個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

講師として必要なもの

2021-03-11 21:28:47 | 教室から
こんばんは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

すべての生徒の受験が終わり、あとは発表を待つのみです。生徒たちは最後まで本当によく頑張ってくれました。残り1週間はプレッシャーに押しつぶされそうになる子もいましたが、勇気を出して不安と戦い、堂々と受験に臨むことができました。

中学生も高校生も年間で5~10回学校のテストがありますので、常に塾ではその試験対策を中心に勉強します。また夏休みや冬休みなどのまとまった休み中には夏期・冬期講習を行い、苦手科目を克服したり、受験に向けての準備の勉強をしたり、それぞれの生徒が様々なテーマを持って勉強に取り組みます。他の職種のことはよく知らないので比較はできないし、比較するものではないと思いますが、それなりに忙しい毎日を送っています。それが受験期にはピークに達します。

それでもその忙しさを嫌だと思ったことはなく、「忙しいと思えるということは、それだけ生徒のみんなが来てくれているからなんだ。私のことを必要と感じてくれているからなんだ」と逆に嬉しく思います。私は大学卒業後、約3年間引きこもった経験があり(詳しくは以前のブログを読んでいただけたら嬉しいです)、社会から離れていた孤独感と絶望感を味わっているので、よけいに働くこととができるという感謝の気持ちが強いのかもしれません。ですから、最も忙しい受験期が終わった後などは特に充実感を得ることができ、また1年間頑張ろう!と新年度に向けて楽しく準備をすることができます。

今は私が中学生の頃と違って、たくさんの塾がありますね。勉強の教え方や経営の方針も様々です。私はこうした状況は、子どもたちの立場からすると選択肢が増えるわけですから、自分に合った塾を見つけやすいという意味ではいい傾向だと考えています。もちろんそれだけライバルの塾が多いということですので、もっと宣伝活動に力を入れなければと思っているのですが、悪い癖でいつも遅れてしまっています(笑)

各塾にはそれそれの考え方がありますので、私は他の塾のことをあれこれ言うつもりはまったくないです。ただ、他の塾のいいところはできるだけ取り入れていきたいですし、悪いと思うところは私も気をつけようと気づくことができるので、たくさんの塾があることで私にはとても勉強になっています。

たとえば、生徒のみんなが気持ちよく塾に来られるように、塾の周辺を毎日丁寧に掃除している塾があると聞きました。確かに塾の中だけではなく、周囲もきれいにすることで、雰囲気はかなり変わります。なるほどと思い、私も毎日ではないですが塾の周囲のゴミ拾いなどをするようになりました。
逆にこんなこともありました。ある個別指導の塾で、担当の講師の人が生徒が問題を解いている横で、シャーペンをカチカチ鳴らしたり、ため息をついたりしたことがあったそうです。よく聞けば、その生徒は勉強が苦手な子だったらしく、問題を解く速度が遅く、何度か説明してもらっても同じ間違いをすることが多かったようなんです。それで講師の人はイライラしたのでしょうか。生徒は「なんで何回も間違えるのか?もっと速く解けないの?」と言われているように感じたらしく、その塾を辞めたのです。うーん、これはひどいな。

私は講師として必要なものはいくつかあると思うのですが、この例はその中でも最も大切なものが欠けているケースだと思います。講師というのは勉強を教えるのが仕事なので、まず自分がある程度の学力があり、人に勉強を教えることができるのは当たり前です。ですかそれが講師としての最低条件ではなく、私が考える最低条件とは「自分は生徒のために何ができるのか?どう教えれば理解してもらえるか?」と考えて仕事をすることです。勉強の教え方や自分の学力などは、もちろん上手な方がいいに決まっていますが、これに関しては努力や経験で上達します。ですが、生徒に対してどういった姿勢で仕事をするのかという根本的な考え方は、そう簡単に気づかないと思います。

社員でもアルバイトでも、給料をもらっています。その給料はどこから来ているのか?生徒さんの保護者の方々から頂いているのです。塾を信じて、講師を信じて払ってくれているのです。そう考えれば、生徒に対してそんな態度で接することなんてできないはずです。これは人間性の問題で、こういう人は絶対に講師には向いていません。

私も以前は数人の講師を雇っていました。ですが私の指導不足もあり、講師全員が生徒たちに対して正しい接し方をしていたかと言われれば、そうではなかったかもしれません。講師の教育は私にとっては難しく、それで現在は基本的に私1人で教えるようにしています。時間帯によっては、もう1人の講師の方と一緒にすることもありますが、彼とは古くからの友人であり、後輩であり、そして何度もディスカッションを繰り返し、完全に方向性は一致していますので安心できる人です。

私自身もまだまだ講師として未熟だと思っています。もちろん、生徒が学力が高くてもそうでなくても教え方に差をつけることなど絶対にありませんし、手を抜いて教えることなんてありえません。しかし、生徒の悩みに気づいてあげることができなかったり、学力的な面でも何を質問されてもすぐに答えることができるほどスーパーな頭脳ではありませんし、まだまだ課題はたくさんあります。そういった課題を1つずつクリアしていきながら、私が大切にしたいもの「感謝の気持ちを忘れない」をずっと持ち続けていきたいと思います。

みんな、新年度もよろしくな。
そして3月は無料体験授業も行っていますので、お気軽にお問合せくださいね。

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