個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

早く手を打たないと、とんでもないことになる

2017-09-30 11:01:54 | 教育問題
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

少し前になりますが、中学3年生の25%が教科書レベルの基本的な読解力が身についていないというニュースがありました。これまで、このブログでも書いてきたように、近年深刻な学力低下問題について心配していましたが、これは限られた地域だけでなく日本全国共通の問題になっているのだと改めて問題の大きさに気づきました。

これはおそらく教育現場にいる人間にしかわからないことですが、世間のみなさんが考えている以上に問題は深刻です。読解力というと、なにやら難しいように感じますが、簡単に言えば教科書を読んでも何を書いているのかわからないということです。

もちろん程度の差はありますが、中には数学の文章問題や社会の問題であっても、何を質問されているのかわからないというレベルの子どももたくさんいます。読解力と言うか、語彙力がなさすぎて何を書いているのかが理解できないのですね。

そもそも義務教育とは何のためにあるのでしょうか。まずは、国として国民が一定の水準を維持することで発展につながる。国家としてまとまって成長するためには、一定の基盤となる資質をもった国民を育成することが必要です。また、個人として考えた場合、人それぞれが人生をよりよく生きていく土台をつくるという意味もあります。よりよく生きていくというのは、いいかえれば社会で自立して生きていくことだとも言えます。

こうして考えた場合、義務教育を終えた時点で教科書レベルの文が理解できないというのは、国にとっても本人にとっても悪い影響しかなく、義務教育の本来の目的が達成されておらず、ただ9年間が終わりましたというだけになっているのです。

さらに問題なのは、このような状態の子どもであっても、高校に進学は十分できますし、大学にさえ合格することができるということなんです。高校や大学に行って、いったい何を学ぶというのでしょうか?義務教育の勉強がほとんど理解できていないまま、高校や大学に進学したとして、基礎学力が上がるはずもありません。時間だけが経過し、基礎学力のないまま社会に出ることになります。そこで困るのは、その本人でしょうし、結果的に国家の停滞にもつながります。

私が言いたいのは、学力の低い子どもは高校に行くなといっているわけでもなく、受験戦争という競争を煽っているわけでもありません。義務教育でしなければいけないことが、できなくなってきていることが明らかなんですから、一刻も早く改革をしなければいけないということです。そうしなければ、一番の被害者は子どもたちです。

義務教育の期間を9年間にする必要はあるでしょうか? 人にはそれぞれ得意不得意があります。義務教育の内容を6年間でマスターできる子もいれば、10年以上かかってしまう子もいます。でもそれでいいんじゃないでしょうか? 時間がかかってしまう子どもはいじめられますか? 「自分はできない人間だ」と落ち込んでしまいますか?

私はそうは思いません。それならば高校の偏差値なんか全部なくせばいいんです。現実に高校のランク一覧のようなものがある中で、「子どもに競争させるのはよくない」などと叫ぶのは無意味です。勉強ができない子どもが落ち込んだりしているとしたら、そういう価値観を与えている大人が原因です。

現在のように学力低下が問題になってから、もうずいぶんと時間が経過しています。大きな改革もしないまま、ほったらかしにした結果どうなったでしょう? 学力の二極化が進み、特に学力の低下がひどく、高校やさらに大学の授業でも信じられないほどレベルの低い授業をしている学校もあります。学級崩壊は当たり前のように起こり、小学校、中学校だけでなく、高校でも授業にならない学校もあります。そして日本の経済は良くなったでしょうか?国際競争に勝つことができているでしょうか?

今のシステムだと、最低限の水準に到達できない子どもが増えるだけでなく、優秀な人材も育ちにくくなっています。このままにしておくと、さらに10年後にはえらいことになるでしょう。何が小学校からの英語授業ですか、何がプログラミング授業ですか!もっと変えなくてはいけないことが山ほどあります。

まずは、社会に出て困らない最低限度の学力をしっかりと義務教育で身につけるようにすること(最低限度というのは議論が必要でしょうが)。何年かかってもそれを身につけるまでは卒業できないようにします。かわいそうではありません。身につけずに卒業させる方がかわいそうなんです。逆に早くマスターできた子どもは5年であっても義務教育は終了でいいんじゃないでしょうか。

