【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第124回
『四摂事』(仏教)
仏教において、立派な人間になるための、大切な行動基準を、
1、布施(ふせ)
貧しい人にはお金を、飢えている人には食べ物を、
学問のない人に
施すものを何も持っていない時には、やさしい目や顔で、
思いやり
できることをすることが大事だと
2、愛語(あいご)
歯の浮くようなお世辞を言うのではなく、
まごころのこもった言葉
真心から出た言葉には、人を感動させる力
3、利行(りぎょう)
すべての行為が、世の中の大衆の利益につながるような行いをする
決して、自分や自分の身内だけの利益だけ
不特定多数である大衆みんなが
4、同時(どうじ)
相手と同じ目の高さになって、ものを見たり考えたりすことが大事
つい自分が優位な立場にいるときなど、相手の目線を忘れて、自分
だからこそ、相手の身になって、立場になって考えることだと言
以上の四つですが、本当に大切な事ばかりですね。
私も人生で本当に大変な時に、金銭的な面だけでなく、人をご紹介して下さる方がいらしたり、
優しい笑顔や、あたたかい言葉をかけてくださる沢山の方々に助けて頂きました。
常にそれらのことを忘れずに、これからも今自分が出来ることを微力ながらしていきます
参考資料
『ポケット般若心経』 大栗道榮著 中経文庫
MOA美術館 阿弥陀如来坐像