大好き森の人

オランウータンの赤ちゃん大好き、かわいいもの大好き、おいしいもの大好き、おしゃべり大好き、Happyな毎日。

苗床見学

2012-10-06 15:42:22 | ボルネオツアー

 

  村での生活、三日目を迎えました。

この日の主な予定は、植林作業です。

インドネシア語で、朝のあいさつは「スラマッパギ」と言います。

「スラマッ」を省いて「パギ」と言うことが多かったです。

「ハロー」は、いつでも使えるので

あいさつの言葉を忘れたら、「ハロー」でごまかすのがいいと思います。

村の朝は早いです。

7時前に集合し、植林をする苗の苗床を見学に行きました。

(移動だけでも数時間は必要なので、集合時間は早いのです)

木の幹だけで作られた簡単な橋は、渡るだけでも大変でした。

にも関わらず、ここでもカメラとれいなちゃん赤ちゃんを抱えていて

手を引いてもらいました。

迷惑かけ通しです。

すみません。

森に植える苗は、森から拾ってきた原生種から作られています。

生態系を崩したら何もなりませんからね。

植林は、私たちが簡単にできるボランティアの活動の一つですが、

その土地にもともと無かった外来種を植えてしまい、かえって生態系を崩してしまうケースがあるそうです。

私も、れいなちゃんずに出会いオランウータンのことを考え始めてから

様々な場所で学習を続けていますが

たくさんのことがわかり、それぞれがつながって来ました。

学ぶ前は、植物が生えていれば何でもいいと思っていました。

正しく知るって大事なことだと思います。

ここタンジュンハラパン村の人々は、かつて違法伐採に従事していました。

今は、苗づくり組合を作り、苗木をNGOや政府、ツーリストに売ることで副収入を得ています。

苗づくりは、森の再生と生活安定と村人にとって一石二鳥のプログラムです。

4種類の苗を作っていると、バスキさんから説明がありました。


キャンプリーキーの母と子

2012-10-06 09:01:43 | ボルネオツアー

  「キャンプリーキー」で私が一番感じたことは、

子ども連れの個体が多かったことです。

TOMの存在が大きいのか、栄養状態がいいのか

環境が安定しているのでしょう。

もしかしたら、それでもオランウータンの数は少ないのかもしれません。

でも、少子高齢化時代を迎えた日本の動物園から見れば

たくさんの母と子の姿が見られるのはすごいと思います。

しかし、昨日も書きましたが

ここにどのくらいのオスの子どもたちがいるかわかりませんが

その子たち分の広いスペースが必要です。

オランウータンの数だけ、広い広い熱帯雨林がなければいけません。

オランウータンだけが、大事な動物なわけではありませんが

オランウータンが安定して存在できれば、他の生物も安定していることになると思います。

熱帯雨林を守らなければいけないと気持ちを新たにしました。

トウモロコシを持った親子がやってきました。

母は、強しです。

どんな体勢でも、食事をすることができるのですね。

トウモロコシも離しませんけど、子どもはもっと離すことはできませんからね。

子どもの方も必死にしがみ付いていますけど。。。

オランウータンの遠くを見つめる眼が気になります。

何を見ているのかなぁ~。

子どもは、トウモロコシにクギづけです。

動物園のお母さんたち、レンボーちゃんもリアンさんもチャッピーもそうですけど

自分がまず食べるのですね。

子どもは、母の姿を見てたくさんのことを学ぶのでしょう。

子どものオランウータンの視線がいじらしく

こういうところもオランウータンの魅力なんだなと思いました。

オランウータンたちの濡れた毛もいじらしいです。

この子たちが、大きくなるころは

今よりもっともっと広い熱帯雨林を確保できていると良いな

少なくとも減っていないといいな

と考えます。

一人一人の力は、小さいけれど

みんなで知恵を出し合って、力も出し合って、お金も出し合って

明るい未来がつくっていけたらと思っています。


森の王

2012-10-05 21:54:25 | ボルネオツアー

  「キャンプリーキー」のオランウータンのボスである

TOMです。

大きな体、りっぱなフランジ、

威風堂々とした姿は誰にも負けないと思われます。

(な~んて、もう一人りっぱなオスを知っていますけどね。それは、多摩動物公園のキューさんだよ~ん!!)

