こんにちは。堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
前回の続きになります。
私も学生時代いくつもアルバイトをしましたが、どこにでも合わない人や、意地悪する人っていますよね。10人ほどの仕事場でのアルバイトをしたときに、顔を合わせるだけでも嫌な人がいたことがあって、バイトに行くのがしんどくなり体に不調が出たこともありました。ですがアルバイトの場合は辞めることが比較的簡単にできます。就職してもそうです。職場にたまたま嫌な上司や同僚がいることだってあります。相談できる人がいたり、うまく聞き流したり、かわしたりすることができたり、あるいは少しめんどくさい人間関係があってもそれ以上に仕事に対するやりがいがある場合はなんとかやっていけるでしょうが、そうでない場合は悩みや不満だけがどんどん大きくなっていき、病んでしまうときもあります。ですが仕事であっても、勇気は必要かもしれませんが転職することはできます。実際私も最初に就職したところは2週間で辞めました。最近では終身雇用も崩壊したため、転職する人も増えてきています。
しかし学校の場合は難しいです。「いじめ」があった場合はもちろんですが、「いじめ」ではなくてもクラスになじめなかったり、友だちとトラブルになって顔を合わせにくいときがあったとしても、人数が少ないと避難場所がありません。極端な例ですが、クラスに1つのグループしかない場合、別のグループや他のクラスに移動することはできないので毎日「学校に行くのいやだなあ」という感情を持ち続けていかなければなりません。これは大きなストレスになります。「転校する」というのも学校側が「いじめ」を認めなければならなかったり、いくつものハードルがあり、アルバイトを辞めて別のアルバイトを探すというケースとは次元が異なります。
「学校でこういった経験をするから強くなって社会に出ても頑張れるんだ!」という意見はもっともです。ですがまず、私たち親の世代と今の子どもたちとの学校生活・環境は大きく異なります。私たちの時代には「避難場所」がたくさんありました。なにかトラブルがあっても、すぐに解決ぜすにしばらく他の友達と遊んだりして期間をあけることによって、うまくトラブルを解決できたことってあったのではないでしょうか。私も小学生のとき、風邪で学校を何日か休んだことがあって、久しぶりに学校に行くとそれまで仲の良かったグループの子全員に無視されたことがありました。初めてのことだったので、何が起こっているのか理解するのに時間はかかりましたが、「ああ、仲間外れにされてるんだ」とわかった瞬間に、何とも言えない感情が湧き出てきました。親や先生に言うのはなんだか恥ずかしいというか、弱い自分を見せたくないという気持ちから言えず、「学校にいくの嫌だなあ。また風邪ひいて休みたいな」と思いましたが、なんとか学校に通い続けました。それまであまり関わらなかった別のグループの子と話をしたり、隣のクラスに遊びに行ったりしながら学校生活を続けていると2週間も経たないうちに、もとのグループの子たちとなんとなく、自然に距離が縮まってきて、何事もなかったかのように話したり遊べるようになりました。これはクラスや学年の人数が多く、一時的に避難できる場所がたくさんあったことのおけがなのです。
ですので単純に「今の子ってメンタルが弱い」とは言えません。いろんな場所でこういった発言を聞きますが、私たちの時代とは環境が違いすぎるのです。学校の人数もそうですが、私たちの時代にはSNSなんてありませんでした。SNSでのストレスは大人でも経験されたことはあるのではないでしょうか?SNSでの「いじめ」は、非常にやっかいで、
☆先生や親が気づきにくい
☆学校にいる間ではなく1日中「いじめ」が続く
☆物理的に移動しても「いじめ」が続き「避難場所」がない
など私たち大人の想像以上のことが起こっていると、いろんな「いじめ」の事件の情報から読み取ることができます。
少人数クラスの徹底・英語教育・受験制度の改革・「いじめ」防止のための法整備など、どれもが必要ですが、大人が勝手に「これで大丈夫」と決めつけてはいけません。授業は少人数の方向で賛成ですが、人数が減ってきてクラス編成できない学校は合併して学校全体の人数を増やしてもいいかもしれません。もっと学校間の移動、つまり学区を撤廃して自由に学校を選べるように小学校も中学校もした方がいいかもしれません。小学校~中学校は校区で決まりますからはメンバーはほとんど変わりません。9年間も同じ子たちと過ごして問題が起きない方が不思議に思います。もちろんそれによる混乱も生じるでしょうから、なんでも自由にというわけにはいきませんが、議論すべきことだと思います。
どうしてこれほど不登校の子どもが増えてきているのか、どうして「いじめ」はなくならず悲しい事件が起きるのか、どうして子どもたちの学力差がこれほど大きくなってしまっているのか、どうして学校現場は荒れてしまっているのか。いろんな問題を別々に考えるのではなく、一つにつなげて考えていくことが大切だと思います。将来この国を背負ってくれる子どもたちが、安心して学び、毎日が楽しいと感じることができ、将来を明るいものと考えられるような、そんな学校、そんな社会になってほしい、それが教育に携わらせていただいてる私の一番の願いです。
