今の日本の組織社会は、人を「褒める」事で「人が育つ」環境をつくろうとする意識はまだまだ低いように感じます。
どちらかと言えば、現実は「厳しく鍛える」事で「人を育てる」意識が根強いのではないでしょうか。
ジェネレーションXの世代、言い換えれば「ガンダム世代」の人たちが組織社会の経営・管理職を担っている場合、あるいは、そうした方々から薫陶を受けて知識DNAを受け継がれている人にとっては、「根性」「ガッツ」「死ぬまで闘え!」という「体育会体質」で上から下を「鍛える」傾向がまだまだあります。
仕事社会は厳しいものです。
社会人になれば、誰もが「厳しく鍛えられる」経験をしながら成長してゆくものです。
組織の年長者は、若手との信頼関係を築きながら「愛」を持って若手を「厳しく鍛える」事で、人が育ち組織が強くなります。
問題なのは「厳しく鍛える」方法がハラスメントまがいのやり方しか出来ないケース!
不幸な結末になってしまいます。
私は、社員間の結束力があり、エンゲージメントパワーの高い組織の「場」つくりの「妙薬」は、「褒める」風土つくりにある!と考えています。
組織社会で良好な人間関係を築いたり、チームビルディングを円滑に進め、部下のモティベーションを向上させるには、正しく「褒める」事が大切です。
部下を持つマネジャーのみならず、社会生活を送っている全ての人たちにとって「厳しく鍛える」際の有益な「褒め方」とは!
会社組織や官公庁、病院、学校、諸団体...等で働く全ての社会人は、様々な人間関係を抱えながら社会生活を送っていますが、自分の行動や行為が他の人から認められれば喜びや満足感を感じます。
人間誰しも「よくやった」と認めれればテンションも上がりますし、やる気スイッチも入ります。
組織の中でチームビルドする場合や、プロジェクトメンバーの活力を上げる場合に、貢献寄与したメンバー皆を「褒める」ことでチームモチベーションを上げる事ができます。
気をつけておかねばならないことは、モチベーション向上を企図した「褒める」とは、相手を「称える」事であり、相手を「おだてる」事ではない、ということです。
時々「褒めて育てる」意味を「おだてて育てる」と誤解している人がいます。
「称える」ことと「おだてる」ことは、本質が異なります。
何らかの価値を創造し、組織貢献を果たした場合には「称える」褒め方になります。
一方、成果を出させようと動機付けさせる段階で、チヤホヤして気持ちを有頂天にさせてしまうのは「おだてる」褒め方であり、何ら「価値創造」の成果に対するものではありません。
「おだてる」事の弊害は、自惚れに繋がり、組織力を低下させる事もあります。
組織社会に於ける良好な人間関係を維持したいと思う人たちや、部下を持つマネージャーは、正しい「褒め方」を知る事で、円滑な対人関係維持やチームのモチベーション向上を果たしてゆく事が出来てエンゲージメントパワーは上がります!
ただし、いくつかの留意事項もありますから気を付けましょう。
それは、称える褒め方もタイミングと頻度を考けなければ「おだてる」と同じ事になります。
また、誰から褒めらるかが重要です。
信頼関係の無い間柄で褒めても、それは嫌味にしか聞こえません。人間関係の土台をしっかり作っておく事が大切です。
最後に褒め達のマジックワード!
褒める「秘訣」の言葉! それは
「なるほど!」
「さすがだね!」
「すごいなぁ!」
「素晴らしい!」「素敵」
今日から試されてみてはいかがでしょうか^_^