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日米通算4000安打(日本1278安打、大リーグ2722安打)を達成したヤンキースのイチロー外野手(39)。ピート・ローズ(4256安打)、タイ・カッブ(4191安打)に次ぐ3人目の大台到達となったが、日米通算記録の価値について、改めて米国で議論が沸き起こっている。一部では日本での記録をマイナーリーグの記録と同様に扱う風潮もあるのは日本の野球ファンからするとやりきれない。イチローの偉大なる参考記録は、米国でどれだけ価値を認められているだろうか。
米全国紙のUSATODAY紙は次のように記している。
「日米通算安打というのは、注目するのが難しい記録だ。ローズとカッブだけが4000安打を達成しているが、イチローの記録は明らかにそれとは違っている。マイナーリーグとの合算での通算4000安打達成選手は、イチロー以外に5人存在している」
同紙をはじめ米各メディアなどの報道によると、大リーグとマイナーリーグなどの合計記録で4000安打を達成した選手はローズ、カッブ、イチローを除いて3人存在しており、計6人いる。
ハンク・アーロン(大リーグ3771安打、マイナー324安打)、スタン・ミュージアル(大リーグ3630安打、マイナー371)、アーノルド・ジガー・スタッツ(大リーグ737安打、マイナー3356安打)だ。
実はローズとカッブもマイナーリーグで安打を打っているし、イチローもオリックス時代にウエスタン・リーグで安打を打っている。どこまでの記録を合算すべきかという話になると、確かに話はややこしくなる。
ヤンキースのジョー・ジラルディ監督は、「自分の野球人生をT-ボール時代にまでさかのぼっても4000安打なんてありえない」と話している。T-ボールは米国では子供に人気のある野球に類似した競技で、打者がボールをティーに置いて打つ。悪気はないのだろうが、イチローの記録や日本プロ野球の記録をT-ボールにたとえるのはちょっと勘弁してもらいたい気はする。
大リーグの公式ページは日米通算安打をこう紹介している。
「日本プロ野球と大リーグという高いレベルの野球リーグでの安打記録ということでいえば、イチローは、ローズとカッブに次ぐ唯一の4000安打の大台に乗った選手だ」
続けて「自分の記録は2つのリーグの記録を合わせたもの。(ローズとカッブは)1リーグで達成したもの。だから同じ記録のカテゴリーに入れることはできないと思う」というイチローの談話が引用されている。
その上で同公式ページは日米通算安打記録に関して次のように結んでいる。
「イチローの日本の記録をメジャーの記録に加えることが適当かどうかという議論があり、もしそうするならば、米マイナーリーグの記録も加えた通算記録というものも認めなければならない。別リーグとの合計通算記録という概念はまだ新しいものである。ただ、この合計通算記録というものに注目が集まるようになったのはイチローの功績があるからだ」としている。
確実にいえるのは、これまではほとんど価値を認められていなかった日米通算記録が、イチローのバットによって、以前よりは格段に注目を集めるようになり、米国で論議が起きたということだ。
地方色の強いマリナーズで安打を重ねたイチローが、大リーグ屈指の人気チームのヤンキースに移籍したことも、日米通算記録に光が当たりやすくなった要因でもある。ヤンキースはイチローの記録達成前から積極的に宣伝を始め、観客動員やTシャツなどの記念品販売につなげた。
40歳間近のイチローだが、今の体調であれば、数年後には日米通算でローズの大リーグ通算最多の4256安打を抜くこともできるだろう。そのとき米国がどんな反応をするか、みものではある。