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年齢基準強制雇用終了制度『定年制』の意味とは!

2019-01-18 18:25:43 | コラム


近未来には「人生100年時代」が到来すると言われています。
リンダグラットン女史の「ライフシフト」が話題となり、政府や財界の意識が変わりつつあります。

これからの日本社会は、少子高齢化の波で労働人口は減少してゆきますが、一定年齢(例えば65歳)になると組織側から雇用を終了させてしまうまう「定年制度」が、日本経済や日本社会、ひいては私たち一人ひとりの人生に及ぼす影響を掘り下げてみる意味は重要です。

そもそも、日本の組織社会に「常識」として定着している意識感は、「定年まで勤め上げたあとは悠々自適に人生を楽しむ」と言った価値観や人生観です。

頑張って仕事一筋の人生を過ごしてきた方々は、人生のオアシス時間も必要でしょう。また、組織にとっての新陳代謝もある意味必要かもしれません。
然し乍ら、人生100年時代に60-65歳で組織社会での勤めを卒業して、残りの数十年の時間を悠々自適に過ごしてゆく事が本当に「幸福人生」と言えるのでしょうか。

日本の組織社会に於ける「定年制度」は、「年齢」という画一基準だけで、その組織で貢献してきた知見・経験値の高い人財の価値創造活動を強制的に終了させるものです。

『年齢基準強制雇用終了システム』ともいえるかもしれません。

もちろん、組織側の事情もあります。

体力やパフォーマンスが落ちてくる「年代」をいつまでも雇用しておくより、組織の新陳代謝を活性化してゆくことで、組織活力を維持向上させてゆく方が合理的!と考えるのも一理です。

若い世代のエネルギッシュな価値創造活動に期待する組織論理は当然かもしれません。
一方、人生の経験値に拠る「智恵」を価値創造活動に活かす事を組織として真剣に考えてゆくことも問われる時代となっています。


「年齢」という画一的な基準で、組織社会で働く機会が制約される制度のPros and Cons を、他国の状況をも確認しながら、これからの日本社会ではどうあるべきなのか!
考える事が必要です。