【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第132回
『二十四節気(にじゅうしせっき)』(日本の暦)
最近、改めて日本の暮らしや、暦ついて、いろいろと学びを深めて
本当に深い世界があるんだなと、改めて先人に畏敬の念が湧き出て
日本では、古くは六世紀に中国暦が導入され、
以降1873年(明
太陰太陽暦(旧暦)を使ってきました。
太陰太陽暦とは、月の運行を基にした太陰暦と、
太陽の運行を基に
月の満ち欠けの周期は、29日半ほどになります。
これをひと月と
太陽暦の1年間より11日ほど短くなり、季節と日付がずれていっ
そこで、32~33ヵ月に一度、閏月(うるうつき)を設けて、
その「ずれ」を解消していま
もともと、日本の暦は、この月の満ち欠けを、とても大切に扱って
月の満ち欠けは、自然での植物の生長や動物の行動と密接に関係し
そんな意味で、農業や漁労に従事する人にとって、
毎月一日が新月
それでも、太陽暦のように毎年
不便な部分もあったようです。
そこで、二十四節気や七十二候を太陰暦に組み合わせて使っていま
今日の本題の、「二十四節気」になります。
二十四節気は、古代中国でつくられたものになります。
旧暦を使っ
二十四節気は、太陽の運行を基にして1年を24等分したもので、
最初のスタートは、まず冬至(とうじ)なり、そこを起点としてい
冬至と夏至(げし)で、1年を2分割にして、「二至」となります
さらに春分と秋分を4分割にして、「二至二分」となり、
さらに、「四立(しりゅう)」(立春、立夏、立秋、立冬))で8
「八節」となります。
この「八節」は、それぞれ約45日間、これをさらに3分割して、
今年(令和6年)の暦でいきますと、3月20日に春分(しゅんぶ
その後、清明(せいめい)、穀雨(こくう)と続きます。
5月5日に、立夏(りっか)となり、小満(しょうまん)、芒種(
6月21日に、夏至(げし)となり、小暑(しょうしょ)、大暑(
8月7日に立秋となり、処暑(しょしょ)、白露(はくろ)と続き
9月22日に、秋分を迎え、寒露(かんろ)、霜降(そうこう)と
11月7日に、立冬を迎え、小雪(しょうせつ)、大雪(たいせつ
12月21日に、冬至(とうじ)を迎えます。小寒(しょうかん)
そして、2月4日に立春(りっしゅん)を迎え、雨水(うすい)、
また、春分を迎えるという流れになります。
補足ですが、それに加えて「七十二候(しちじゅうにこう)」とい
それは、二十四節気のそれぞれ15日間を、さらに3分割した、約
5日ごとに移ろいゆく季節を細やかに表していて、先人の智慧に感
その漢字をみると、まさにその感覚だと思います。
これも、同様に
二十四節気と違い、日本独自に少しずつ改訂を繰
参考資料
『にっぽんの歳時記ずかん』 平野恵理子著 幻冬舎
義母の折り紙作品(さくら)