Dr.Bheema Bhatが勤務なさっているインドの首都・デリーのホーリー・ファミリー・ホスピタルには年間を通してOA(変形性関節炎)やRA(リウマチ性関節炎)また変形性脊椎症の患者さんが多く来院します。
インドでは関節炎やヘルニア・すべり症など骨疾患に関しては、まずアーユルヴェーダ医師にかかることが多いようです。
アーユルヴェーダ治療がなぜOAやRAに効果的なのか?現在はインド国やWHOが率先してエビデンス・データの収集をおこなっています。
実際にXrayなどの所見でもアーユルヴェーダの薬用油を使用した例では変形した骨が再生している例もあり、先人の知恵(アーユルヴェーダの場合は神の知恵でしょう)の奥深さを実感しています。
今回のセミナーでもOAとRAの食生活や日常生活の違いについてお話いただきました。
OAはRasayanaといわれる強壮法が必要になりますが、RAの場合はAma(未消化物)が根本原因にあるため消化力UPを必ず行います。ただし、RAでもステージによって治療方法を変えるのは鍼灸と同じです。
さて、ここで出てきたAma(アーマ)。
牛乳と一緒に魚や塩を摂取したり、お腹がすかないうちに食べたり、などなど私の
治療院のblogでは健康的に生活するための注意事項の一つとしてAmaを溜めない生活方法を勧めてきました。実際膠原病やアトピーなど難治性疾患をはじめ不妊や甲状腺疾患でもAmaが根本原因であることは日々の治療の中で感じています。
東洋医学を生業になさっている先生方でしたら、「脾」つまり消化力が様々な疾患の原因であることはご理解いただけると思います。
それが整形外科的疾患に関しても同様である~このことをつい忘れてしまいがちなのも、東洋医学にも押し寄せてきた、細分化された医療形態の結果なのでしょうか。
リウマチについては
6月23日(土)18:00~日本アーユルヴェーダスクールにてバット先生の講演があります。是非ご参加ください。