When I Dream

~気侭な戯言日記~

ハートに火をつけて

2006-12-01 18:00:00 | ボクシリーズ(物語風/エッセイ風)
ボクの心の中に再び火がついた。消えかかりながらも燻っていたような小さな火は・・・新しいエネルギーを注がれたように炎の勢いがだんだん強く大きくなってきていた。それは、夢への歯車が実現に向けて動き出したかのような・・・未来を切望する心の風景でもあった。
やはり今が“その時どうするか”だったのだろう・・・ボクは、明るい兆しの入口にでも導かれたような出来事に・・・胸を躍らせたのだった。不思議な気分だった。

下手な鉄砲を無差別に四方に撃ってみても・・・“何かが違う気がする”“ここじゃぁない”そんな思いが心の中で引っ掛かかり続けていた。自分はいったい何がしたいのだろう・・・そう思っていいのは20代のうちかもしれないが、ボクは自問自答を繰り返していた。だが・・・ボクなりの“未来予定図”は輪郭がより鮮明になってきている近年である。そこへ辿り着くには“何を”“どれを”選択すればいいのだろうか。迷っていたのはそれだった。

何かを探すように行動して数ヶ月・・・懐具合もいよいよ追い込まれ、これはバイトでもしてなんとか食い繋がなくては・・・と、ボクは頭を切り替えて、時給がいい事と面白そうと言う理由で目を止めた会社に軽い気持ちで電話をかけたのだった。ちょっとしたスレ違いでアポイントが取れず諦めて他も当たっていたある日・・・その会社から電話がかかってきて訪問したその帰り道・・・ボクの心の中の火種が息を吹き返したのだった・・・

不安が全く無いわけではなかったが、目の前に提示された一つの“Vision”に心をくすぐられたボクだった。“ここなのかもしれない”“やっと見付けたのかもしれない”・・・話をしながらボクはそう感じていた。それは100%合致するわけではないし、躍らされて勝手に舞い上がり始めていたとも言えるし、単なる思い込みや考え違いかもしれない・・・
頭の中で思い描いていた“未来予定図”・・・そのうちの一つに近いモノ・・・数年前にある人に言われた“ちょっと凄いかも~”に繋がっているような気がしてならなかった。そこに可能性を垣間見たような気にさせられたのだ。ワクワクするようなこんな気持ちは、先日のMac系の面接以来で・・・藁をもすがるような気持ちもあった。

大きな賭けかもしれない。この間の・・・“いよいよ打って出ますか”・・・スタイリストのそんな何気ない一言が頭の中で響いた。“引っぱり上げてくれる人に出会う”・・・数年前にある人に言われた言葉も頭の中で響いた。ゆっくりと歯車が動き始めたのだろうか?

不思議と迷いはなかった。霧が晴れたようにスッキリした気分になっていた。
努力次第でなんとかなるんじゃないか・・・ボクにしては珍しく真っすぐに前を見ていた。
ハートに火がつけられた・・・

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