おはようございます。堺市西区上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。
5日(木)にHHPの初めてのイベントがありました。「ひきコミュット in サカイ」というイベントで、ひきこもり当事者、元当事者、当事者の親、そして支援者と様々な方が大勢参加してくれて大成功で終わりました。
HHPというのは、以前ブログでも紹介させていただきましたが、「ひきこもり発信プロジェクト」のことで、当事者や元当事者などが情報を発信していこうというところから始まった集まりです。昨年の7月から会議を開始して、約1年かかりましたがHHP主催のイベントを行うことができました。
イベント内容は、大きく分けて3つありました。1つはいろいろな活動されている団体が出してくださったブースコーナー。情報交換したり、相談に乗っていただいたり、より大きなネットワークを作るきかっけになったり、参加していただいた方に、こんな活動をしている団体があるんだと知ってもらえることができたと思います。私も、ブースを出す予定でしたが、時期的にうまく時間の調整がつかずに出すことができませんでしたが、たくさんの方と知り合えることができて、とてもありがたかったです。
2つ目は各種個別相談です。専門的な知識を持っておられ、経験豊富な方に無料相談してもらえる場所を用意しました。「困っているけれども、どこに相談していいのかわからない。」「高額な料金を請求されてしまうのではないか」といった不安を持たれる方も多くいらっしゃると思いますので、今後もこういった形のものは続けていきたいと思います。
3つ目は「ひきトーーク!」です。もちろんあの番組からヒントをもらい、「ひきこもりあるある」をみんなで明るくしゃべりましょうというものでした。ただ元祖の方がいろいろありましたので少し不安はありましたが(笑)
「ひきトーーク!」は1回30分で4回にわけて行われました。それぞれにトークテーマがあり、だれでも参加でき、また参加しても話さなくてもいいというかなり自由度の高いものでした。司会はHHPのスタッフが務め、私も「ひきトーーク」には3回参加させてもらいました。テーマは「当事者が求める環境」「当事者に届けたい親の本音」「企業からのアプローチ」「ひきこもりと発信」という、どちらか一方に偏らないように、いろんな角度からの話し合いができたと思います。
企画段階ではHHPのスタッフ以外トークに参加してくれる人はいるかな?という不安はありましたが、いざ始まってみると多くの方が参加してくれ1つのテーマにつき30分という時間では全然足りないほどでした。私も各テーマにつき1回ずつは発言をさせてもらいました。元当事者の方々からは、「ひきこもり時代の辛かったことや言われたくなかったこと、ひきこもりをうんでしまう社会の問題点」などいろんな意見が出ました。共感できる部分も多くありましたし、それはどうかな?と思うこともありましたがそれもいい勉強になりました。たとえ自分と異なった意見であっても、それをすぐに否定するのではなく、「なるほど。そういう考えもあるねんな」といったん頭の中に入れて整理し、その中でまた自分の考えがまとまっていく。そういった生きた声を聞くことができる機会ってなかなかありません。
また「企業からのアプローチ」のテーマでは、会社を経営されている方も数人参加してくださり、雇用する側の意見を私たちは聞くことができました。私を含めて、元当事者の人には、一度は就職するもそこでいろいろあって退職し、それがきかっけとなってひきこもりになった人も少なくないはずです。ですからその会社に対しての不満はいっぱいあるでしょうし、その不満を当事者同士でぶつけ合うことも多くあるでしょう。私もいろんなところで、以前働いていた(といってもわずか2週間ですが)ところをボロクソ言っています(笑)
ただ、今回は逆で、会社側の意見を聞くことができましたので、それがとても新鮮でした。私も今は塾を経営する立場ですからわかりますが、働くってことは遊びではないんです。どんな仕事でも、お客様がいて、そこにお金が発生しているわけですから、手を抜かれたり、真剣に働いてくれなかったらお客様に申し訳ないですし、経営する側としてはそれが一番困るんですよね。それなのに「毎日働くのはしんどいから、週2回で3時間くらいで働かせてください。そして気持ちが乗らなかったらその日は休ませてください」と面接を受けに来られても、そこで採用してくれる会社なんてほとんどないでしょう。当たり前のことなんですが、まずはそこを理解しないといけないです。そういう意味では、雇用する側の意見を聞けたことは、私だけでなく、多くの元当事者にとっても、非常に良かったと思います。
いろんな事情で、フルタイムで働くことが辛かったり、時々しか働けない人もいるでしょう。そんな人に対して「フルタイムで働くべきだ!甘えるな!」なんてことを言うつもりはありません。ただ、会社がその条件をのんでくれないからといって会社を批判するのではなく、自分のライフスタイル・性格・体質に合った働く場所を探すべきだと思います。どこかに必ずあるはずです。居心地のいい場所や、やりがいを感じることができる場所が。ただそれを自力で見つけることは難しいでしょうから、マッチングというか、それを見つけやすくするためのネットワーク作りは大切になってくるでしょう。
今回の初イベントは大成功でした。ただこれに満足するのではなく、もちろん課題もまだまだたくさんあります。その課題を1つずつクリアしていきながら、継続していくことこそが一番大切だと思います。これからも私なりにできる範囲でHHPに関わらせてもらい、みんなの目標としているものを少しずつ完成させていきたいと思います。
