ボクはこの頃、夢の中で夢を見ている事を自覚していて、もうすぐ目が覚めるだろう事も自覚して夢を見ている事がある。そして目が覚める前に見た夢を思いだして、脳に記憶として焼き付けようとしながらゆっくりと目が覚めていく事が多くなっている。でも、目が覚めると映像の断片や画像の断片しか思い出せない。せっかく春の陽射しを顏に受けながら爽やかに目が覚めたというのに、思い出せない事に後味の悪い、バツの悪さを感じてしまう。
所詮は夢だから、記憶しようにも上手く言葉に出来ない事もあるし、記憶できたからと言ってそれをノートに書き留めるわけでもないのだが。
昨日の朝も、そんな感じで目が覚めたボクだった。出窓から差し込む明るい太陽の光が、部屋の空気を暖めはじめている途中で、布団から両腕を出して伸びをしてみると空気はまだ冷んやりとしていて、起き上がるのをためらわせた。ボクは両腕を暖かい布団の中に戻し、目が覚めてもはっきりと覚えていた夢の流れを思い起こし、どんな意味が込められていているのかを考え始めて、そのまま1時間ばかり布団に埋もれ続けたのだが、答えなど出るものではない事は解っている。せいぜい自分に都合のいいように解釈するのがオチだ。
思いを巡らせる事に飽きてきたボクは、丸くなっていた布団の中から、北側の壁に掛かっている時計を覗き込むように目を細めて見てみると、針は9:45を指している。午後に家を出るつもりの時間までにはまだ5時間はある事を確認すると、ボクは布団から這い出た。
取りあえずは何か胃に流し込もうと1Fへ下り、リビングのドアを開けてみるとテーブルには料理がズラリと並んでいた。そうだった、今日は昼頃に父方の伯母達が来る事になっていたのだった。ガス台と冷蔵庫と流しを、忙しそうに行ったり来たりをしている母と妹は、料理を眺めるボクを見るなり、輪唱するように“それは食べちゃダメよ、食べていいのはこのお皿だから”と言ったが・・・ボクはただ、それら料理を見ながら、夕方・・・友人の家で開かれる一人一品を持ち寄るホームパーティに“どんな食材が並ぶのだろう”と思っただけだった。
その時、台所では邪魔者扱いされたらしい父は、隣の部屋でお茶を飲みながら小さくなってTVを見ていたが、フと見ると口元だけが緩んでいた。
ボクは、食べてもいい皿に乗っていたオハギを一つ口にして、お湯を沸かして珈琲を入れ、冷蔵庫に入っていたみかんのゼリーを手にするとそそくさと2Fの自室に戻った。
自室に戻ったボクは、珈琲を口に含みながらPCの電源を入れ、まずは、昨夜メールからシンプルテキストにコピペしておいた、ホームパーティに持って行こうと思っていたCDの曲目とアーティスト名を間違えないようにルーズリーフに書き写し、忘れないようにすぐにCDとセットにして鞄に入れ、もう一つの持参品タロットカードも鞄に詰めた。
11:30頃、近所に住む伯母が到着すると、1Fから俄に話し声と笑い声が聞こえてきて、昼過ぎには3人の伯母が顔を揃えた。挨拶しに行くと、今度は母が少し小さくなっていたが、ボクはこのフランクでアバウトな伯母達が、父の兄の伯父よりはるかに好きだった。
一緒に軽く昼食を取った後、ボクは部屋に戻って外出する身支度しながら、一人一品持参する持ち寄りで、何を買っていこうかと思いを巡らせた。平日ならば、1年以上も行っていないイタリアンの店で、パスタをテイクアウトするところだが、祝日は休みのはずだ。
京王・小田急・伊勢丹・ルミネ、寄り道しようと思っている新宿の地図を思い浮かべても、頭の中に出てくるのはデザートばかり。その思い浮かべた店の中からボクは一つを選んだ。
待ち合わせは17時、新宿のその店で買い物を済ませ、ひと足早く懐かしい街に行き、ひっそりと一服する為には、15時過ぎの電車に乗れば出れば大丈夫だろうと考えた。
それまでの1時間半・・・ボクは、ブログネタ“タミフル”の下書きに集中し、集めておいたの過去の記事を読み返し、少し引用しながらキーボードを叩いて文章を繋いだ。チラリと時計を見る度に、時間が近づくに連れて、ボクの乾いた心は潤いを少し増した。
