去年の9月1日、まさか母の最後の誕生日になるとは思ってもいませんでした。余命宣告された父にとっては母の誕生日が最後になるかなと思って、花屋さんに花束を買いに行きました。
今まで一度もやったこともないことはやるもんじゃありませんね。一生で一度のことになってしまいました。
病床から父は「なんだい?」と聞いてきました。「お母さんの誕生日。」父は大きく頷いて「いくつになったんだい?」「86」
父のびっくりした顔が忘れられません。
母がどんな表情をしたのか、あまり覚えていません。でも喜んでいたことは確かです。
嬉しそうだから来年もプレゼントしようと思いましたが、叶いませんでしたね。
今でも石岡で二人は笑いながら話をしていそうです。