釋守成の転居物語(旧タイトル・GONTAの東京散歩)

またまた転居を目論んでいます。
5年間で5回の転居。
6回目の転居の経緯を書いていきます。

チューリップ

2020年04月08日 01時24分00秒 | 日々雑感
亡き父が
病母に遺せし
チューリップ

茨城に来て三週間経ちました。一度、長期滞在に必要な物を取りに湯河原に戻ったけど。
茨城に長期滞在している理由は母の看病です。
今年になってから母が元気がなかったので、気晴らしになるかなとデイサービスに行かせました。二月にはさらに元気がないので週に3回も通わせたりしました。3月になり、弟からデイサービスにも行かないし、食事もしないという連絡があり、日帰りで様子を見に行くと、だいぶ窶れていてビックリした次第です。
その後、またデイサービスに行ったというので安心していました。しかし、一週間後に訪れるとトイレに行けないほどになっていました。
まだ、その時点では病気と思っていないので、ケアマネージャーさんと相談してショートステイでも、という話になりました。
ショートステイ先の責任者の方と看護士さんがいらして、母を見てすぐに病院にかかった方がいいということになりました。
そして、かかりつけの病院に行き、そのまま入院となりました。
父の死からちょうど半年、母がそんなに重篤だとはこれっぽっちも思いませんでした。ちゃんと定期的に検査はしていたのに。
二週間病院に入院して、病状が安定しているので今は在宅看護になりました。
父が寝ていた場所で休んでいます。
窓の外には父が好きだったチューリップが咲いています。去年の春、庭のチューリップを見て喜んでいた父。
入院の時に医者に告げられたのは一か月でした。あと残り一週間です。
お父さん、お母さんを呼ぶよはまだ早いからね。
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花の主

2020年04月03日 15時11分00秒 | 日々雑感
去年の今頃、父の病が発覚してた。茨城に移ってから一年、家の横の道路に植えたチューリップの球根が花を咲かせていた。家の中からはちょっと見にくかったので、「家の前の見える場所に移せ。」と話していた。「来年は前に植えよ。」というと「来年は俺いないから」といった。
そして今年は家からも見える場所にも鉢で植えた。そして今、花が咲き出した。去年の花から取った球根と新しくいただいた球根、たっぷりと咲いている。



花の主は居なくなったけど、花は咲いている。


鉢は病床の母にも見える場所にも咲いている。この季節にまた肉親の看護をするとは思わなかった。


父の棺に入れた球根も今頃は咲いているだろう。お父さん、まだお母さんを呼ぶのは早いよ。



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父の墓

2020年04月02日 22時20分00秒 | 日々雑感
父の遺骨をまだ埋葬していません。
青山霊園立山墓地の我が家の墓に埋葬も考えましたが、茨城の家からはあまりにも遠すぎます。
父の葬儀でお世話になった石岡市真家の明圓寺さんにたまたま樹木葬の施設がありました。
母とも相談してそこにお世話になることにしました。
春浅い日に弟と施設の見学に行きました。
山懐の小さなお寺ですがとても素敵な環境です。
私も弟も子供がいません。ちゃんとした墓を用意しても嗣ぐものがいません。そんなところから樹木葬選択にいたりました。ゆくゆくは青山の墓も墓じまいをしなくてはなりません。
去年の4月末、父も闘病の中にお寺の参道までやってきて、そのころ咲いていた藤の花を美しいと眺めていました。
この日は寺までの道に小彼岸桜が咲いていました。
母が元気になって季節がよくなったら納骨したいと思います。


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