15時半・・・予定を立てた時間には少し遅れて、ボクは家を出た。
タリーズで一服する時間はどうやらなさそうである。
所詮は夢だから、記憶しようにも上手く言葉に出来ない事もあるし、記憶できたからと言ってそれをノートに書き留めるわけでもないのだが。
昨日の朝も、そんな感じで目が覚めたボクだった。出窓から差し込む明るい太陽の光が、部屋の空気を暖めはじめている途中で、布団から両腕を出して伸びをしてみると空気はまだ冷んやりとしていて、起き上がるのをためらわせた。ボクは両腕を暖かい布団の中に戻し、目が覚めてもはっきりと覚えていた夢の流れを思い起こし、どんな意味が込められていているのかを考え始めて、そのまま1時間ばかり布団に埋もれ続けたのだが、答えなど出るものではない事は解っている。せいぜい自分に都合のいいように解釈するのがオチだ。
思いを巡らせる事に飽きてきたボクは、丸くなっていた布団の中から、北側の壁に掛かっている時計を覗き込むように目を細めて見てみると、針は9:45を指している。午後に家を出るつもりの時間までにはまだ5時間はある事を確認すると、ボクは布団から這い出た。
取りあえずは何か胃に流し込もうと1Fへ下り、リビングのドアを開けてみるとテーブルには料理がズラリと並んでいた。そうだった、今日は昼頃に父方の伯母達が来る事になっていたのだった。ガス台と冷蔵庫と流しを、忙しそうに行ったり来たりをしている母と妹は、料理を眺めるボクを見るなり、輪唱するように“それは食べちゃダメよ、食べていいのはこのお皿だから”と言ったが・・・ボクはただ、それら料理を見ながら、夕方・・・友人の家で開かれる一人一品を持ち寄るホームパーティに“どんな食材が並ぶのだろう”と思っただけだった。
その時、台所では邪魔者扱いされたらしい父は、隣の部屋でお茶を飲みながら小さくなってTVを見ていたが、フと見ると口元だけが緩んでいた。
ボクは、食べてもいい皿に乗っていたオハギを一つ口にして、お湯を沸かして珈琲を入れ、冷蔵庫に入っていたみかんのゼリーを手にするとそそくさと2Fの自室に戻った。
自室に戻ったボクは、珈琲を口に含みながらPCの電源を入れ、まずは、昨夜メールからシンプルテキストにコピペしておいた、ホームパーティに持って行こうと思っていたCDの曲目とアーティスト名を間違えないようにルーズリーフに書き写し、忘れないようにすぐにCDとセットにして鞄に入れ、もう一つの持参品タロットカードも鞄に詰めた。
11:30頃、近所に住む伯母が到着すると、1Fから俄に話し声と笑い声が聞こえてきて、昼過ぎには3人の伯母が顔を揃えた。挨拶しに行くと、今度は母が少し小さくなっていたが、ボクはこのフランクでアバウトな伯母達が、父の兄の伯父よりはるかに好きだった。
一緒に軽く昼食を取った後、ボクは部屋に戻って外出する身支度しながら、一人一品持参する持ち寄りで、何を買っていこうかと思いを巡らせた。平日ならば、1年以上も行っていないイタリアンの店で、パスタをテイクアウトするところだが、祝日は休みのはずだ。
京王・小田急・伊勢丹・ルミネ、寄り道しようと思っている新宿の地図を思い浮かべても、頭の中に出てくるのはデザートばかり。その思い浮かべた店の中からボクは一つを選んだ。
待ち合わせは17時、新宿のその店で買い物を済ませ、ひと足早く懐かしい街に行き、ひっそりと一服する為には、15時過ぎの電車に乗れば出れば大丈夫だろうと考えた。
それまでの1時間半・・・ボクは、ブログネタ“タミフル”の下書きに集中し、集めておいたの過去の記事を読み返し、少し引用しながらキーボードを叩いて文章を繋いだ。チラリと時計を見る度に、時間が近づくに連れて、ボクの乾いた心は潤いを少し増した。
15時半・・・予定を立てた時間には少し遅れて、ボクは家を出た。
タリーズで一服する時間はどうやらなさそうである。
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