歌うように語ろう

観劇や観戦(主にフィギュアスケート)等について語るブログです
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全日本選手権女子FSおよび総合結果(サブタイは癒しと怒りのクリスマス)+修正

2011年12月25日 | フィギュアスケート

女子FSが終わりました。女子SPもちょっと採点が微妙でしたが、FSはもう開き直ってやりたい放題でしたね。しかしその中にあっても、一生懸命頑張った選手たち、中でも辛い状況の中参戦し結果を出した浅田選手には心から賞賛と敬意を表したいと思います。

<女子FS>

1.鈴木明子  56.87  62.80  119.67

2.浅田真央  54.43  64.24  118.67

3.宮原知子   65.59   51.20   116.79

4.佐藤未生   59.16   50.56   109.72

5.今井 遥    53.25   55.60   108.85

6.村上佳菜子  48.21   59.92   107.13(Ded.-1)

7.庄司理沙   53.69   51.28    104.97

8.鈴木春奈   51.75   51.44    103.19

 

<女子総合>(シニア派遣組)

1.浅田真央   184.07

2.鈴木明子   179.27

3.村上佳菜子  172.69

4.今井 遥    166.67

 

以上の結果により、男女シングルおよびペア・アイスダンスの世界選手権派遣も決定しました。男女シングルはそのまま表彰台組・ペアも同様(1組しかいないですし)、アイスダンスのみリード組になります。四大陸選手権は男子が高橋・小塚・町田・無良の各選手、女子が浅田・村上・今井の各選手が派遣されます。(誤記がありましたので訂正いたしました)

ちなみにジュニア世界選手権は宮原、佐藤、庄司の3選手が派遣のようです。男子は未確認なので調べておきますね。

 

……それにしても、ひどいジャッジでした。特に浅田選手と今井選手に何か恨みでもあるのかと問い詰めたくなる恣意的な採点ですね。誰を優勝させたかったのか、昨日からなんとなく見えていましたが、今日の採点ではもうあからさますぎてどん引きしました。

誰を一番手にとか、枠がどうのこうの以前にちゃんと目の前の選手の演技を本当に吟味しているのか疑問だとしか言えません。

本当にひどいジャッジに翻弄された選手の皆さん、大変お疲れ様でした。明日のメダリストオンアイス、楽しみにしています。リラックスした演技を期待しています。


全日本選手権女子SPおよび男子FS、リザルト

2011年12月25日 | フィギュアスケート

リザルトやプロトコル出るのを待ってるんですが、なかなか出ませんねー。仕方ないので自分のメモを元にご紹介です。TES,PCS、TSSの順です。

 

<女子SP>

1.村上 佳菜子   35.92  29.64  65.56

2.浅田 真央    33.80  31.60  65.40

3.鈴木 明子    28.56  31.04  59.60

4.西野 友毬    32.60  25.92  58.52

5.今井 遥     30.22  27.60  57.82

6.村元 哉中    29.24  24.96  54.20

 

村上選手はジャンプ構成を元に戻したのが吉と出ましたね。全体的によかったと思います。

コンディションが一番心配された浅田選手もよくまとめましたし、まずまずの出来だったと思います。

鈴木選手はついにSPのコンボまで……。でもPCSは結構出てますね。

西野選手良くなってますね。そろそろシニアにおいで~。

今井選手も本来の良さに加えて早くもSSが良くなってきているのが楽しみです。個人的にはもっと点が出ても良かったんじゃないかと思います。

村元姉妹の仲良しさに和んだのは私だけじゃないはず。お姉ちゃんも頑張りました。

 

続いて男子FS。

<男子FS>

1.羽生結弦   88.59  79.00  167.59

2.小塚祟彦    84.87  81.50  165.37

3.高橋大輔    74.65  86.90  158.55

4.無良祟人    74.00  70.10  144.16

5.町田 樹    68.44  70.40  138.84

6.田中刑事   69.77  65.20  133.97

 

<男子総合>(4位まで)

1.高橋大輔    254.60

2.小塚祟彦    250.97

3.羽生結弦    241.91

4.町田 樹    213.48

 

SPでは圧巻の演技だった高橋選手がまさかの転倒祭りでFS3位になりましたが、SPの貯金が効いて逃げ切りました。

小塚選手はFSでは4Tを決められたのは良かったですが、3Aのコンボで転倒がもったいなかったですね。

羽生選手は演技全体は気迫がこもっていて良かったです。最後の3Sが1Sになったのがもったいなかったですが、本人も足を叩いて悔しがっていたのがちょっと可愛くもあり。後はスタミナですね。

