南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

十二日目

2005年09月22日 19時47分51秒 | デキゴト
今日は、いちにち実技。
講義開始直後に講師が「今日でなんにち目ですか?」
「十二日目」と即答できたのは、アホなタイトルをつけてるおかげか。
だからなんなんだ、と言われたら、これにも「さしたる意味なし」と即答できる。
 基本的介護技術
午前中は、おむつ交換。午後は、身体の清拭、洗髪。
これは辛いよなぁ。
子供の頃、脚を折って三週間、五年後にその後遺症の手術で四ヶ月間、松葉杖の生活を送ったことがあったが、
その後遺症の方で十日間ほど病院のベッドから起きられない日々があった。
風呂に入れないのはもちろんだが、トイレにも行けない。
六人部屋のベッドの周りをカーテンで覆い、尿瓶だの簡易便器だのを使った。
もちろん、我慢に我慢を重ねて、看護婦(当時の呼称)さんに
「浣腸しようか?」と言われても拒んで、その後の仕方なしの結果であった。
仰向けに横たわっての行為自体も辛かったが、強烈な臭気は、やはりかなりなダメージであった。
手術は夏休みに行われ、今にして思えばずいぶん涼しい八月だったような気がする(気象庁のデータによれば、やはり冷夏と呼べる年だったようだ)。
しかしながら、濡れタオルで身体を拭くしかない日々というのは、それをしてもらう母親にも申し訳なく思い出される。
年齢を重ね、病に倒れ、赤の他人に排便や身体の清潔を委ねるというのは、想像するだに悲しい現実といえる。
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十一日目

2005年09月22日 00時22分09秒 | デキゴト
午前中は、実技講習。
午後は、実技と座学の中間点というか、すこし実技よりというか。
 基本的介護技術
食事補助についてのあれこれ。
オレは、学生時代にアングラ劇の俳優として何度か舞台に立ったことがあるので、
「半身麻痺というのはこれこれで…」とか、きっちり説明してもらえば、
テキトーに想像してこなすことができる。
俳優としての才能が無かったおかげでアタマの使い方だけは優秀になったのだ。
しかしこれ、誰でも出来るというわけではない。
受講者が、お互いを実験台として「はぁい、お口をあけてくださぁい」
なんてやってても、実体験にはほど遠い気がするんだよなぁ。

まずは、ヨーグルトをお互いに食べさせてみて、
次は本格的な食事の介護だ。
普通の食事(視覚障害者を想定しての介護)、細かく切り刻んだ食事、
そしてミキサーに掛けた流動食と、三種類の食事介護を練習する。

この流動食というやつ、どう見ても色つきの糊である。
すこぶる気味が悪い。
オレは食べなかったが、食感も良くないようだ。
所謂宇宙食というのも、こんなんだろうか?
アメリカのデータベース製作会社ORACLEが、
ORACLE製品の開発者を対象にアンケートとクイズを行い、
宇宙旅行を景品にしたとかいうのをネットニュースで見たが、
正直、「こんなん喰わされるくらいだったら、オレはずっと地上に居たい」。
ま、オレがORACLEでナニか開発するなんて二度とないだろうから関係ないけど。
「芸能人は歯が命」ってのはずいぶんむかしのCMだったが、
自分で咀嚼して食べる、っちゅうのは、大事なことなんだなぁと。

リハビリテーション医療の基礎
理学療法士の先生が講師で、なんか、極真空手の人らしいんだけど、
声が小さくて、イカツい顔の割に覇気が感じられなくて…
と、居眠りしながら聞いてた言い訳。
脳血管障害によって惹き起こされる高次機能障害、
というのが講義の一部にあったんだけど、正直いって想像もつかない。
モノが見えてるのに認識できない認知障害だとか、
見えて、認識できているのに発語できない失語症だとか、
コワイだのスゴイだの言う前に、理解できない。

最後に、腰痛予防ストレッチの実験台に、立候補した。
ホントは女性を触りたかったのだろう、
妙に手早く片付けられちまった(笑)。
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