イベントに参加してくださった方々、本当にありがとうございました。次回も楽しみにしていてくださいね。
ONE-SのHP
5日(木)にHHPの初めてのイベントがありました。「ひきコミュット in サカイ」というイベントで、ひきこもり当事者、元当事者、当事者の親、そして支援者と様々な方が大勢参加してくれて大成功で終わりました。
HHPというのは、以前ブログでも紹介させていただきましたが、「ひきこもり発信プロジェクト」のことで、当事者や元当事者などが情報を発信していこうというところから始まった集まりです。昨年の7月から会議を開始して、約1年かかりましたがHHP主催のイベントを行うことができました。
イベント内容は、大きく分けて3つありました。1つはいろいろな活動されている団体が出してくださったブースコーナー。情報交換したり、相談に乗っていただいたり、より大きなネットワークを作るきかっけになったり、参加していただいた方に、こんな活動をしている団体があるんだと知ってもらえることができたと思います。私も、ブースを出す予定でしたが、時期的にうまく時間の調整がつかずに出すことができませんでしたが、たくさんの方と知り合えることができて、とてもありがたかったです。
2つ目は各種個別相談です。専門的な知識を持っておられ、経験豊富な方に無料相談してもらえる場所を用意しました。「困っているけれども、どこに相談していいのかわからない。」「高額な料金を請求されてしまうのではないか」といった不安を持たれる方も多くいらっしゃると思いますので、今後もこういった形のものは続けていきたいと思います。
3つ目は「ひきトーーク!」です。もちろんあの番組からヒントをもらい、「ひきこもりあるある」をみんなで明るくしゃべりましょうというものでした。ただ元祖の方がいろいろありましたので少し不安はありましたが(笑)
「ひきトーーク!」は1回30分で4回にわけて行われました。それぞれにトークテーマがあり、だれでも参加でき、また参加しても話さなくてもいいというかなり自由度の高いものでした。司会はHHPのスタッフが務め、私も「ひきトーーク」には3回参加させてもらいました。テーマは「当事者が求める環境」「当事者に届けたい親の本音」「企業からのアプローチ」「ひきこもりと発信」という、どちらか一方に偏らないように、いろんな角度からの話し合いができたと思います。
企画段階ではHHPのスタッフ以外トークに参加してくれる人はいるかな?という不安はありましたが、いざ始まってみると多くの方が参加してくれ1つのテーマにつき30分という時間では全然足りないほどでした。私も各テーマにつき1回ずつは発言をさせてもらいました。元当事者の方々からは、「ひきこもり時代の辛かったことや言われたくなかったこと、ひきこもりをうんでしまう社会の問題点」などいろんな意見が出ました。共感できる部分も多くありましたし、それはどうかな?と思うこともありましたがそれもいい勉強になりました。たとえ自分と異なった意見であっても、それをすぐに否定するのではなく、「なるほど。そういう考えもあるねんな」といったん頭の中に入れて整理し、その中でまた自分の考えがまとまっていく。そういった生きた声を聞くことができる機会ってなかなかありません。
また「企業からのアプローチ」のテーマでは、会社を経営されている方も数人参加してくださり、雇用する側の意見を私たちは聞くことができました。私を含めて、元当事者の人には、一度は就職するもそこでいろいろあって退職し、それがきかっけとなってひきこもりになった人も少なくないはずです。ですからその会社に対しての不満はいっぱいあるでしょうし、その不満を当事者同士でぶつけ合うことも多くあるでしょう。私もいろんなところで、以前働いていた(といってもわずか2週間ですが)ところをボロクソ言っています(笑)
ただ、今回は逆で、会社側の意見を聞くことができましたので、それがとても新鮮でした。私も今は塾を経営する立場ですからわかりますが、働くってことは遊びではないんです。どんな仕事でも、お客様がいて、そこにお金が発生しているわけですから、手を抜かれたり、真剣に働いてくれなかったらお客様に申し訳ないですし、経営する側としてはそれが一番困るんですよね。それなのに「毎日働くのはしんどいから、週2回で3時間くらいで働かせてください。そして気持ちが乗らなかったらその日は休ませてください」と面接を受けに来られても、そこで採用してくれる会社なんてほとんどないでしょう。当たり前のことなんですが、まずはそこを理解しないといけないです。そういう意味では、雇用する側の意見を聞けたことは、私だけでなく、多くの元当事者にとっても、非常に良かったと思います。
いろんな事情で、フルタイムで働くことが辛かったり、時々しか働けない人もいるでしょう。そんな人に対して「フルタイムで働くべきだ!甘えるな!」なんてことを言うつもりはありません。ただ、会社がその条件をのんでくれないからといって会社を批判するのではなく、自分のライフスタイル・性格・体質に合った働く場所を探すべきだと思います。どこかに必ずあるはずです。居心地のいい場所や、やりがいを感じることができる場所が。ただそれを自力で見つけることは難しいでしょうから、マッチングというか、それを見つけやすくするためのネットワーク作りは大切になってくるでしょう。
今回の初イベントは大成功でした。ただこれに満足するのではなく、もちろん課題もまだまだたくさんあります。その課題を1つずつクリアしていきながら、継続していくことこそが一番大切だと思います。これからも私なりにできる範囲でHHPに関わらせてもらい、みんなの目標としているものを少しずつ完成させていきたいと思います。
イベントに参加してくださった方々、本当にありがとうございました。次回も楽しみにしていてくださいね。
ONE-SのHP