oceanside

仏語、英語学習者。アイザック・アシモフのファン。ノース・ホワイトヘッド思想信奉。縄文志向、仏陀志向。

because

2022-05-18 22:22:36 | 壮大な宇宙史
やっぱり水瓶座なんだわ
トラピスト・ワンって言うらしいわよ

いったい なんのことだい
昔のように夢想趣味がまた始まったのかい

7つの系外惑星が同時に見つかったのよ
たったの四十光年先だって

7つの系外惑星だって?
たったの四十光年だって?

それがどうしたって いうんだい
君は昔の夢想家に最近戻ったみたいだよ
子育ての時のあの現実主義は捨てたのかい

だって可笑しいと思わない
光に乗って行けば 四十年前のあなたと私にまた遭えるのよ

馬鹿だなあ
たとえ行けたとしよう その時は僕らは百歳以上だよ
僕には 永遠に輝く星がいつでも見えてるよ

何よ それ 夢想家なのは そっちじゃない
なぜそんなにちぐはぐなんですか?

ええいと なぜなら BECAUSE I still love you

https://youtu.be/9N_iJwOWGWg

yatcha john s. 「 because 」


ミーターの大冒険 オーロラへ 12 「ファウンデーション暦55年?」

2022-05-18 22:20:05 | ミーターの大冒険
12 ミーター、あと三回のジャンプでコンポレロンの太陽の星域に入るわ。
 でも、やっぱりハニスさんの発言には納得できないわ。なによ、『時代遅れの風采の相棒君』って、宇宙一の美女イルミネーションに向かって、失礼だわ!

 イルミナ、まだ怒っているのか。あれは、ハニスさん特有の誉め言葉なんだ。なにか新しい情報を掴んだ時によく嫌味な皮肉をいう癖があるんだ。あのコンパーさんの人を煙に巻くような態度じゃない純粋な人間味がハニスさんの性格なんだ。もう少し彼を理解してやった方がいい。
 それにしても、「時代遅れの風采」とはピッタしだわな!今では図書館の設備はスミルナやシウェナの方が見事だから。
 
 なによ、ミーターまで。なぜ、スミルナやシウェナの方が凄いって知ってて言ってるの?
グレディアさんがターミナスで初めたラベンダー農園は、その後、彼女の娘アルカディアさんや孫娘のアルシアさんによってスミルナに移植されたんです。そしてアリシアさんによって、さらにアグロフォレストリーがシウェナに移植されて、両方の星は繁栄したんですからね。みんなターミナスのおかげなんですからね。それで図書館も立派になって。それでもトランターにあった旧銀河図書館の全蔵書は私のところに移転されたのよ。

 ごめんごめん、
 確かに「銀河帝国辞書編纂図書館」という呼び名は古すぎるけどな、ハニスさんが、オリンサスさんの我々に伝えきれなかった伝言について思い返していたところなんだ。ハニスさんは、僕にこの船に乗り込む前に伝えてくれたんだ。

 オリンサスさんが、例のお前の図書館の隣にある「辞典広場」のルイス・ピレンヌ博士の銅像の下で倒れていたところをコンパーさんが見つけて介抱してあげた、ということは知っているよな。実はそこになにか重要な真実を発見して、それを僕らに伝えたかったんじゃないかと思っていたんだが。ずっと気にはなっていたんだ。僕は今、お前の今の言葉でなにか気がついたようだ。

 いわば、ハーディンの秘密がな。すなわちそれは「アルーリンの謎」と言い換えられるってことさ。「辞書編纂財団」のルイス・ピレンヌにも関係があるかもね!

 なによ、回りくどい言い方ね。私のどんな言葉で、ミーターが何に気がついたって言うんですか

 お前の「グレディア」っていう言葉さ。なぜハーディンが彼の次女に「グレディア」という名をつけたかということ。
 お前に確認したい。「銀河百科辞典」第一版は何年に発刊した?

 ミーター、それは確か、ファウンデーション歴55年だわ。それが何か???

 

yatcha john s. 『ミーターの大冒険』 オーロラへ 12 「ファウンデーション歴55年?」


ファウンデーションの夢 第二部 地球を去って 第1話 「超・有機体」

2022-05-18 20:38:44 | ミーターの大冒険
ファウンデーションの夢 第二部 地球を去って 第4話 「超・有機体」

あらすじ

 トランターから地球探索に向かったR ・ダニール・オリヴォーは、まず、シンナックスでハリ・セルダンの後継者のガール・ドーニックに会い、彼をトランターに送り出した。次にハリの故郷ヘリコンに向かい、それから目的地の地球に着く。そこは放射能で燐光を発する死の世界であった。
 しかしそれでも生きようとする地球の魂を感じ、そこに人類と銀河の命の源泉に触れた。
 ダニールはそこから、「わたし/われわれ/ガイア」の超・有機的惑星を構想する。
 それはハリの「心理歴史学」に付随し、補助となるに違いない。


「超・有機体を選んだ。一つの心と個性を全体が共有する...そしてやがて銀河にひしめくすべてを包含するギャラクシアになるだろう。」

14
 ダニールは一人ごちして、紅皿(ベニサラ)の面影を夢想しようとしたとき、舷窓の北側からもと大海があったところから、輝く物体が、船に向かって一直線に飛んでくるのに気がついた。
 そしてその強い光を浴びたような気がした。

ダニール 「なんと、これですべての謎が解けた。
 レオナルド、君に一つの任務を与える。」

レオナルド 「えっ!」

ダニール 君はもうすでに十分、感応力をもっている。君の名前は、レオナルド。「地球の誉れ」、「希望」の意味だ。「調和と美の模範」。君がガイアになるのだ!君がつくりだす星から近いうち、「ベニ・サラ」が生まれる、彼女は「銀河の祝福」と呼ばれるようになる。

 君は、シンナックスとヘリコンから半々人選して、そして宇宙開拓の時期(18000年前)からあったかのように巧みに誘導するのだ。知恵と感応、そして美と調和の星の誕生だ。時期が来たら一人の男が来るはずだ!
 
レオナルド ダニール、なぜそんな先のことまで、おわかりになられるのですか?

ダニール さっき、時間も感応できるようになったのだ。