Whatever will be, will be.

気まぐれ日記。

初場所を振り返って

2009-01-26 23:58:26 | スポーツ全般
朝青龍の奇跡ともいえる復活劇の優勝で幕を閉じた初場所。

これ自体は見事で賞賛に値するが、その反面、ハッキリいって全盛時の力ではない
朝青龍に最後、白鵬が本割では破ったが、その他の力士は、誰一人負かすことが
出来なかったところに不甲斐なさの思いを強く感じた。
特に後半対戦した大関の散々たる負け方。

去年のジャイアンツの優勝をメイク・レジェントなどというが、私は、巨人にとって
メイク・レジェントではなく、タイガースにとって(悪い意味での)メイク・レジェントだったと
思っている。
基本、あのゲーム差をひっくり返されるのは、ひっくり返させる側に問題があるので。

同じように、本調子でない朝青龍を負かすことの出来なかった対戦相手には大きな問題があり、
猛省してほしい。
力差だけの問題ではないし、今場所に関しては力差はほとんどなかったはず。
特に序盤は。
勝負の世界では下克上。
強いものが頂点に上がる。相撲で言えば横綱。
しかし強いものも衰える時が来るわけで、その時に下のものはこの時とばかりに
潰しにいかなければいけなかった。
そのチャンスが今場所であって、もし、朝青龍が序盤で2敗、3敗となっていれば、
おそらく引退していたと思う。
その可能性も十分あるような朝青龍の相撲内容で、稀勢の里や雅山との一番などは
紙一重で、特に初日でもあった稀勢の里が勝っていれば、こんな結果はなかった。

朝青龍を潰して引退に追い込めば、自分(たち)が上に上がるチャンスが広がるのに・・・

今場所は朝青龍の相撲によって、大いに盛り上がったし、朝青龍の勝負強さは認めるが、
それ以上に朝青龍に優勝されてしまったその他の力士に情けなく空しかった。

最後に。
白鵬と朝青龍の取り組み。
今場所は本割と決定戦と2番あったが、相撲自体は共に片方が立会いがよくなく、
一方的な勝負の凡戦になってしまった。
しかし、仕切りあう両雄の姿はとても良い。

まさに真剣勝負で、プライドを賭けた雌雄を決する決闘のような雰囲気。
この独特の雰囲気は他の力士には存在しないし、また他のスポーツにもない
相撲独特の緊張感のあるもの。

ハッキリ言って、朝青龍は今場所は優勝したからといっても、もう峠は過ぎているので、
単純に自力では白鵬の方が数段上に来ていると思うが、朝青龍にはもう一踏ん張りしてもらって、
横綱決戦をこれからも続けてほしい。
結構、厳しいと思っているが・・・