町田選手はクワドの代わりを2Aにしたので、基礎点が下がってしまったのと、パンクがありましたがプログラムの精度は上がってきつつある印象を受けました。

上位陣以外では宇野君が頑張っていたなーとか、無良くんが4T決まってよかったとか、そんな感じです。

 

さすがに4時間ぶっ続けだと疲れますね。現地観戦だともっと疲れますが。もっとも、もっと疲れているのは選手の皆様でしょう。お疲れ様でした。

 

明日は女子FS、選手の皆様の健闘を祈ります。以上。 


全日本男子SP

2011年12月24日 | フィギュアスケート

まずはSP結果から。上位10位までのご紹介で、左からTSS,TES、PCSです。

なお、TV放送時と順位が一部入れ替わっています。3位と4位にご注目ください。後で注釈も入れます。

1.高橋大輔  96.05 50.70 45.35

2.小塚祟彦  85.60 45.30 40.30

3.町田 樹  74.64 38.44 36.20

4.羽生結弦  74.32 37.12 37.20

5.中村健人  68.58 36.98 32.60

6.田中刑事  67.48 36.18 31.30

7.宇野昌磨  63.49 32.44 31.05

8.坪井遥司  63.21 36.06 27.15

9.村上大介  62.65 29.00 34.65

10.佐々木彰生  60.45 28.30 33.15

 

まず3位と4位についてですが、TV放送時には3位が羽生選手で4位が町田選手になっておりました。しかし放送終了後、日本スケ連のリザルトページを見ると上記のとおりに。現地情報ほかいろいろ探ったところ、採点終了後に審判団の間で協議になり、上記のとおりに修正されたそうです。私が放送を見ながら取ったメモより、羽生選手のTESが0.5下がっています。スピン辺りのレベル認定が変更になった模様です。……しかし、このように競技終了後一度順位を確定させておきながらそれを覆すのはどうかと思います。数年前にも一度1位織田選手、2位高橋選手と発表しておきながら後で覆したことがありましたが(ただ、これは織田選手のザヤックノーカン引き忘れ。完全なケアレスミスですね)選手たちは必死で戦っています。審判にとっては数ある採点作業の一つかもしれませんが、選手にとっては大事な一試合です。もっと真剣かつ真摯に望んでほしいと思います。そしてもう二度とこのようなことが起こらないように、再発防止に努めてもらいたいものです。

以下、軽く感想を。(放送された順番による。坪井選手は放送されなかったので残念ながら割愛させていただきます)

*宇野君まだ小さい。でもスピードが出ていましたね。スピンがいいです。

*小塚選手クリーンな演技でした。明日のナウシカ期待しています。

*町田選手良かったです!黒い瞳に合わせた衣装も素敵ですね。

*佐々木選手のニンジャ!ファンの方から大きな折り紙手裏剣をもらっていてほほえましかったです。

*村上選手のクワドサルコウ残念でした。明日挽回期待しています。

*中村選手、アクセルまでいい感じだったのですが、st3Fで転倒が惜しかった!

*高橋選手、圧巻でした。西岡アナ大興奮(笑)まあ興奮するのもわかります。TESで50点とかすごいなー。

*無良選手、調子悪かったのかな…。怪我とかではないといいのですが。

*羽生選手、ここまで一番クワドの精度が高かったので惜しかったですね。でもちゃんとリカバリして、タノまで組み込んだのはさすがです。

 

明日は女子SPと男子FS。長時間に備えて昼間に休養を取り、観戦に備えたいと思います。明日も今日レベルの(比較的)まともな放送をお願いしますよ、フジさん!


要素話は一時中断+追記

2011年12月22日 | フィギュアスケート

いよいよ明日から全日本ですね。相変わらずマスコミご一行様は浅田選手のストーカーに余念がないご様子ですが、明日から先に始まるのは男子ですがな。男子の滑走順くらい出しなされ。気が利かないなー(いつものことか…)

といいつつスポナビの記事URLを貼っておきますね。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/winter/skate/figure/headlines/20111222-00000176-jij-spo.html

今年は欠場が男子でもアイスダンスでも出てしまって残念ですが(女子も1名不明な方が)、出場される選手の皆さんがよりよりパフォーマンスを出来るように、マスコミご一行様は余計な邪魔はしないようにお願いします。欠場される織田選手、クリス・リード選手はどうぞお大事に。キャシー選手も元気出してくださいね。みんな待ってますからね。

それにしても、ワールド出場枠が足りなくて毎年熾烈になるこの国内選手権、今はロシア女子も相当ですが他国のフィギュアファンの皆様も気になるでしょうね。Jスポではロシア選手権を今年から放送決定、加えてカナダ選手権、全米選手権、そしてユーロと日本にいながらにしてあれこれ拝見できるのは大変ありがたいことです。おそらく自国でこれほどに(CSとはいえ)競技会を堪能できるのは日本くらいではないでしょうか? 

