東日本大震災の被災地にエールを送る「滋賀県立八日市南高校」(東近江市)の「復興支援二畳凧」が今年も完成し、7月20日(水)に八日市南高校グラウンドで揚がった。
初めて「八幡工業と守山」の2高校も協力し、新型コロナウイルスの収束や、ウクライナの平和への願いを込めた。
↑写真:中日新聞より
2畳凧は八日市南高校の地域支援活動部が、2014年に作り始めた。同部は震災翌年からほぼ毎年、被災地を訪問している。今年は東北各地の5校とオンラインでやりとりし、凧のデザインを考案。願い事を書いた札約60枚を送ってもらい、凧の裏側に貼り付けた。
凧は、絵と文字を組み合わせて読ませる「判じもん」のデザイン。東北の高校生から要望の多かった「笑」の字と、ウクライナの国鳥「コマドリ」をあしらい、「笑顔を取り戻す」との意味を持たせた。
滋賀の3校は、青少年赤十字の活動がきっかけで交流が芽生え、この日は計28人が参加。ひもを持って一斉に駆けだすと、風に乗って50m弱の高さまで揚がった。
八幡工業の3年丸岡良喜さんは「初めての大凧揚げで、思い出ができてうれしい。凧のように気持ちも上がる世の中になってほしい」と語った。
八日市南の3年中沢美咲さんは「東北への思いも広がり、ありがたい。戦争も早く終わってほしい」と話した。
<中日新聞より>