TOMの前のボスは、ドキュメンタリーにもなっている伝説のボス、クサシ。。。

みなしごから森の王となったという話は有名です。

そのクサシの息子だと言うのですが・・・。

TOMは、このキャンプリーキーで君臨しているようです。

しかし、

TOMの子孫ばかりが増えてもいい訳がありません。

それぞれのオスのオランウータンがなわばりを持てるように

広い広い森がなくてはならないと思います。

TOMは、たくさんのえさをもらいごきげんでした。

そのTOMが突然私たちの方までやってきたのでびっくりしました。

「さがってください!!」の指示がありました。(たぶん・・・)

でも私は、間近に見ることができて

ただただ興奮していました。 


さらに森の奥へ

2012-10-04 22:35:01 | ボルネオツアー

 ガルディカス博士が来ているからと時間調整が行われましたが

餌やりの時間が始まりました。

餌やり場は、さらに森の奥に入って行きます。

ヨーロッパからアジアから観光客が大勢やってきていました。

オランウータンにとって大勢の人達を入れることがいいはずはないのですが

外貨を稼ぐ必要もあるでしょうし

オランウータンの保護をアピールする場でもあるのでしょう。

私も、申し訳ないけど

オランウータンの近くに行ってみたい。。。

それは、本音です。

オランウータンたちの姿が見えてきました。

大人も子どもも、オスもメスも

老若男女のオランウータンがいるようです。

老は、あまりいないのかな?

餌やり場です。

これ以上入ってはいけないという境界線ぎりぎりまで行きました。

大きなオスのオランウータンが一人いました。

後からわかったのですが

彼が、現在の森の王のTOMでした。

バナナやとうもろこしやミルクが用意されていました。

オランウータンたちは、のびのびはしていました。

人に慣れていて、自由に闊歩していました。

本当に複雑な気持ちなのですが

オランウータンたちのそばに行くことができて幸せでした。


憧れの人

2012-10-03 22:36:24 | ボルネオツアー

 『キャンプリーキー』で、とてもラッキーなことがありました。

なんと、ビルーテ・ガルディカス博士がいらしたのです。

チンパンジー研究のジェーン・グドール博士、ゴリラ研究のダイアンフォッシー博士、

そして、オランウータン研究の第一人者がビルーテ・ガルディカス博士です。

博士の著書 『オランウータンとともに 上・下』(杉浦秀樹・斉藤千映美・長谷川寿一訳 )新曜社を読んでから

ずっと憧れています。

博士が、人類学者のルイス・リーキー氏に

ほとんどのことがわかっていなかったオランウータンの研究を託されてインドネシアの森に入ってから

40年が経ちました。

今だって、熱帯雨林での移動は楽ではないのにその頃はどんなに大変だっただろうと思います。

最初は、オランウータンの生態観察が目的でした。

そのうち、密猟されてみなしごになったオランウータンの保護が始まります。

現在、プランテーションや違法伐採により熱帯雨林は減少を続け

オランウータンのおかれる環境は悪化する一方です。

今、この森を見て博士はどんなことを考えるのだろうかと思いました。

私は、学者でも動物園関係者でもないけれど

オランウータンのためにできることはしたいといつも考えています。


ウータンも雨宿り

2012-10-02 22:34:04 | ボルネオツアー

 

  オランウータンは、水が苦手です。

雨も苦手です。

でも、木の葉を使って傘の代わりにするから平気です。

キャンプリーキーのオランウータンも、木の葉をかぶって雨宿りです。

この親子は、さっき食べていた親子とは別の親子です。

お母さんにべったりですけど

時々、離れて遊ぶ姿がありました。

だから、札幌「円山動物園」のハヤトくんと同じくらいかな?

もうちょっと大きいかな?