多少お金はかかりますが(初期設定費用とか。でもしょっちゅうキャンペーンやっているので利用するとそんなに高くないですけども)CS放送は本当に快適なので、地上波(特にフジ)に嫌気がさした方はぜひご検討を。特にJスポは実況の方がしっかり知識を持っている方で、しかもどの選手にもあたたかい方なので本当にストレス無く見られますよ。でも、GPシリーズと全日本はディレイで地上波が最速なのですよね。実に残念です。(後日CSでも放送がありますが、あんまり日がたってからというのもね……)

明日からは全日本話の結果や感想を書きますが、その間にメイン要素の話(まだステップやジャンプがー)をちょっとまとめておきますね。

 

追記:全日本のリザルトページが出来ていたのでURL貼っておきますね。


スピンのレベル認定と興味深い事実

2011年12月21日 | フィギュアスケート

ちょうど今、私の私用PCを古いものから新しいものに移行しているところなのですが、8年もの間使い倒した旧型マシンからいろいろ引越しさせるのには骨が折れます。

さすがにもう膨大なデータを直接移管することは断念したので、それは外付けHDで何とかすることにします。

閑話休題。ちょっと中断していましたが、主要要素について語るシリーズ?第二弾、今回はスピン編です。

今シーズンに入る前に、毎年恒例になりつつあるルールマイナーチェンジ(毎年細かいとは言えルールが変わる競技というのもいかがなものかと思いますが)がなされ、その中でスピンはややレベル認定が厳しくなるようにISU コミュニケーションの中の文言からは受け取れました。

しかしシーズンが始まってみると、さすがにトップ選手たちはあまり取りこぼしなくスピンのレベルをとっているところを見ると、思ったよりも選手にとっては大変な変化ではなかったのかもしれません。

ただ、今季に限らず見ていて改めて思うのは、レベル4で全て揃えている=スピンの名手とは限らないということです。

例えば女子のスピンがうまい選手といえばシズニー選手や(最近ちょっと精彩を欠いていますが)ナガス選手が上げられますが、彼女たち以外でも結構オールレベル4で固めている選手はいます。

見ていて美しいスピンといえば、回転速度や回数もありますが、トラベリングせずきれいなポジションであることも必要な条件ではないかと個人的には思っています。そして、明確ではないものの、軸ブレがないか否かという点でトラベリングについてはGOEの判断条件でも入っています。しかし現状はというと、結構トラベリングしている選手がレベル4を取っていたり、ポジションがあまりきれいでない選手がやはりレベル4を取っているんですよね。それよりも厳しく見られているようなのが、スピンの入りのような印象です。スピンに入る瞬間にちょっとでもバランスを崩したりするとあっという間にレベル1とか2にされてしまっています。まあ確かに、スピンに入り回転が終わるまでの一連の流れはプログラムの流れを壊さないためにも大切ではあるのですが、ポジションの美しさにはもっとGOEをはずんであげてほしいですし、また、トラベリングはどう見ても軸がしっかりしていない証明だと思いますのでその辺はあいまいにしないでレベルを安易に上げないでもらいたいものだと思います。

ところで男子でスピンの名手というとすでに引退されていますが、ステファン・ランビエールさんがあげられると思います。前回のエントリーで少しだけ触れた興味深いことというのが彼の著書に載っていたのですが、ランビエールさんのコーチ、Mr.グルッターは独自の指導をしていたようです。以下一部抜粋します。

『スピンについては、ミスター・グルッターの考えはとても斬新だった。彼はいつも生徒たちに面白いポジションでやってみなさいと言う。これはぼくたちの間でいつもジョークの種になるのだが、彼は僕にあらゆるポジションでスピンをやらせようとした。ただ、言われてもぼくの身体ではできないポジションだってある。だから、ぼくは逆に自分ができるものを彼に見せようとする。「あなたの言うスピンはできないけれど、これがぼくのスピンです」と。そういうやり取りのなかから、ぼくのスピンは生まれた』(以下略)

スイスというとスピンの得意な選手のメッカのような国です。ランビエールさんはもちろん、同じく引退されたサラ・マイヤーさん、そして何よりその独自なスピンに名前がついたビールマンさん(ただし、初めてビールマンスピンのポジションを披露したのはタマラ・モスクビナさん:川口&スミルノフ組のコーチ)などなど、日本にジャンパーが多いという傾向のように、スイスにはスピナーが多々います。それはひょっとすると、このグルッターコーチのような独自の指導方法の賜物なのかもしれません。

思ったよりもこじんまりとなってしまいましたが、スピン編はこの辺で。