つらつらと
つらねらてていく
ことばのはてに
わたしのありかがみつかることが
あるだろうか
つらつらと
つらねらられていく
そのことばのはじめに
ことばのはじめを
おしえてくれたひとが
わたしにも
いるということは――
たとえ
そのひとのことは
すっかりおもいだせないでいるとしても
どんなになつかしいことであろうか
この手のうえに
かさなる手が
かすかにでも見えたとしたら
そのときこの本は
閉じてよいのだ
つらねらてていく
ことばのはてに
わたしのありかがみつかることが
あるだろうか
つらつらと
つらねらられていく
そのことばのはじめに
ことばのはじめを
おしえてくれたひとが
わたしにも
いるということは――
たとえ
そのひとのことは
すっかりおもいだせないでいるとしても
どんなになつかしいことであろうか
この手のうえに
かさなる手が
かすかにでも見えたとしたら
そのときこの本は
閉じてよいのだ