人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第124回『四摂事』(仏教)

2024年02月05日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第124回

『四摂事』(仏教)


仏教において、立派な人間になるための、大切な行動基準を、

四摂事(ししょうじ)という言葉で表しています。


1、布施(ふせ)

貧しい人にはお金を、飢えている人には食べ物を、

学問のない人には知識を、
手に職のないひとには技術を施してさしあげること。

施すものを何も持っていない時には、やさしい目や顔で、

思いやりの心だけでも施してあげることなどからでも、

できることをすることが大事だと説いています。


2、愛語(あいご)

歯の浮くようなお世辞を言うのではなく、

まごころのこもった言葉を話すことが大事だと説いています。

真心から出た言葉には、人を感動させる力があります。


3、利行(りぎょう)

すべての行為が、世の中の大衆の利益につながるような行いをすることが大事だと説いています。

決して、自分や自分の身内だけの利益だけを考えてはいけないと言っています。

不特定多数である大衆みんなが喜ぶようなことをする気持ちでやることが大切です。



4、同時(どうじ)

相手と同じ目の高さになって、ものを見たり考えたりすことが大事だと説いています。

つい自分が優位な立場にいるときなど、相手の目線を忘れて、自分中心になりがちです。

だからこそ、相手の身になって、立場になって考えることだと言っています。



以上の四つですが、本当に大切な事ばかりですね。

私も人生で本当に大変な時に、金銭的な面だけでなく、人をご紹介して下さる方がいらしたり、

優しい笑顔や、あたたかい言葉をかけてくださる沢山の方々に助けて頂きました。

常にそれらのことを忘れずに、これからも今自分が出来ることを微力ながらしていきます


参考資料
『ポケット般若心経』 大栗道榮著 中経文庫

 

 


MOA美術館 阿弥陀如来坐像

 


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