個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

この状態で力を出すのは難しい

2019-05-20 08:40:16 | 教室から
おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

今年は大型連休もあり、各中学校の定期テストの日程の調整を悩ませております。中間テストを無しにして、1学期の定期テストを1回にした学校もあります。

子どもたちにとっては、長い休みは嬉しいでしょうが、その期間中の課題が増えたり、テストの日程が変動したりしますので複雑な気持ちでしょうね。

それでも多くの生徒はそんなこと関係なく、テストに向けて一生懸命勉強してくれていますし、いつも「頑張ろう」という気持ちが伝わってきますので、私も力が入りますし、90分の授業時間があっという間に過ぎます。

ただ、こういった「やる気」というのは不安定なもので、中学校3年間だけでも維持するのは大変です。それが小学校から高校までずっととなると、それはもう私からすると超人のように思えます。

私自身も、小学生〜高校受験まではある程度の気持ちは維持できていたと思いますし、特に中3では少なくとも同じ中学校のどの子より高いモチベーションで勉強できていた自信があります。だから1日10時間近い勉強であっても、続けることができたのだと思います。

ですが高校に入学した途端に、そのやる気は一気にゼロになり、普段の勉強はもちろん、テスト前になっても勉強をすることがなくなっていきました。原因はいくつかありますが、

①高校合格を目標に頑張ってきて、その目標を達成したので燃え尽きてしまった。②周りの子たちが、みんな賢くて、張り合う気持ちが薄れた。③ガリガリ勉強することがカッコ悪く感じた←完全な中二病ですね(笑)

私がこれまで指導してきた生徒でも、当たり前ですが全員が全員「やる気」に満ち溢れていた生徒ばかりではなく、嫌々勉強していた子もいました。

勉強をしないのは、「何も目標がないからなので、目標や夢を持つべき」
もちろん、これは正しいんですよね。私もそうでしたし、夢を見つけてから一変した生徒を何人も見てきましたから。ただ、問題はそんなに簡単に夢や目標なんて見つけられないんですよね。

そしてもう1つ。実は小学生や中学生で勉強のやる気のあまりない子は、夢や目標がないのが原因ではなく、「勉強がわからないから」という子が圧倒的に多いことです。それはそうですよね。その年齢から将来の夢がある子なんで一部でしょうし、もし決まっていたら逆に勉強なんてしないかもしれませんもんね。夢や目標がないから、とりあえずは勉強しておくというの方が大半なのではないでしょうか。

私は大学時代、毎日が苦痛でした。中学校も暗黒の3年間でしたので、私には学校というものが合っていなかったのかもしれせんね。中学時代は、ヤンキーが学校を支配していたという環境が嫌だったのですが、大学はとにかく勉強がわからなかったのが苦痛でした。浪人時代に自分の学力に限界を感じていた私は、大学の勉強についていくことができませんでした。授業を受けても教科書を読んでも、ほとんど理解できない教科もありました。もちろん勉強は楽しくなく、なんで俺だけできないんだろう? そんな苛立ちと、やってもどうせできないだろうという諦めにあふれていたか4年間でした。

私は塾を始めて20年になりますが、私の大学時代と同じケースの子がかなり多いように感じます。「勉強がわからん。授業受けてもわからん。宿題出されてもわからん。わからんすぎて勉強なんてしたくねー」こんな感じですかね。

そんなときに、「勉強しなさい!勉強しないと将来どうなっても知らないよ!」と言ったところで、なんの効き目もありません。根本的な解決になっていませんから。まずは彼らが思い込んでること「勉強は難しすぎて自分にはできない」これを頭の中なら消さないといつまでも変わりません。

「あれっ?意外と簡単かも」「最近ちょっとできるようになってきたかも」ここまでくると特に何も言わなくても大丈夫です。学ぶことを嫌いな子なんていないと思っています。理解できたり知識が増えることは、誰だって嬉しくて楽しいことだと思います。でもどこかでつまずいてしまったため、それを諦めていただけなんです。

私たちの仕事は勉強を教えることはもちろん大切ですが、その前の段階も同じくらい大切なんです。私たちが「やる気」を出させてあげることはできません。本人が出さなくてはいけないからです。ただ、出しやすい環境を整えてあげることはできるはすですし、それをすることが教育だと思っています。

だから、子どもたちが、ますます自信をなくすようなことをさせたり、そんな言葉を口にしたりすることに対しては私は強く反対します。

そういった環境を整えてあげることって簡単なことではないのですが、子どもたちが自信を取り戻したり、勉強するときの表情が明るくなったり、そんな瞬間はたまらなく嬉しいですので、これからもこの部分には私なりにこだわって指導を続けていきたいと思っています。

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大縄跳びってしんどいですよね

2019-05-04 08:47:29 | 不登校
おはようございます。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

