8月23日(金)介護老人保健施設「にんじん健康ひろば」を皆川さん以外の会派で
視察しました。いわゆる「老健」です。
要介護1以上の人が利用でき、4人部屋20室と個室2室の定員82名です。4人部
屋でも個室タイプになっていて扉も特注でベットを真ん中にして右からも左からも
入れるようになっています。
老健は通過施設で平均入所日数は150日から180日ですが、家に戻れる方は少
なく特養や有料施設に行かれる方がほとんどだそうです。今は在宅支援復帰を強
く求められていてそれによって報酬も減らされるそうです。
老健ででは医療の薬も施設負担になっているので入居者には良いですが施設側は
赤字で困っているそうです。医療法人とセットでないとなかなか老健の運営は難しい
そうです。4000万~5000万毎年赤字になるのは構造的におかしいと言われました。
施設のすぐ前に市が指定管理している老健「すこやか」があります。こちらは市の
指定管理で今は国分寺市サービス協会がやっています。サービス協会は市から
別に補助金も出ていて、同じことをやっているのに不公平だと訴えていました。
国分寺市の老健はこの2か所です。
市の第7期介護保険事業計画では令和2年までに老健を通所リハビリ事業所と
併設してつくる計画になっています。また、公設民営の老健の役割と機能について
は在り方を検討するそうです。
確かに国の制度とは言えあまりに運営に差があるのは問題だと思います。
普通にやっていて4000万も赤字になるなら手をあげるところは無いと思います。
高齢化でますます施設を必要としている高齢者は多いにもかかわらず、施設は
なかなかできず、国は在宅へ在宅へと誘導しています。在宅で快適に過ごせれば
問題ないですが、今は在宅もヘルパー不足、施設でもヘルパー不足は深刻です。
国分寺だけではなく国全体の大きな課題です。