です。

神社はそこかしこに散在していますが、橋は川や水路に沿って歩けばまとまってあります。
そのためにあまり歩かなくても容易にたどれそうです。

ただしここで問題が・・・・・。
すでに川が埋め立てられてしまった橋はどうしたらいいかということです。

橋の痕跡が残っている・・・たとえば橋脚とか欄干とか・・・は数に数えてもいいのかと思います。

広尾橋や数寄屋橋なんていうのは、ほとんど痕跡がありません。
記念碑がある程度です。
これはどうしよう・・・・。

とりあえず下に水が流れているもので渡れるものを『A』ランクとして、痕跡があるものは『B』ランク、さらに交差点名などにのみ残っている橋を『C』ランクとして考えることにします。

元来、下を川が流れていなかった橋・・・曙橋や千登世橋などは『A』として考えます。

また、古川にある青山橋ののような渡れない橋は『参考』とします。

自分でなんだかんだとルールをつけて遊んでいるので気にしないでください。

それではお江戸日本橋から出発します。
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壮大な計画 その1 -神社めぐり-

2010年01月08日 20時36分45秒 | 寺社仏閣
お風呂に入りながらだったか、寝る前にウトウトしながらだったか、変なことを考えてしまいました。

今年は神社に参拝しまくる。・・・・・・ということ。
東京をぶらぶらと歩いているとそこかしこに神社があります。

ごくごく小さいものから、巨大なものまで。
有名なものから、地元だけで信仰されるひっそりとしたものまで。
その多様性は目を見張るものがあります。

さらにご祭神も神話の世界の方から、明治時代の軍人まで多種多様。
その面白さは奥深いものがあります。

また、住居表示という兵器に壊される前の原東京・江戸のコミュニティの拠りどころとしての神社の意義は大きいものがあります。
神社の氏子地域を調べれば、旧町名にぶち当たり、さらには江戸の町へとタイムスリップしていきます。

なぜその神社が、そのコミュニティーの氏神になったのか、そのあたりの不思議の糸を解きほぐさずにはいられなくなります。

今年一年の目標は、365社参拝。
都内の神社数が1398社(東京都神社庁調べ)、神社庁のHPに載っている神社数が約400社。
これは、奥多摩から伊豆諸島までも含めた数ですから、365社詣でるのは無理な気がします。

でもどこまでいけるかチャレンジしてみようと思います。
お付き合いのほどよろしくお願いします。


追記:神社内の境内社や末社は数に含まないものとします。
    二礼二拍手一礼の参拝を必ずすることで一社に参詣したとみなします。
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七草粥

2010年01月07日 19時30分04秒 | 季節
今日は五節句のひとつ『人日』。
またの名は『七草』。

大学の授業で『小松引き』という行事でこの節句を知りました。
最初は若松を根こそぎ引き抜いたようですが、後には野に出て若菜を摘む行事になったようです。
その若菜で羹(あつもの・スープのようなもの)をいただいたのが七草粥の始まりのようです。

ここ数年、お客さんに少量食べていただいています。

お米2カップに、水7カップ。
洗って30分ほどざるに上げ。
ゆっくり(30~40分)炊いてお粥を作ります。
そして、出来上がり寸前に七草を下茹したものを刻んで加えます。
その時に少し塩を加えます。

デパートの七草はさすがにしっかりしていました。
前にスーパーで買った七草はハコベばっかり。

ちなみにセリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ(カブ)・スズシロ(ダイコン)が七草です。

なかなかおいしく出来上がりました。


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冬牡丹

2010年01月04日 19時17分59秒 | 四季の花
大門まで出かけたので、正月の旧芝離宮庭園をのぞいてみました。



冬の庭園は色彩にかけて寂しいものです。雪が降らない東京でも「雪吊」などで変化をもたせています。
そんな風景を見に行ったのですが、はからずも「冬牡丹」に遭遇しました。



数十鉢が花壇に並べられていました。
いままで一株ずつ菰を被った姿しか見たことがなかったのでこの並べ方は壮観です。


普通はこんな感じです。

「冬牡丹」は春に咲く牡丹を手間隙かけてこの時期に咲くように調節したものだそうです。今まで混乱していたのですがほかに「寒牡丹」というのがあって、こちらは春と秋に二度咲く変種だそうです。「冬牡丹」は放って置くとまた普通の春に咲くものに戻ってしまうそうです。



思いがけずに好きな花に会えるのはうれしいものです。
もうひとつ、芝離宮には花が咲いていました。



十月桜です。
小さな花が寒さに負けずにたくさん咲いていました。



冬来たりなば春遠からじ・・・・そんな新春です。
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あけましておめでとうございます。

2010年01月01日 23時59分33秒 | お散歩日記/東京地名の話
ようこそお運びくださいました。
今年もどうぞお付き合いください。


というわけで新年となりました。
旧年中はいろいろな出会いがあり楽しい一年でした。

今年もたくさんの出会いを期待しつつ・・・・・。


年末年始といえども『ごん汰』君はお散歩三昧です。

大晦日は、大師前駅から歩き出して、多摩川(六郷川)を渡り、羽田へ。

まず川崎大師にフライングしてお参り。
そして多摩川の土手に出て、大師橋へ。



強風で大師橋を渡るのが怖かった・・・・・。
隣の送電線は唸りをあげ、橋は揺れている状態。
風で体は持っていかれるし・・・。
つり橋以外でこんなに怖い橋は初めてでした。

遠くにはうっすら富士山。
反対側には、羽田空港。

対岸にやっと渡りついたところに羽田神社がありました。

そこには明治初年にできた大田区唯一の富士山が、たぶん富士山の方向を向いて鎮座していました。



最後に穴守稲荷に参拝して、天空橋駅から帰宅。
2009年を締めくくりました。

そして、元旦。
東京駅から歩き始めて、茅場町、新川、隅田川大橋、深川、木場、清澄白河駅までなんとなく散歩。

途中の隅田川大橋から、スカイツリーが見えました。


清洲橋の後方に東京スカイツリーが顔を出しています。

そうそう、年末にそばまで行った時は240メートルほどだったはず。
まだまだ伸びるわけだ。

こんな風に今年の東京も変わっていくのだろうね。

というわけで今年もよろしくお願いします。

top画像は十間橋(墨田区)から見た東京スカイツリー(12月24日)の様子。
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