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前回、三俣山の大鍋・小鍋は紅葉の時期に取っておくと言うことで軟弱にもパスしてしまったのですが、、シーズン10月中旬からの土曜日は事あるごとに所用が頻発し、、最終週には熱発で体調不良だ、出かけられない事に少々イライラが募る日々。漸く11月に入り、さて、、と思ったのだけれど、三俣山は時期を少々外してしまった感は否めない訳で。で!黒岳。三俣山は標高が1700m級、、黒岳は1500m台、、低いほうが紅葉時期も少し遅いのかな、、と単純な理由の選択。午前3時起床の男池登山口到着が7時、、プロトレック表示の気温はマイナス2度、、結構冷えてました。黒岳原生林は黄葉です。5月の新緑も美しいのですが黄葉の原生林もまた格別です、気持ちよく歩き20分ほどで「かくし水」。1時間で湿原地の「ソババッケ」に到着です。「平治岳」「大船山」方面へ向かう「大戸越」への分岐でもあります。山々の狭間ですから朝日も差さず真っ白に霜が降りてました。「ソババッケ」を過ぎ「奥セリ」以降「風穴」までは黒岳と大船山の狭間の道、大小の不安定な岩が重なりあい、おまけに苔むして、まったく嫌になる位に歩きにくい道が続きます。ここを歩くのは12年ぶり2度目なのですが、若かりし頃もこの道で苦戦した記憶が蘇ります。
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「風穴」まで2時間30分、「かくし水」を汲んだり、「ソババッケ」で景色を眺め一服したり、写真を撮ったり、まっ、この位のタイムで歩ければいいのかな?そしてここから黒岳斜面の急登、一気に高度を上げていきます。何時ものごとく登りは青色吐息、既に右足付け根にかけてかなりの疲労がきています。高度を上げるに従って向かい側に見えてくる大船山のデッカさや高さが圧巻です、下から見上げるだけではよくわからなかった大船山斜面の彩もはっきりと視界に入って、黒岳斜面の紅葉との共演状態、疲れも忘れさせてくれる、、いや、、これは、やっぱり、正直、ヨレヨレ・バテバテ・フラフラの急斜面直登なのでした。
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ヨレヨレのまま「天狗別れ」を一気に通過、黒岳の最高峰「高塚」へ、「風穴」よりバテバテで1時間20分の格闘。1587mの高塚山頂は狭く先客で腰を下ろす場所もありません、しかたなく、フラフラと山頂直下の露岩までもどりザックを下ろすのももどかしく座り込むのですが、動きを止めると一気に体が冷え込みます、さすがに秋の標高1500m越え。目の前には黒岳天狗方面の絶景です。うん!来てよかった!!震えながらお湯を沸かし温かカップ●ードルカレー味をフホフホと啜り込む至福のランチタイムを楽しみました。