あまりにもいい天気に誘われ、名瀬市から西へ、大和村方面に向かった。
なお今回は、諸般の事情から本年5月と6月に撮影した画像データが混在する点、留意されたい。
名瀬の市街地の西端というか名瀬市西郊外のはじまりとすべきか、微妙な地域は古宿と呼ばれ、行政上では「こしゅく」といい、地元では「こしく」と発音される。
この地名について、最近までオレは「古志久」(こしく)という地名があるのだとばかり思って、地図や電話帳で探したことすらあった。
紛らわしいことに、同じ奄美大島の瀬戸内町には、古志(こし)という地名がある。
どうも、地名ばかりは字で書いてその場で読んでもらわないと余分な誤解が生じることが多い。
数日前には、笠利町の辺留という地名が「べる」(発音は平坦に)と読むことを知って驚いたことを思い出しつつ、西へと進む。
最初にバイクを停めたのは、名瀬市と大和村の境目にある根瀬部を過ぎたところ。
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古くから日本の漁業では、海中の岩礁を根(ネ)と呼び、水深が浅い部分を瀬(セ)と呼ぶ。
写真からも判るように、入り江のかなり外側まで造礁珊瑚が発達し、根と瀬を作り出している。
上手く写真が撮れなかったので割愛するが、これを撮影したほぼ真下の海上では、小さな漁船から釣り糸を垂れる人がいた。
釣果のほどは判らないが、きっと今夜の食卓は豊かな彩りなのだろう。
さらに進むと、海上の眺望が美しい嶺山公園がある。
えっちらおっちらと展望台に登り、海と行く手を見渡す。
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公園のトイレで済ませるべき用事を済ませ、さらに海岸沿いを進む。
遥かに汀を見下ろすワインディングを進むと、磯平パークへの分かれ道が崖沿いに見える。
磯平パーク内まで入り込む時間はないが、とりあえず崖の途中に造られた駐車場まで降りてみる。
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太陽の角度のせいか、水深のためか、海の色がいっそう濃く見える。
なお、この磯平パークへの坂道は、短いながらも極端な勾配となっているので、雨天の場合はタイヤのグリップと相談のうえで行くことを薦める。
名音(なおん)を過ぎたところで、「←フォレストポリス8km」の表示を見つけ、近道を企てる。
なお、このまま西進すると今里集落からの上り坂に、素晴らしいオーシャンビューポイントがある。
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沖合いに浮かぶ小島は立神(たちがみ)と呼ばれ、古来、信仰の対象とされてきたという。
近道しようと入り込んだ林道に話を戻そう。
フォレストポリスまで8kmといえば、そこから湯湾岳に沿う道を下って湯湾集落までは併せて20km少しである。
名音からそのまま西進すると、同地点までは約30km。
所要時間に大差はないが、距離は僅かに短縮できる計算である。
細い林道(舗装済)をゆっくり上がっていくと、木の間隠れに二条の滝が見える。
これは知らなかった。
素人目で見る限り、どちらも落差は60mほどに見える、立派な滝だ。
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右に見えた滝は、どう足掻いてもファインダーに収まってくれなかったが、左の滝はどうにか一部を切り取ることができた。
右側の滝は、落下をはじめる地点の付近に足場らしきものを見つけたので、接近できるかと先へ進んだが、深い谷を挟んだ別な稜線で、こちらからの接近は不可能だった。
いくらも進まぬうちに林道は谷川沿いとなり、奄美ではなかなか見られぬ渓谷美を見せてくれる。
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本州の山深い地方ならば珍しくもない光景だが、尾根からそのまま水が流れ落ちるかのような奄美の地形では、渓流美というのは貴重な存在である。
若い頃、天竜川水系を行ったり来たりしていたオレにとっては、なんともいえず懐かしい眺めであった。
輝くばかりの緑の木の葉に目を焼かれながらフォレストポリスをそのまま通過し、稜線を巡って名瀬方面に向かう道を5kmほど進んでしまう。
目的地と遥かに離れた地名を目にして慌てて戻るが、短縮したはずの距離をすっかり使い込んでしまった。
フォレストポリスから目と鼻の先にある”マテリヤの滝”という景勝地に立ち寄る余裕もなく、宇検村へと下る。
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フォレストポリスから湯湾岳の展望台を通って下っていく道は、午後の中途半端な時間に通るべきではないかもしれない。
海が見える部分では大島海峡からの照り返しが眩しく、それ以外の部分は稜線に遮られて遥かな山並みが陽光を浴びるのを横目に見るだけだからだ。
美しい景色も、良い陽光に恵まれてのことだと反省しながら、この日は古仁屋に寄って帰る。
