南方単車亭日乗

奄美大島にIターンした中年単車乗りが、てげてげに綴ります。
はじめての方は、最初に《ごあいさつ》をお読みください。

本茶峠散歩 八

2009年04月06日 00時44分15秒 | 南方単車旅案内
本茶峠散歩 七よりつづく。

本茶峠の龍郷町側を下っている。





10月半ば(7枚目までの写真は'06年10月15日撮影)の路傍には秋の花が咲く。



緑の勢いはまだ旺盛だが、路面には落ち葉が積み重なる。



山肌の緑の中にも、水彩絵の具を落としたような暗紅色がコントラストを見せる。



リュウキュウマツの大木にシラタマカズラが絡み付く。
白い珠状のものは実。秋から冬にこの白い実が実る。



イイギリの実が赤く色付いている。
この赤い実は、真冬頃まで見ることができる。





山肌を流れ落ちる小さな滝とすこし大きめの滝。
夏場は、この流れを見て涼を取るのが、この峠道での楽しみのひとつ。



今は朽ちた旧道は、この滝の近くを通っていたことだろう。
奄美にて幾つもの傑作を残した田中一村も、この滝で涼を取ったのかもしれない。



この40mほど続くヒカンザクラの並木道、奄美の花見の最人気のポイントである。
しかし、花の季節を過ぎれば、もはや人影はない。





坂を下りきれば、大勝(おおがち)集落。
人気のある黒糖焼酎『長雲』は、この大勝集落で製造されている。
最後に余談だが、実際の長雲峠は、ここからすこし離れた所にあるのだが、長雲という固有名詞自体が島唄のひと節であることなど、龍郷町を象徴するキーワードである。
黒糖焼酎『長雲』という命名は、『龍郷を代表する酒』というプライドからのものであろう。

つづく


にほんブログ村 バイクブログへにほんブログ村 地域生活ブログへにほんブログ村 アウトドアブログへブログランキング・にほんブログ村へ
BlogPeople人気blogランキング

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3月のフツーの海 ii | トップ | 3月のフツーの海 iii »
最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
懐かしや (山ウサギ)
2009-04-06 20:31:23
7年ほど前、古仁屋に少し居ついてた頃、独りで黒糖焼酎の呑み比べをやって、個人的に気に入ったのが「長雲」でした。暇だったので雨の日に本茶の麓まで出かけて関東での販売店を教えて貰いました。「上手く宣伝すればブームになるんじゃないかなー」と思った事を覚えてます。今や東京でも堂々と料理屋の店先に一升瓶がディスプレイされています。なんか…悔しいわー。株でも買っときゃ良かった。
返信する
Unknown (亭の主)
2009-04-08 00:48:06
山ウサギさん
飲み比べとはスゴイですね。
私は島に来るまでは里の曙とれんとくらいしか
飲んだことがありませんでした。
それに、飲み比べてもおそらく3杯目くらいで
酔っ払ってしまいます。
返信する
いえ (山ウサギ)
2009-04-10 22:19:43
チビチビ呑み比べです。ちなみに次に買いたい株は「みそピー」です。がじゃ豆の方がメジャーですが、お土産に買ってくと、みそピーにはまる人が多いです。 ところで奄美ではよくスイジガイを門柱に置いていますが、時々、タカセガイを飾ってる家を見かけます。やはり魔除けなのでしょうか?ただの飾りなのでしょうか?ご存知だったら教えて下さい。
返信する
タカセガイ (亭の主)
2009-04-12 01:11:25
たんなる飾りだと思うんですが、
こんど誰かに聞いときます。
返信する
長老にききました (亭の主)
2009-07-02 20:28:28
タカセガイは、たんなる飾りだそうです。
狩猟をやる人は、リュウキュウイノシシの頭骨を飾る人もいるそうです。もちろん、家の中にですが。
返信する

コメントを投稿

南方単車旅案内」カテゴリの最新記事