一枚の木の葉を
光に透かしてみると
一本の木が
地図のように描かれている
そこから彼女は旅だったのだ
私の胸を透かしてみると
一本の木が
墨絵のように描かれている
そこから歩き始めたのだろうか
森を抜け草原へ
私という猿は
毎夜
夢の木から
何枚かの木の葉と共に
落ちる猿がいる
脚をビクンとさせて
目が覚める
毎朝
目を擦って
アスファルトの上を
歩き始める
猿がいる
光に透かしてみると
一本の木が
地図のように描かれている
そこから彼女は旅だったのだ
私の胸を透かしてみると
一本の木が
墨絵のように描かれている
そこから歩き始めたのだろうか
森を抜け草原へ
私という猿は
毎夜
夢の木から
何枚かの木の葉と共に
落ちる猿がいる
脚をビクンとさせて
目が覚める
毎朝
目を擦って
アスファルトの上を
歩き始める
猿がいる