本日の走行距離、約145km。
なお今回は、諸般の事情から本年5月と6月に撮影した画像データが混在する点、留意されたい。
名瀬の市街地の西端というか名瀬市西郊外のはじまりとすべきか、微妙な地域は古宿と呼ばれ、行政上では「こしゅく」といい、地元では「こしく」と発音される。
この地名について、最近までオレは「古志久」(こしく)という地名があるのだとばかり思って、地図や電話帳で探したことすらあった。
紛らわしいことに、同じ奄美大島の瀬戸内町には、古志(こし)という地名がある。
どうも、地名ばかりは字で書いてその場で読んでもらわないと余分な誤解が生じることが多い。
数日前には、笠利町の辺留という地名が「べる」(発音は平坦に)と読むことを知って驚いたことを思い出しつつ、西へと進む。
最初にバイクを停めたのは、名瀬市と大和村の境目にある根瀬部を過ぎたところ。
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古くから日本の漁業では、海中の岩礁を根(ネ)と呼び、水深が浅い部分を瀬(セ)と呼ぶ。
写真からも判るように、入り江のかなり外側まで造礁珊瑚が発達し、根と瀬を作り出している。
上手く写真が撮れなかったので割愛するが、これを撮影したほぼ真下の海上では、小さな漁船から釣り糸を垂れる人がいた。
釣果のほどは判らないが、きっと今夜の食卓は豊かな彩りなのだろう。
さらに進むと、海上の眺望が美しい嶺山公園がある。
えっちらおっちらと展望台に登り、海と行く手を見渡す。
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公園のトイレで済ませるべき用事を済ませ、さらに海岸沿いを進む。
遥かに汀を見下ろすワインディングを進むと、磯平パークへの分かれ道が崖沿いに見える。
磯平パーク内まで入り込む時間はないが、とりあえず崖の途中に造られた駐車場まで降りてみる。
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太陽の角度のせいか、水深のためか、海の色がいっそう濃く見える。
なお、この磯平パークへの坂道は、短いながらも極端な勾配となっているので、雨天の場合はタイヤのグリップと相談のうえで行くことを薦める。
名音(なおん)を過ぎたところで、「←フォレストポリス8km」の表示を見つけ、近道を企てる。
なお、このまま西進すると今里集落からの上り坂に、素晴らしいオーシャンビューポイントがある。
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沖合いに浮かぶ小島は立神(たちがみ)と呼ばれ、古来、信仰の対象とされてきたという。
近道しようと入り込んだ林道に話を戻そう。
フォレストポリスまで8kmといえば、そこから湯湾岳に沿う道を下って湯湾集落までは併せて20km少しである。
名音からそのまま西進すると、同地点までは約30km。
所要時間に大差はないが、距離は僅かに短縮できる計算である。
細い林道(舗装済)をゆっくり上がっていくと、木の間隠れに二条の滝が見える。
これは知らなかった。
素人目で見る限り、どちらも落差は60mほどに見える、立派な滝だ。
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右に見えた滝は、どう足掻いてもファインダーに収まってくれなかったが、左の滝はどうにか一部を切り取ることができた。
右側の滝は、落下をはじめる地点の付近に足場らしきものを見つけたので、接近できるかと先へ進んだが、深い谷を挟んだ別な稜線で、こちらからの接近は不可能だった。
いくらも進まぬうちに林道は谷川沿いとなり、奄美ではなかなか見られぬ渓谷美を見せてくれる。
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本州の山深い地方ならば珍しくもない光景だが、尾根からそのまま水が流れ落ちるかのような奄美の地形では、渓流美というのは貴重な存在である。
若い頃、天竜川水系を行ったり来たりしていたオレにとっては、なんともいえず懐かしい眺めであった。
輝くばかりの緑の木の葉に目を焼かれながらフォレストポリスをそのまま通過し、稜線を巡って名瀬方面に向かう道を5kmほど進んでしまう。
目的地と遥かに離れた地名を目にして慌てて戻るが、短縮したはずの距離をすっかり使い込んでしまった。
フォレストポリスから目と鼻の先にある”マテリヤの滝”という景勝地に立ち寄る余裕もなく、宇検村へと下る。
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フォレストポリスから湯湾岳の展望台を通って下っていく道は、午後の中途半端な時間に通るべきではないかもしれない。
海が見える部分では大島海峡からの照り返しが眩しく、それ以外の部分は稜線に遮られて遥かな山並みが陽光を浴びるのを横目に見るだけだからだ。
美しい景色も、良い陽光に恵まれてのことだと反省しながら、この日は古仁屋に寄って帰る。
本日の走行距離、約145km。