ハッピーライフ デザイン

幸せな人生をデザインしてゆく「羅針盤」ブログです

日本社会の『終身雇用制度』から『ポートフォリオワーク型ライフシフト』へのマインドセット

2018-08-10 09:19:13 | 日記


日本の繁栄を支えてきた社会制度の一つである『終身雇用制度』は、組織結束力や家族主義的愛社精神の基盤となっていた時代もありました。

「終身雇用」の響きは、確固たる基盤を持つ有名大企業や公共サービス機関に「就社・公務」することで、雇用されて働く仕事人生が「一生保証」される感覚があるのではないでしょうか。

かつて、日本の戦後復興期から高度経済成長の時期には、我武者羅に働く事で、生活が豊かになる時代でした。職場には活気が漲り、「ハラスメント」や「メンタル」という言葉や概念もない時代。
国民の一所懸命で直向きな「労働」が多くのイノベーションを湧き起こし、Japan as No1のステータスバリューを築きました。

日本人として誇らしい時代でもありました。

日本社会には、その時の原体験とスピリッツDNAが面々と受け継がれてきています。
時代は変わり、インターネットで社会はバーチャルでもつながり、何処でコミュニケーションがとれる便利時代となってきたにもかかわらず、かつての「栄光」を多用な価値観を持つウェブネイティブ世代にも適応させようとすると、彼等は「終身雇用」の恩恵を意識する以前に「組織社会」と決別してゆく選択を行う時代となりました。

今の時代でも「終身雇用」を望む人は少なからずいますし、大手企業や公共は定年までの雇用を半ば保証して「組織内専門家」を育成してゆく構図は、現代の日本社会の現実です。

一方、 社会は100年人生の時代に移行しつつあり、60歳ないし65歳で定年を迎えてから、更に20-30年の人生時間を如何に幸せに送れるかが問われる世の中になっています。

私自身、62歳で組織の定年を迎え、今年の3月から独立事業主として活動をしているのですが、この9月に63歳を迎える現在も、灼熱の夏を毎日「出勤」しながら、ワクワクする時間を過ごしており「まだまだ活動ができるぞ!」との思いがあります。

大手企業の場合、50歳を過ぎると「役職定年」なるシステムにより、現業ラインから離れてゆくケースが多くあります。後進に道を譲る事は、組織社会の新陳代謝促進には必要かもしれませんが、譲る側のシニアベテラン社員の人生シナリオを、雇用側は真剣に考えてくれる事はありません。

「終身」とは言え、定年年齢迄の『雇用』はある程度保証されるものの、一定年齢になると生活給の水準は変動(多くは減額)し、責任のあるやり甲斐仕事に就けるチャンスは、一部の出世競争の勝者にしか与えられないのが組織社会の現実です。

定年後再雇用制度も、年金支給開始時期見合いで期限が設定されており、個々人の能力や技能といった視点は全く考慮なく、単に『年齢』のみが基準となっている現社会!

「終身雇用」の恩恵を期待して、一つの組織に40年近くも滅私奉公してきた後にあるもの、それは、組織側からの「自立してください」の引導です。

雇用されている組織社会の「内海の世間」には詳しくても、「外海の社会」の航海図を持たないシニア世代が、如何に外洋での航海が出来るのでしょうか。
それなりの「シニア研修」はどの組織でも行っているでしょう。所謂「黄昏研修」です。

私は、これからの日本社会を再生してゆく起爆財は、「シニア人財」の価値化と、現役時代の社外経験促進による「外洋経験」機会の創出と考えています。
『ポートフォリオワークスタイル』と呼びたいと思います。

私は、「終身雇用制度」を否定するつもりはありませんが、働く全ての人たちが「働く」意識を変えてゆく事が必要な時代になってきたと思っています。

今こそ「終身雇用」が幻想である事を認識して人生設計を行ってゆく事が大切です。

『ポートフォリオワークスタイル』を実践してゆく「ライフシフター」のライフシフト人生の航海支援をしてゆくサポーター!
それが、「一般社団法人日本ライフシフト協会」の役目です。

私も理事として社会変革に向けた活動を続けています。

http://life-shift.or.jp/