米粉、桑の葉、オニグルミ(びわこ和ぐるみ)、エゴマ……。滋賀の大地の恵みでつくったクッキーが誕生した。
「琵琶湖」は滋賀県の面積で言えば「約6分の1」。琵琶湖だけじゃない滋賀の魅力を伝えたい。だから、名前は「ロクブンノゴ(5/6)」。
パッケージを6分割した。
・「6分の3」は滋賀県の半分を占める山を表す緑色の「桑のクッキー」(米粉と桑の葉入り)。
・「6分の2」の平地部分は「実りのクッキー」(米粉とナッツ入り)。
・残りの「6分の1」は「琵琶湖」の写真だ。
製造・販売するのは、社会福祉法人「あゆみ福祉会」(滋賀県東近江市)が運営する「工房しゅしゅ」。障害のある同会の利用者らが手作業で作る。売り上げを、障害者の雇用創出につなげたいという。
滋賀の自然が育んだ素材にこだわり、東近江市、長浜市、近江八幡市などの生産者らから調達した。耕作放棄地の活用や高齢者、障害者との農福連携など社会課題に関わっている生産者もいる。「製品を食べてもらうことで需要が増え、生産・雇用が生まれるという好循環で、滋賀を元気にできたら」と工房しゅしゅ営業担当の上原康寛さん。
開発には1年以上かかった。米粉でもすっと溶けるような食感に仕上げるのに苦労したという。工房しゅしゅ製造責任者の持永美咲さんは「豆乳バターを使うことで、バターの風味がない分、素材の味を生かし、やさしい甘みに仕上げることができた」と胸を張る。
「桑のクッキー」6枚と「実りのクッキー」4枚入りで1400円(税抜き)。「販売価格は安くしない」と持永さん。働く人の尊厳を守ることになるという。
工房しゅしゅ本店(東近江市上羽田町)とオンラインストア(https://www.chou-chou11.com/別ウインドウで開く)で11月30日から販売している。
問い合わせ: 工房しゅしゅ(0748-20-3993) 東近江市上羽田町786-1 https://chou-chou11.com/
<記事・写真: 朝日新聞より>
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