義務教育を終えて、さらに勉強したい子どもが高校、そして大学に行く。学力が高くても低くても関係ありません。学びたいと思う子どもが進学すればいいのです。もう勉強はしたくないという子どもは、就職のための専門学校に行く。それを自由に選ばせてあげればいいんですよね。勉強をしたくもない、やる気もない子どもが高校や大学に行くから、学級崩壊が起こったりするんです。「いい仕事に就くためには大学くらいは卒業しないといけない」という幻想をはやく壊すべきです。すべての職業が大卒が有利なわけがありません。ましてや、ほぼ試験なしで合格できる大学卒がそこまで価値があるはずもありません。大学に進学せずに、専門学校で経験を積んだ人の方が採用されやすい職業もだんだんと増えてきています。

勉強をしたい子どもには、義務教育を終えてもしっかり支援する。もっともっと勉強しやすい環境を作ってあげる。そうではない子どもには、無理に勉強させるのではなく、別の道に行くことも教えてあげる。大学に進学することがすべてで、そうしなければ負け組になるという風潮ができていますが、絶対にそんなことはありません。そういった間違った考え方を子どもに押し付けてはいけません。日本の大学の数は約800もあります。1990年代と比較しても300校ほど増加しています。少子化が進んでいる中、これは異常な数字だと思います。「とりあえず大学だけは」という流れの中で増加しているのでしょうが、当然質も低下しますし、すべての大学を支援するというのはあまりにもリスクが大きいと感じます。

偏差値の高い高校や大学に進学したいという生徒の気持ちは素晴らしく、私も全力でその実現のために指導しています。一方、なんとか学校の勉強についていきたいと頑張っている生徒の気持ちも同じくらい素晴らしく、同じく全力で指導しています。一生懸命頑張っているという面ではどちらも同じくらい素晴らしいのであって、学力が高いからとか低いからとか関係ないんです。問題は今の文科省の教育方針ですと、どの子どもにとっても、その頑張りが報われにくく、効率も非常に悪いということです。

もっと現実を見て、将来のことを考え、真剣に教育について話し合っていきませんか?
子どもたちのためにも、日本のためにも。

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壁があることを確認してほしい

2017-09-28 11:13:24 | 不登校
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

私は高所恐怖症で、建物の4階が限界でそれよりも高いところには行けないです。ジェットコースターなどにも乗れないため、そういう場所に行ったこともほとんどありません。「なんで怖い目に合うために、お金を払わなければならないんだ(笑)」と思ってしまいます。飛行機なんてものは絶望的で、20年前にオーストラリアに行こうと決意したときには、飛行機に乗る前に家族や友人に電話をして「今までありがとうな」と別れの挨拶をしてから旅立ったほどです。飛行機にはそれ以来乗っていません。

こういった高所恐怖症など、特に珍しいものでもないですし(私はひどすぎますが)、閉所や暗所など何か苦手とする場所があるのが普通なのかなと思います。

私の高所恐怖症は、自分なりに分析したところ、それは死の恐怖からきていると思われます。というのも、おそらく落ちても死なないだろうと感じている4階までは大丈夫で、これ以上だったらヤバいなと感じる高さから怖くなっているからです。私のように死と結びつけることによって怖いと感じる人もいるでしょうし、そうではない人もいるでしょうが、何かを怖れているんでしょうね。

暗い場所が苦手なというのもよく聞きます。私も子どものときは、自分の家であっても、夜だれもいない2階に行くことができませんでした。電気がついていれば大丈夫なんですが、真っ暗な闇に向かって階段を上ることがどうしてもできませんでした。暗い場所が苦手な人は何を怖れているのでしょうか。幽霊などの霊的なものであったり、もっと単純に見えないということが怖いと感じる人もいるでしょう。確かに見えないというのは、不便ですし、そこに何があるのかわからないという怖さはありますね。

自分の部屋など、慣れている場所が真っ暗であっても、だいたい何がどこにあるかは把握していますので安心ですが、知らない場所で真っ暗だったら怖くなります。目隠しされて、ある場所に連れて行かれたとし、目隠しを外された所が真っ暗で何も見えないとしたらどうですか? 私なら1歩も動けないと思います。「ここは安全な場所だよ」と言われていても、「もしかしたらこの先には崖があるかも」と思うと踏み出す勇気がでないです。ですが、手を伸ばした先に壁があることが確認できると、一気に安心できますよね。「ここは壁があるから落ちない。こっちも壁があるから安心」というように、たとえ目ではっきり見えなくても、手で壁があることを確認でき、その場所が危険な場所ではないと気づくことで人は前に進めます。

不登校の子どもたちの多くは、こういった暗い場所にいます。どの方向に進めば危険ではなく安全なのか、ほとんど見えていません。無気力であったり、甘えたりしてるわけではないのです。通っていた学校に戻る道が安全なのか、高校や大学受験する道の先には崖はないのか、それが不安なのです。「動くと危険だから、動かず立ち止まっていよう」そう考えている子どもはたくさんいます。

