豪華な著者達による6つの話のミステリアンソロジー。表紙のイラストからなんとなくコミカルな謎って印象で手にした。辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」は重い空気から最後に一気に和やかな雰囲気に変わる感じがよかった。城平京「これは運命ではない」は5回の偶然の出会いはもはや偶然ではなく、まして運命の出会いでもないという話で、表紙のイラストにちょっとだけ関係してる。阿津川辰海「成人式とタイムカプセル」は謎もいいが恋愛未満感の出会いが心地よい。芦沢央「この世界には間違いが七つある」はドロっとした世界観と田中さんの笑顔がよい。