東近江市観光協会は、百済寺境内国史跡指定10周年を記念したツアー「信長の近江侵攻 抗(こう)した者 與(くみ)した者―百済寺と近江の国衆―」を11月に開き、参加者を募っている。
永禄11年(1568)織田信長は足利義昭を奉じて、都を目指し、近江の地へと侵攻した。これに対し、近江守護六角氏は抗戦の構えをとる。この時、有力寺院百済寺は信長の懐柔策に乗ったかにみえてしかし、裏では六角と通じていた。信長に抗するか、與するか、近江の国衆たちの姿に迫る。
開催日時: 11月9日(土)、11月14日(木)及び11月28日(木)、1月30日(水)
集合場所: 09:30、JR能登川駅西口を出発
コース:
①「抗した者コース」(11月9日・14日)
東近江市埋蔵文化財センター明日一史さんの案内で、信長の近江侵攻により落城した志村城主の墓と伝わる宝篋印塔をはじめ、鯰江城、安土城金箔瓦などを見学する。
能登川駅(集合)→ 新宮町宝篋印塔 → 東近江市埋蔵文化財センター → 伊庭町、正厳寺 → 佐生城(車窓)→ 道の駅あいとうマーガレットステーション(昼食)→ 百済寺 → 鯰江城跡 → 能登川駅(解散)
②「與した者コース」(11月28日・30日)
元東近江市史編纂室長の山本一博さんが語り部となり、信長の側室お鍋の方の屋敷高野館跡をはじめ、信長駒つなぎの松、県史跡後藤館跡などを訪ねる。
能登川駅(集合)→ 東近江市埋蔵文化財センター → 百済寺 → 道の駅あいとうマーガレットステーション(昼食)→ 高野館跡 → 千草越信長駒繋ぎの松 → 布施山城(車窓)→ 後藤館跡(県史跡)→ 腰越峠 → 能登川駅(解散)
参加費: 両コースとも参加費8,000円。定員は各40人(最小催行人員20人)
申し込み・問い合わせ: 東近江市観光協会(TEL 0748-29-3922)
また、非公開の百済寺蔵「石曳き絵馬」(市指定)の特別見学や、当時の文献資料を再現した一品を盛り込んだ戦国弁当などが、ツアー限定で体験できる。
<滋賀報知新聞より>