ですから、そのような状態で無理に手を引っ張っても危険を感じてしまいますので、強く反発します。

私たちがまずしなければいけないことは、「君の今立っている場所だけではなく、これから進んでいく道は安全なんだ」と教えることです。はっきりと見えていない子どもに、壁があることを感じてもらい、安心してもらうことです。

本当は、どの方向の道にも崖なんてありません。仮に崖があったとしても、しっかり壁があるから落ちないようになっています。その壁に気づいてもらうためには、道はいくつもあり、どの道もしっかり舗装されてしかも広い道であることを伝えることが必要です。綱渡りのような細い道を歩いていくのではないことを実感できれば、安心して進むことができます。無理やり大人の考えを押し付けて、強引に1本の道に連れ戻すのではなく、いろんな選択ができることを示し、安心感を与えてあげることが彼らと向き合うことであり、そうすることできっと彼らは自分の意志でまた歩き始めるはずです。

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やめることは難しくても、ずらすことならできるかも

2017-09-26 11:26:01 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

私は毎朝だいたい8時半~9時半に起床します。めっちゃ遅いなと思われるかもしれませんが、これでもずいぶんと早くなったんですよ。10年ほど前までは、昼頃でしたから(笑) 当然寝る時間も遅く当時は朝の4時か5時に寝ていました。家族からも、友人からも、生活習慣変えた方がいいよと言われていましたが、私は「仕事の終わるのが遅いからしかたないねん」と言い訳していました。というのも、確かに塾の仕事と言うのは終わる時間が遅く、だいたい22時に授業が終わり、そこから片付けやその日のまとめの日誌を書いたり、他の講師の先生たちと意見交換などをしていると23時は過ぎます。そこから帰宅して、夕食を食べ、お風呂に入ったりしていると1時頃になります。その後、少し休憩をとなり、テレビを見たりゲームをしたり、本を読んだりしているうちに朝方になって寝るという生活でした。ですが、ここまでお読みになった方の中には「確かに0時までに寝れんのはわかるけど、1時には寝れるやん!」とツッコんでる方もいるのではないでしょうか?

そうなんです。お風呂に入って、すぐに寝れば1時には寝れるんです。それをダラダラとその日のうちにしなくてもいいゲームやテレビで時間を使うから寝るのが遅くなっているだけなんです。昔からゲームが好きで、ゲームすることでリフレッシュされてたのは事実ですが、そんな夜中にする必要はなかったんです。

こんな生活をしていて、一度体を悪くしてしまい、仕事を続けられなくなりそうになったことは以前このブログでも書きましたが、そこから少しずつ生活習慣を変えていきました。お風呂から上がって、少しダラダラと休憩したいのですが、その時間をできるだけ短くして早く寝るようにし、そして朝も少しずつ早く起きるようにしました。ゲームは夜中にせずに午前中にし、録画しているテレビ番組など、全く夜中に見る必要もないので、これももちろん朝に見るようになりました。今では、だいたい1時半、ちょっとダラけているときは2時過ぎ(笑)、には寝ています。睡眠時間は以前とほぼ同じですが、とにかく変わったのが体調がよくなりました。朝起きても、以前なら体調がすっきりしないや、疲れがとれていないなんてことは頻繁にありましたが、現在はほとんど毎日朝からすっきりしています。体だけでなく、頭の方も回転がよくなった感じで、本を読んでもすらすら頭に入るし、ゲームやテレビを見ていても、夜中に見ていた時と比べて楽しく感じます。

いろいろ調べてみると、22時から2時まで、あるいは寝始めてからの3時間が「睡眠のゴールデンタイム」と呼ばれ、細胞がしっかりと修復されたり、成長ホルモンが多く分泌されたりすることで疲労が回復したり、免疫力が向上したりするだけでなく、さまざまな日中の活動によい影響を与えてくれるそうです。

最近では、子どもの就寝時間がどんどん遅くなってきていますね。中学生になると0時を過ぎて寝る子どもの割合がかなり増えています。睡眠をとるべき時間にとっていなかったり、さらに学校に遅刻しないためには早い時間に起きなくてはいけませんので、必然的に睡眠時間は短くなります。そうすると学校に行っても、眠たい状態が続き、集中力も欠け、結局授業も頭に入らないという悪循環になります。近年の学力低下の1つの原因になっているのは間違いないと思います。

だからといって、ゲームやスマホを禁止にするのは難しいです。私自身も、正直ゲーム禁止になったらキツイなーと思います(笑)。子どもなら、なおさらです。ですから禁止にするのではなく、その時間をずらせばいいんですね。夜早く寝て、朝5時ごろ起きて学校に行くまでの間、ゲームでもスマホでもするのは許可するようにしてはいかがでしょうか? 

