今日、ご紹介するのは、「コスモス上」「コスモス下」カール・セーガン著(朝日新聞社)です。「コスモス」とは、英語で「宇宙」のことです。上巻と下巻があって、表紙の写真は、惑星探査機「ボイジャー」が撮影した土星と木星です。世界各国語で出版された本の日本語版です。
この本は、一般向けにわかりやすく書かれた科学と哲学の本です。科学と哲学と聞くと、ちょっと引いてしまうかもしれませんが…(笑)。
テーマをひと言でいうと、「我々は何者で、どこからきたのか、そしてどこへ行くのか?」ということです。
故カール・セーガン博士は、元米コーネル大学の教授で、同大惑星研究所所長。NASA(米航空宇宙局)の宇宙開発にも参加し、初めて太陽系外に出て行く惑星探査機パイオニア号には、宇宙人への手紙を搭載したことで知られ、そのエピソードが光村書店刊行の国語の教科書に掲載されたことがあるので、ご存知の方も多いと思います。
「コスモス」には、宇宙がどのようにして誕生し現在の宇宙に進化したのか、また、最初の生命がどのように誕生して現在の姿にまで進化したのかが、わかりやすく書かれています。古代から現在にいたる古今東西の科学者の諸説や著書の引用があり、すぐれた読書案内書としての側面も持っています。
「我々は何者で、どこからきたのか、そしてどこへ行くのか?」一読をお勧めします。
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