今年は10連休ということもあり、塾の授業をどうしようか悩みましたが、2日~5日を休みにさせていただきました。究極のインドア派ですので、どこに出かけるわけでもなく、ほぼ自宅にいることになるでしょうが、久しぶりに映画を何本か見て、土・日の競馬の予想に励もうと思っています(笑)

ですが、子どもたちは大変ですね。この連休中に春休みや冬休みと同じくらいの量の宿題を出されている子もいます。塾の先生をしている私が言ってはいけないかもしれませんが、GW中くらいはゆっくりさせてあげたいなあというのが本音ですね。

ところで、私は禁煙して4年半が経過しました。以前はかなりのヘビースモーカーで、多いときには1日に5箱、つまり100本ほど吸っていた時期もありました。そのタバコが原因で大学生のときに2回喉の手術をしました。病院の先生からは、すぐにタバコをやめるようにキツく言われましたが、1日は禁煙できても2日目からはすぐにタバコを吸ってしまうというダメダメな人間でした。

それからも何度も禁煙しようとチャレンジしましたが、以前にも書きましたように3日間の壁を破ることがなかなかできませんでした。

大縄跳びってありますよね。跳び続けるって、とってもしんどいですよね。あの中に入る瞬間、そして跳び続けている間、「いつまで跳び続けなあかんねん。早くだれか引っかかってくれー!もうしんどい!」

これと禁煙って似てるんです。「タバコを吸わない!」と決意したときが、大縄跳びに入る瞬間なんです。ただ、これが一生続くのかっと考えると怖くなるんです。何十年も吸ってきて、もはや大親友のようになってるタバコをもう一生吸えないんか、ここで永遠の別れになるんか、そう考えると勇気が出ないんですよね。「大縄跳びを一生跳び続けるなんて、できっこないわ」そんな弱い気持ちが襲ってくるんです。

でも、実は勇気を出して大縄跳びに入って跳び続けていると、いつの日にか大切なことに気付くんです。

「大縄跳びを跳び続けているのは、禁煙している今ではなくて、タバコを吸っていた時」なんだと。

タバコを吸っていたときは、生活がタバコに支配され、外出するときには財布や携帯よりもまずタバコとライターを持っているかの確認をし、外食するときもとにかく喫煙できる店をわざわざ探していました。どこに行っても最初にすることは喫煙所の確認であり、すべてがタバコ優先の毎日でした。タバコに支配されている生活でした。どっぷりとタバコという大縄跳びの中に必死で跳び続けているにもかかわらず、それに気づかずに、逆に禁煙することが大縄跳びを跳び続けることなんだという大きな勘違いをしていたため、体の調子もどんどん悪くなっているのがわかっていたのに、怖くてなかなか飛び込むことができませんでした。

それでも、体調の悪化が激しく「長生きしたい」という気持ちが何とか恐怖心を上回り、一生跳び続けることを覚悟して禁煙を始めてから1年が経過しようとしていたときに、ある変化が訪れました。「あれ?俺は今跳んでいないぞ」という感覚が現れ始めたのです。そこから意識が正常に戻っていったのでしょうか、大縄跳び地獄から解放されたことやタバコを吸っていた時期が大縄跳びを跳んでいたんだということにようやく気づき、洗脳というか思い込みから抜け出すことができました。

自分の体や気持ちが、何かに慣れてしまったとき、それをやめるというのは怖いものです。頭のどこかでは、やめないといけないとわかっていても、何か言い訳を考えてはそれを正当化しようとします。それは私の禁煙のときと同じように、やめることが大縄跳びに入ることだと錯覚してしまい、その恐怖心からくるというケースも多いのではないでしょうか。

不登校やひきこもりの子どもたちの中にも、同じような感覚の子はたくさんいます。不登校やひきこもりの時間が長くなればなるほど、1歩踏み出すことが怖くなります。決して今の状況に満足しているわけではないのですが、怖いのです。以前は当たり前のようにできていたことができなくなっている自分に自信が持てず、足が動かないのです。

いいんだよ。それが当たり前だし、だれだってそうなんだ。だれだって習慣をやめたり、環境を変えることって怖いんだよ。でも頑張って1歩踏み出してみよう。今すぐでなくていいから。

大縄跳びの回転の速度がハンパなく速く見えるだろう。入るタイミングを探すのは大変だろう。でも勇気を持って飛び込もう。ひっかかってもいいやん。跳び始めた直後は息も切れて、めちゃくちゃしんどいかもしれない。「もう無理だ」と思ったら1回大縄跳びの外に出ればいいんだ。何回だって入るチャンスはあるんだから。そして何回目かの挑戦で大縄跳びに入って、頑張って跳び続けているうちに、いつかきっと自分が跳んでいないことに気づくときがやってくる。それは必ずやってくる。すべての苦しんでいる子どもたちが、勇気を持って1歩踏み出すことができるように、私なりにできることをしていきたいと思っています。本人はもちろん、そのご家族も苦しいでしょうが、きっと笑顔で振り返られる日がやってきます。あきらめずに頑張ってください!

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