パッションフルーツ王への道

人はどこまでわがままなのだろうか？

あれだけ欲しがっていたのに手に入れた
途端興味を失った物は数知れず。
ブルワーカー、トランペット、フラッシャー
付き自転車、ラジコンカー・・・。

パッションフルーツを初めて食べたのは、
沖縄に移住した10年前。

あまりの美味しさに、内地の友人たちに
送りましたが反応は今ひとつ。「あんま
り食べるとこないね」「酸っぱいな～」

そんな意見にも私のパッションに対する
愛情は揺るぐはずもなく、ベランダで
栽培を開始。その後畑を借りて植えて
みましたがいずれも失敗。

２年前に庭付きの借家に引越しましたが、
まず植えたのはやはりパッション。

そして半年、ついに家の軒先を楽々
超えるほどに成長。そして今年は
大きな花を咲かせるまでに。

それからは毎日受粉させるのが日課、
次第に実を付け順調に育つ姿を見る
のが無上の喜びでした。

最初に収穫した、そしてそれを食べた
時の感動は今も忘れません。

その後も毎日庭を見回り落ちた実を
集め、カミさんと「今日は5つも落ち
てたよ～」「すごいね～」などと
楽しく会話していたのが昨日のこと
のように思い出されます。

しかし・・・。

本当に人間とは勝手なものです。


「今日も落ちてたよ」「あっそう、
ところで毎日食べてる？全然減らん
けど」「食べてるわよ、うるさいな～」

今ではケンカの種になりそう。。。


でも、そんな私の心変わりなど知るはず
もなく、パッションは新しいつるを
伸ばしまた花を咲かせ始めました。
（年2回収穫できます）

そんな姿を見て私が間違っていたことに
ようやく気が付きました。

こんな素晴らしい果物に出会えて本当に
良かった。そしてこれからも大切に育て
いつかパッションフルーツ王になること
に決めました！

多分来年には、無農薬家庭菜園で作る
”番頭印のパッションフルーツ”を売って
いると思いますので、どうぞよろしく
お願いします。