診療科を再編 Part 3

厚生労働省が5月に発表した・・・基本診療科名を38→26に削減する見直し案について、5/16と5/20にlevieもネタにしましたが～、参院選で自民党が大敗したせいなのか？それとも日本医師会や各医学学会から猛反発と陳情が相次いだせいなのか？？・・・厚生労働省は“診療科名4割削減案”を白紙撤回していたんだってさぁ。←何をやっとんのじゃお役所は・・・
どうやら・・・医学／医療系の各方面からは、全く意見を聞きもしないで、厚生労働省で推進していた“話”らしい。だから、反発を食らうのは当然の結果ってもんだろうね。
外科系、内科系、精神医学系など・・・学会ごとに意見書を提出してました。

5月に発表された、基本診療科からはずそうとしていた科を一応挙げておくと・・・
『心療内科、神経科（神経内科）、小児外科、呼吸器科、呼吸器外科、消化器科（胃腸科）、循環器科、心臓血管外科、リウマチ科、アレルギー科、皮膚泌尿器科、性病科、肛門科、気管食道科』・・・の14科なんだけど、確かにピンと来ない診療科名もある。
この数年で少しは浸透した“心療内科”が残るのはよかったかもね～。精神科とどこが違うんだ？って思う人も大勢いると思うけど・・・違うんだよ～←説明になってない（爆）
神経内科と脳神経外科も違うんだし、呼吸器内科と呼吸器外科も違うんだし、リウマチやアレルギー疾患も成果を挙げてきていると思うしね～。厚生労働省案は・・・専門性を確立してきた外科系と内科系の違いをゴチャ混ぜにしたようなものって言う印象もあったなぁ。
あの案では“内科”に集約されてしまうような感じもあったね～。

患者が病院へ行って受診する時に、どこにかかったらいいのか解らないという事はよくある事で、大きな病院だと、看護婦が診療案内をしている場合もあるけれど～身体のどこが具合が悪いのかを聞いたとしても・・・正確には解らない事も多いものなんだよね～
その為に・・・“総合医療科”・・・みたいのを設置して、1次切り分けをするような病院も出て来ているけど・・・それだと、余計に医療費がかかってしまう事にもなるかもしれない。
故に“総合科”には反対の立場を取る人もいるけれど、外科的にも内科的にも、総合的に診察して診断して、専門性の高い“科”に振り分けをする事も・・・必要だと思う。

厚生労働省は、なぜ診療科を減らしたいのか・・・5月にネタにした時、ある所でたまたまちょっと聞いたんだけど、レセプト処理と電子カルテに関係があるっポイ。
たまたま話題に上っただけで、深く突っ込んで聞いてはいないけど、厚生労働省はレセプトのチェックを簡略化したいと考えているらしい。今だにレセプトは紙ベースでチェックしているところもあり・・・診療科が多いと作業が面倒臭いって事なのかも・・・？？データーの電子化も診療科名が少ない方が楽って事なのかなぁ？←これはlevieの憶測です

そもそも電子カルテは、医療事務系を基本ベースに作り込むので、外来や病棟など、医師や看護師側の使い勝手などあまり考えられてはいなくて、金勘定と保健点数を重視したものだったと思う。levieが病院現役の頃・・・親しくなったDRからは、“すっげぇ使えねぇ”って話をよく聞いたもんです。でもね、医療事務に携わる知人からも“物凄く使いにくいったらありゃぁしないよ～”と、嘆く言葉ばっかり聞いたなぁ（笑）もしかすると・・・電子カルテって・・・厚生労働主導のモノで・・・どこかに穴があるの？？・・・っと思ってしまいました（笑）

でもまぁ・・・大学病院の質、医療従事者の質、患者の質、医者や看護師の育成や、介護系の整備や医療費の問題・・・製薬会社も含めて、医療体系を見直す事は必要だろうねぇ。
サービス業として確立しようなんて思わなくていいから、安心して受診／入院できるようにはして欲しいよね。強いて言えば・・・高飛車な医者をなんとかして欲しいかな（笑）
診療科名を減らすより、他にテコ入れすべきトコがあると思うしさ～。