と思いました。

2~3歳というところでしょうか。

 おっぱいも時々飲んでいましたしね。

でも、「旭山動物園」のモリトくんくらいになっても

飲んでいるけどね。。。

オランウータンの茶色の毛が雨に濡れて光っていました。

 お母さんは、子どもを抱き

子どもはお母さんにしっかり抱かれて

とても幸せそうです。

お母さんの遠くを見つめる眼は気になりますけどね。

何を思うか、話をしたいものです・・・。


インドネシアのモリトくん

2012-10-02 00:00:00 | ボルネオツアー

  キャンプリーキーの裏庭のような所に出てきていたオランウータンの親子です。

撒かれていたえさなのか、そこに生えている草などなのか

せっせと食べていました。

そこに、一匹のカニクイザルがやってきて

おこぼれをもらおうとしていました。

オランウータンの子どもの顔が見えました。

ねっ!!「旭山動物園」のモリトくんに似ているでしょ。

お母さんの方は、日本の動物園のヒト達より色黒です。

日差しが強いからでしょうか。

インドネシアのモリトくんも、赤ちゃんではありませんが

まだまだ甘えん坊さんのようでした。

こういう所もモリトくんと同じ、同じ・・・。

「えっ、甘えているとこ見てた?」

ちょっと恥ずかしそうな表情に見えます。

その後再び、一人で食べ物を探して食べ始めました。

カニクイザルは、うまいことおこぼれ頂戴していましたが

インドネシアのモリトくんに、とうとう追い出されてしまいました。


キャンプリーキー

2012-10-01 14:27:25 | ボルネオツアー

 『キャンプリーキー』は、オランウータンを森に帰すことを目的に

1971年にオランウータン研究の第一人者である「ビルーテ・ガルディカス」博士によって設立されました。

オランウータンだけでなく、テナガザルやヒゲイノシシなど

たくさんの動物に会えます。

私たちが行った時は、カニクイザルがたくさん来ていました。

毎日15:00から、スタッフによる餌付けが行われています。

それを観光客が見ることができます。

ヨーロッパからの観光客が大勢いました。

トイレに行ってもどるとオランウータンがいると連絡がありました。

私の一番の目的がオランウータンに会うことであると

みんなが知っていたのでとても気にしてくれていました。

ありがたかったです。

親子のオランウータンでした。

「旭山動物園」のリアンさんとモリトくんのイメージに近いと思いました。

母親は、とてもしっかりしていて賢そうで

リアンさんのようだったからです。

息子?(女の子かもしれませんが・・・)の方も

母親からの距離、体の大きさ、

カニクイザルにちょっかいを出していた様子から

モリトくんにそっくりだと思いました。

だから、五歳くらいだと推定します。

こうやって、観光客のそばまで出てきて触れ合えちゃう状態が

オランウータンにとっては良くないことかもしれないと思います。

でも、でも。。。

ごめんねぇ~。

興奮しまくりで、写真をたくさん撮ってしまいました。

(オランウータンの写真の数に比べ、れいなちゃん赤ちゃんの写真は限られているのでブログトップの写真が足りなくなりそうです)


タンジュンプティン国立公園 

2012-10-01 00:00:00 | ボルネオツアー

 タンジュンプティン国立公園に着きました。

ここは、東南アジア最大の保護地域の一つです。

オランウータンやテングザル、サイチョウなどの珍しい野生生物が見られます。

雨は、降ったり止んだりを繰り返していました。

でも、峠は越えたようでした。

どの場所もそうでしたが

川から上がり、すぐそこが入り口ではなく

森に数分から数十分入って行きます。

木道は、とても歩きやすかったです。

オランウータンが出てきていると教えてもらいました。

オランウータンの保護施設「キャンプリーキー」でリハビリを受け、野生にもどったオランウータンです。

しかし、一度リハビリを受けたオランウータンは、残念ながら完全には野生にもどれません。

人の用意した食べ物を食べるために出て来ます。

それでも、森で生きていけることはオランウータンとって幸せなことでしょう。

多くのオランウータンが生きて行くには、

野生だろうが、半野生だろうが、

広い広い熱帯雨林が必要です。

だから、森を守りましょうなのです。

一人目のオランウータンに見送られて

私たちは、国立公園の中に入りました。

この中に、「キャンプリーキー」があります。