木花に想いを馳せる旅人は
季節の潤いをも心に日記する
ことさらにつらい空の震えにも
それを凌ぐ陽光を浴びて歓喜する
ながく耐え忍んだ鈍色(にびいろ)も
今は穏やかに消え失せ
パステルカラーのゆかしき背景を描写する
冬の甘さよ 臘梅(ろうばい)は
人から情けをうけ 人に情けを施し
めぐる温かみのもとはと言えば天の恵み
人知る 地知る 天知るの喩(たと)え
導くや 雲を 大空を そして華やぐ春を
おおらかな風に湿(しめ)る濃緑の夏をも
yatcha john s. 「 winter sweet 」
