特別展 国宝「卯花墻」と桃山の名陶
―志野・黄瀬戸・瀬戸黒・織部―
桃山時代後期、岐阜県・美濃地方で新しい陶器が誕生しました。志野、黄瀬戸、瀬戸黒、織部です。斬新な作行きが活気あふれる当時の風潮と呼応して大流行しました。
この特別展では桃山茶陶の代表作とされる志野茶碗「卯花墻(うのはながき)」(国宝)と、美濃陶の名品を一堂に展示します。 桃山時代ならではの気風を感じていただきたいと思います。
10/1 国宝の展示ということもあって、見に行きました。
私は、有田焼きのような磁器が好きで、どうも ぼてっと厚いこのテのものの良さは、あまりわかりません・・・。
「偶然出来た釉薬の景色、歪んだ形、素晴らしい!」といわれたらそうかなぁ~と見るだけ。
卯花墻(うのはながき)は、卯の花の咲く垣根をデザインした茶碗。
→ 志野茶碗〈銘卯花墻/〉 文化遺産オンライン
展示された茶碗の中では、一番デザインが生き生きとし、色も形も工夫が凝らされている 「織部」の焼き物に魅力を感じました。
桃山時代といえば、戦国武将が戦いに明け暮れていた頃。
鉄砲伝来、キリシタン。
その中で花開いた文化は絢爛とした面と 幽玄の美が混ざり 能、茶の湯がもてはやされていたんですね。
その頃にタイムスリップした気分で 展示された名品を見ると、また違った味わいがあります。
利休の時代につづく慶長年間(一五九六~一六一五)は、桃山の新しい茶陶が一挙に開花した時代であった。伊賀の花入・水指等にみる破格の造形、桃山茶陶の花ともいえる志野の誕生、緑釉を意匠の基調にした織部焼の装飾、自由奔放な造形と文様の食器群、美濃に匹敵する施釉茶陶の唐津など、まさに純然とした日本の陶撃ェ確立した時代であった。
参考 志野焼 - Wikipedia 織部焼 - Wikipedia
黄瀬戸・瀬戸黒 (美濃焼- Wikipedia)
キーワード : 陶磁器の名品