実際に私の生徒でも、スマホを持つようになって寝る時間がどんどん遅くなっていき、それとともにテストの点数が下がるだけでなく、塾での集中力も低下し、さらに頻繁に風邪を引いたり体調を崩すようになりました。原因はすぐにわかりましたので、本人とご両親とお話させていただき、もとの生活習慣に戻すようにしたところ、すぐに効果が出てきました。

0か100かのような選択を強制するのは、子どもには酷ですし、当然反発もでてきます。ある程度、逃げ道というか、他の方法を選ばせてあげることも必要かと思います。そして何より、規則正しい生活をすることで、勉強面だけでなく健康面でもプラス面が圧倒的に多いのですから、勉強をさせようとすることよりも生活習慣の見直しをさせることを優先するべきだと思います。

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Shall we dance ?

2017-09-23 10:58:36 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

先日新聞で、大阪府立登美丘高校のダンス部がすごいという記事を見ました。登美丘高校は堺市にある高校ですので、私の塾生もこれまでに数多く受験していてよく知っているんです。ダンスの全国大会というのがあり、今年は惜しくも準優勝だったのですが、去年まで2年連続で優勝していたらしいのです。実際動画で見たのですが、そのクオリティの高さに驚きました。

正直なところ、私自身ダンスをしたことがありませんし、ダンスの全国大会があるのすら知りませんでした。私が高校生だった約30年前には、学校にダンス部がある高校はほとんどなく、実際に周りでダンスをしている友人もいませんでした。当然ダンススクールなんて見たこともありません。

それが今や、ダンスという分野は確実にメジャーになり、ダンスを職業としている人口も以前とは比べものにならないほど多くなっているのではないでしょうか。

ダンスだけではなく、パソコンも同じです。私が大学生のときでもパソコンを持っている人間はほんの一部しかいませんでした。卒論などを書くときにはパソコンが必要なのですが、大学の各研究室に与えられている数台のパソコンを、20人ほどで共有していました。そんな時代であっても、中学生や高校生のときからパソコンを所有していて、それに夢中になっていた人もいました。当時は、どちらかというと、趣味でパソコンをしているというのは、いわゆる「オタク」で、「趣味はパソコン」と聞くとあまりよい印象を持たない人の方が多かったと思います。

それが今やパソコンは使えて当たり前、小学校や中学校でも教えるほど私たちの暮らしや仕事に欠かせないものになっています。

先見の明があり、パソコンやダンスをしていた人もいるでしょうが、ただ単に、好きでしていた人も多かったと思います(パソコンはその可能性に気づき、深く勉強した人の方が多いかもしれませんが)。

中学から高校、そして大学と勉強し、就職するという道は日本では一番大きくて安全な道です。もうすでに何人もの人々が通過している道ですので、しっかり舗装されていますし、この道がどこに繋がっているのかわかっている道です。しかし、逆に言えば通る人数が多すぎて競争が激しく、ときにはその大きな道から弾き飛ばされることもあるんです。

一方、あまり人が通っていない道は、安全かどうかはいまいちわかりませんが、競争相手が少ない道です。うまくいけば、先頭集団を走れる可能性もあります。たとえその道が行き止まりであっても、少し引き返して別の道を進むこともできます。そして何より自分で選んだ道ですから、多少の障害物があっても乗り越えることができる可能性が高いのです。ただやはり、通っている人数が少ないので特に大人目線で見ると不安にはなりますよね。

「将来、〇〇会社で働きたい。でもその会社は偏差値が〇〇以上の大学でないと採用されない」という場合は、自信を持って大きな道を突き進めばいいんです。たとえその夢がかなわなくても、努力してきたことは無駄にはならないし、きっと自分にとって縁のあるものが見つかります。あるいは、「将来何をしたいのかが決まっていない。好きなものや得意なものも特にないし」という場合も、この一番大きな道を進めばいいと思います。そして見つかったときに、その道に変更すればいいんです。