ONE-SのHP
前回の続きになります。
私も学生時代いくつもアルバイトをしましたが、どこにでも合わない人や、意地悪する人っていますよね。10人ほどの仕事場でのアルバイトをしたときに、顔を合わせるだけでも嫌な人がいたことがあって、バイトに行くのがしんどくなり体に不調が出たこともありました。ですがアルバイトの場合は辞めることが比較的簡単にできます。就職してもそうです。職場にたまたま嫌な上司や同僚がいることだってあります。相談できる人がいたり、うまく聞き流したり、かわしたりすることができたり、あるいは少しめんどくさい人間関係があってもそれ以上に仕事に対するやりがいがある場合はなんとかやっていけるでしょうが、そうでない場合は悩みや不満だけがどんどん大きくなっていき、病んでしまうときもあります。ですが仕事であっても、勇気は必要かもしれませんが転職することはできます。実際私も最初に就職したところは2週間で辞めました。最近では終身雇用も崩壊したため、転職する人も増えてきています。
しかし学校の場合は難しいです。「いじめ」があった場合はもちろんですが、「いじめ」ではなくてもクラスになじめなかったり、友だちとトラブルになって顔を合わせにくいときがあったとしても、人数が少ないと避難場所がありません。極端な例ですが、クラスに1つのグループしかない場合、別のグループや他のクラスに移動することはできないので毎日「学校に行くのいやだなあ」という感情を持ち続けていかなければなりません。これは大きなストレスになります。「転校する」というのも学校側が「いじめ」を認めなければならなかったり、いくつものハードルがあり、アルバイトを辞めて別のアルバイトを探すというケースとは次元が異なります。
「学校でこういった経験をするから強くなって社会に出ても頑張れるんだ!」という意見はもっともです。ですがまず、私たち親の世代と今の子どもたちとの学校生活・環境は大きく異なります。私たちの時代には「避難場所」がたくさんありました。なにかトラブルがあっても、すぐに解決ぜすにしばらく他の友達と遊んだりして期間をあけることによって、うまくトラブルを解決できたことってあったのではないでしょうか。私も小学生のとき、風邪で学校を何日か休んだことがあって、久しぶりに学校に行くとそれまで仲の良かったグループの子全員に無視されたことがありました。初めてのことだったので、何が起こっているのか理解するのに時間はかかりましたが、「ああ、仲間外れにされてるんだ」とわかった瞬間に、何とも言えない感情が湧き出てきました。親や先生に言うのはなんだか恥ずかしいというか、弱い自分を見せたくないという気持ちから言えず、「学校にいくの嫌だなあ。また風邪ひいて休みたいな」と思いましたが、なんとか学校に通い続けました。それまであまり関わらなかった別のグループの子と話をしたり、隣のクラスに遊びに行ったりしながら学校生活を続けていると2週間も経たないうちに、もとのグループの子たちとなんとなく、自然に距離が縮まってきて、何事もなかったかのように話したり遊べるようになりました。これはクラスや学年の人数が多く、一時的に避難できる場所がたくさんあったことのおけがなのです。
ですので単純に「今の子ってメンタルが弱い」とは言えません。いろんな場所でこういった発言を聞きますが、私たちの時代とは環境が違いすぎるのです。学校の人数もそうですが、私たちの時代にはSNSなんてありませんでした。SNSでのストレスは大人でも経験されたことはあるのではないでしょうか?SNSでの「いじめ」は、非常にやっかいで、
☆先生や親が気づきにくい
☆学校にいる間ではなく1日中「いじめ」が続く
☆物理的に移動しても「いじめ」が続き「避難場所」がない
など私たち大人の想像以上のことが起こっていると、いろんな「いじめ」の事件の情報から読み取ることができます。
少人数クラスの徹底・英語教育・受験制度の改革・「いじめ」防止のための法整備など、どれもが必要ですが、大人が勝手に「これで大丈夫」と決めつけてはいけません。授業は少人数の方向で賛成ですが、人数が減ってきてクラス編成できない学校は合併して学校全体の人数を増やしてもいいかもしれません。もっと学校間の移動、つまり学区を撤廃して自由に学校を選べるように小学校も中学校もした方がいいかもしれません。小学校~中学校は校区で決まりますからはメンバーはほとんど変わりません。9年間も同じ子たちと過ごして問題が起きない方が不思議に思います。もちろんそれによる混乱も生じるでしょうから、なんでも自由にというわけにはいきませんが、議論すべきことだと思います。
どうしてこれほど不登校の子どもが増えてきているのか、どうして「いじめ」はなくならず悲しい事件が起きるのか、どうして子どもたちの学力差がこれほど大きくなってしまっているのか、どうして学校現場は荒れてしまっているのか。いろんな問題を別々に考えるのではなく、一つにつなげて考えていくことが大切だと思います。将来この国を背負ってくれる子どもたちが、安心して学び、毎日が楽しいと感じることができ、将来を明るいものと考えられるような、そんな学校、そんな社会になってほしい、それが教育に携わらせていただいてる私の一番の願いです。
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