遠藤周作さんの本を読むのは初めてだったと思うが、シンプルに面白いと思えた。物語はかのマリー・アントワネットがオーストリアからフランスに嫁ぎ、ヴェルサイユ宮殿の生活に馴染んでいくパートと、貧しいマルグリットという少女がパリに逃れて娼婦になっていくパートに分かれて進んでいく。そして、サド侯爵やカリオストロ博士という詐欺師なども登場し、革命の気運が高まる中で、物語は一気に動き出す。この後下巻では、可哀想なマリー・アントワネットがギロチンにかけられるまでが語られるのでしょうか。なんだか、やるせないですね。
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