宮城の春夏秋冬

日々の事や私の趣味の事などを綴ります。
独り言なので異論もあるかとは存じますが宥恕賜りたく存じます。m(__)m

支那春蘭

2017年03月02日 | 古典園芸

写真:支那春蘭『大富貴』

今は支那春蘭が咲きだして楽しい時期なのです。
日本春蘭より少しばかり花期が早く、支那春蘭が咲くと今シーズンの蘭の楽しみが始まると言う訳なのです。

私にとって蘭の一年はまずは2月下旬から3月初旬に咲く“広葉恵蘭”から始まります。
これは殆どが台湾報歳と呼ばれるグループが主流を占め、少しの支那報歳や大明蘭が含まれる一群を指します。
この報歳蘭等は葉幅は2センチを超え、葉長は60センチ以上にもなろうかと言う堂々たる姿なのです。
広葉恵蘭と呼ばれる一群は主に柄を鑑賞する東洋蘭の中でも雄大な葉姿なので見ごたえがあるのです。

最近では報歳蘭や細葉恵蘭(玉花蘭や雄蘭等)の中から特に花色が冴えたものを選抜して、花物恵蘭と言うジャンルが確立され、かなりの花物がリストアップされています。
私も広葉系の『陽明錦』や『桃姫』、細葉系の『雪山』や「天草小蘭」など数種を育てています。

広葉恵蘭に同じか少し遅れる程度で咲き始めるのが“支那春蘭”と呼ばれる、大陸産の春蘭です。
我が国の春蘭とは少し趣を異としていますが、これらの花弁の翠色や素晴らしい香りは日本春蘭にはなかなか見る事の出来ない大きな魅力なのです。

さて、次に3月下旬には待望の日本春蘭の季節。
その後は5月頃に一茎九華、9~10月下旬には細葉恵蘭が咲き、11月には寒蘭が咲くのです。
その間には“長生蘭”や“富貴蘭”、或いは“羽蝶蘭”等が咲いてくれるのです。

こんな感じで、私の蘭に囲まれたシーズンが始まるのです。
しかもその他にも“雪割草”や“花菖蒲”等も育てているので、お花三昧の至福の時を過ごすのです。(*^^)v


さて、この『大富貴』は支那春蘭の四天王の一つと言われる銘品なのです。
支那春蘭には殆ど見られない幅広の花弁。
堂々たる花容は四天王の名に恥じぬものが有りますね。

この株は元の株が大きくなったので数年前にバックを外して育てていた鉢だったのですが、今年に成って咲いてくれました。
来年からは毎年のように花が見られるでしょうし、花数も増えてくれる事でしょう。
しかし、この品種は花茎が伸びづらいのが悩みの種です。
どうしても株下でこんもり咲いちゃうんだよなぁ。orz
コメント
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