ですが、勉強ではなくて〇〇をしてみたいと子どもが言ったときに、最初から否定するのではなく、しっかり検討してあげてほしいと思うんです。そのうえで、どうしてもだめな場合は仕方ありませんが、よほどのものでない限りさせてあげるのがいいと思います。もちろん甘やかすのではなく、苦労してでもやってみたいの言うのであればですが。子どもの好奇心や才能を、早い段階で摘んでしまうのはもったいないというか、かわいそうですね。方法として大きな道にすぐに戻れるように保険をかけておくのもいいと思います。「最低限これだけの勉強をするのであれば、したいことをさせてあげてもいいよ」といった感じで。

大事な大事な自分の子どもには、幸せになってもらいたいという親の気持ちはとてもよくわかります。ですから、子どもとしっかり関わって、話を聞いてあげたり、ときには導いてあげることも大切です。ですが、子どもいっても一人の人間です。1年先のことも想像しにくい世の中だからこそ、子どもを信じてチャレンジさせてあげることも大切なことではないでしょうか。

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インスタ映え?

2017-09-21 11:07:51 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

スマホの普及により、次から次へと新しいサービスが誕生し、それとともに人々のライフスタイルも大きく変化してきました。SNSをほとんどしない私は、もはや時代に取り残されてきた感でいっぱいで、会話についていけるよう勉強しなければなりません。

今回は、私がほとんど知識のないことについて書きますので、間違いだらけかもしれませんが勘弁してください。

スマホを持っている人、特に若い世代のほとんどはSNSをしているのではないでしょうか。私と同世代でも続々と始める人がでてきます。周りの友人からも「やってみたら面白いよ」と言われたので少しだけしたことがあるのですが、私には合いませんでした。Facebookなどに自分自身や遊びに行った場所、食べた料理の写真を載せることに、めっちゃ抵抗があります。プライバシーを守りたいのと同時に、正直「こんな写真、だれが興味あんねん(笑)」と思ってしまいます(楽しんでやっておられる方を非難してるわけではありません。誤解のないようお願いします)。

「インスタ映えする写真の撮り方」「インスタ映えするスポット」などという言葉をよく耳にしますし、実際に良い評価をもらえるように、みんないろいろ工夫していますね。

芸能人などのように注目を集めるのが仕事の人たちがそうするのは当たり前ですし、ビジネスとしてSNSを活用する意味もよく理解できます。ですが、一般の人がプライベートでなぜそこまでする必要があるのか、私なりに考えてみました。

人はもともと、「自分のことを見てもらいたい」「認められたい」「褒められたい」という欲望があるのかもしれません。だれだって、褒められたりしたら、悪い気はしないでしょう。それどころか、幸せな気持ちになりますよね。その幸せな気持ちをどんどん増やしていくために、インスタ映えする写真をみんなは撮っているのではないでしょうか。

私も塾で勉強を教えるだけでなく、このようにブログを始めました。読んでくれている方がいると、とても嬉しい気持ちになりますし前向きな気持ちになります。そして直接お会いした方に「今日のブログよかったよ」などと言っていただくと、さらに幸せな気持ちになれます。

「子どもは褒めて育てなさい」とよく聞く言葉がありますが、本当にそうなんだなと思います。もちろん、いけないことをした場合はきちんと怒るという当たり前のことはしないといけませんが、ささいなことであっても、大人がししっかりと気づいてあげて褒めること、ましてや子どもが努力したことについては絶対にその努力を褒めてあげる、そういったことが子育て、あるいは教育の現場に必要なことではないでしょうか。

ある専門家の先生によると、小学校の低学年のクラスの約半分の子どもが「愛着障害」またはそれに近い症状の子どもがいる学校もあるそうです。これは、親と子の関係が正常ではないことが原因なんでしょう。私は専門家ではないですので、詳しいことはわかりませんが、愛情不足で苦しんでいる子どもが増えているということは事実だそうです。

だれだって長所と短所があります。大人になってからも、他人の短所ばかり探し、文句を言ってもよい関係は築けませんよね。それが子ども相手なら、なおさらです。まだまだ未熟な面もたくさん残っている年齢なのですから、できないことだらけで当たり前なのです。といって、できないことばかり見つけてそれを怒っていると子どもは「自分はあかん人間なんや。なんか、しんどいな」と幸福感がなくなった生活になってしまいます。ですが、子どもなりに頑張っていることや良いところを、無理やりにでも探して褒めてあげることで、きっと子どもは自信を持ち、幸せな気持ちになるはずです。それは、親と子の関係だけでなく、学校や塾での生徒と先生の関係も同じだと思います。毎日1回ずつ子どもに「いいね」をつけていくのはどうでしょうか。

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