捨てた夢を
指折り数えると
見果てぬ夢は
女よりも美しく
そこに立つだろう
夜の孤独が
わたしを覆うので
夢の中で
夢の外で
わたしはあなたを
強く抱ける
そして打ち上げる
花火
永遠の夜空に
光がさき
音はあと
夢の岸辺では
いつも
指折り数えると
見果てぬ夢は
女よりも美しく
そこに立つだろう
夜の孤独が
わたしを覆うので
夢の中で
夢の外で
わたしはあなたを
強く抱ける
そして打ち上げる
花火
永遠の夜空に
光がさき
音はあと
夢の岸辺では
いつも
僕の鳥
人がいないほど
この鳥は美しい
僕の鳥は
季節がきても
飛ばなかった
羽ばたくかわりに
詩を書いている
飛べたくせに
今さら
空ばかり見て
(わかっている)
僕が死んだら
あのひとのところへ
この鳥は飛ぶ
飛ばないものを
魂と呼んではいけない
人がいないほど
この鳥は美しい
僕の鳥は
季節がきても
飛ばなかった
羽ばたくかわりに
詩を書いている
飛べたくせに
今さら
空ばかり見て
(わかっている)
僕が死んだら
あのひとのところへ
この鳥は飛ぶ
飛ばないものを
魂と呼んではいけない