僕は昆虫マニア、昆虫オタクとは全く違うけれど
書物で読んで、雨模様の日曜日にぜひ見たいと思って楽しみにしていた
「ブータンシボリアゲハ」の番組を見た。
「ブータンシボリアゲハ」とは
ブータン東部の深い谷で78年前にイギリス人探検家がその年と翌年に発見、
採集された5匹の標本が大英自然史博物館に残るだけという生態を含めてすべてが謎の蝶。
蝶のようによく目立つ生き物で、これほどまで謎に包まれた種は世界でも類が無く、
最後の大物と言われてきた。姿、形から「ヒマラヤの貴婦人」という。
(オスはどうする? また、バカなツッコミを)
これが78年前に採集された5匹
ブータンの首都ティンプーは国の西の端、向う谷は東の端。
一本しかない縦断道路を500キロ、道幅の狭い断崖絶壁の道を行く。
調査隊の人は6、7人。いずれも日本を代表する昆虫学者、研究者、カメラマンらしい。
日本はこう言う分野ではかなり高いレベルにあるようだ。
そう言う実績が今回の調査の許可が下りた一因らしい。
それにしても凄いところを行く。思わずこの車が崖から落ちたら、
サッカーの日本代表が、全員いなくなってしまうようなもんだ。
日本の昆虫学者が全滅ではないか。と変な心配をしてしまう。
滝の向こうに見える左右の細いラインが道です。
左右に崖崩れを起こした跡が残っているみたいやな。
こんなとこで通行不能になったら、何年も復興せんやろな。(余計なことを考える)
それにしてもこの調査隊、ほとんど70代の高齢者。女性も70代。大丈夫かと思う。
昆虫学者か、最近聞かないよね。
そうですね、僕より上の人達の世代ですよね。昆虫採集してたのは。
その後は僕の世代も含めて。凄く限られた人達になったと思う。
若い人は本当に数少ないんや。昆虫も数少なくなったしね。
でも、カブトムシとクワガタだけ今子供にブームなんだ。
底の浅い世の中やね。教育がこうしたんだよね。
民放のもったいぶって、そのくせ中味もないし、引っ張り回す番組作りと違って、
やっぱりNHKはドキュメント的で良いわ。
78年見られなかった蝶が、あっさり、飛んでいる姿が捕らえられる。
それからは短い限られた時間で、なかなか見つからなかったり、
大変だったと思う。その努力の成果が
ブータンシボリアゲハの楽園のような場所を発見する。
あの大きな蝶の独特の乱舞、絶滅種に幸明を感じさせる何匹もの交尾の姿。
産みつけた卵まで見つけてしまった。
この老人たち、かなり凄いぞ。10m近い高さまで木を登って調査する様は、
周りが気をつけてください。と老人を気遣う姿と、
昔の昆虫採集をしていたときのような腕白だった頃を想像させてしまう姿が、
重なって、なんだか僕を笑わせてしまう、微笑ましい。
いい番組を見せてもらった。
NHKの蝶が乱舞する動画がありますから是非見てください。
「ヒマラヤの貴婦人」ブータンシボリアゲハ謁見記
NHK「かぶん」ブログ
※勝手に画像を拝借して、ブログをリンクしてごめんなさい。
(余り)
十代の終わりに朝日新聞の天声人語に「アンコールワットの遺跡は蝶を追ってジャングルに入ったフランスの昆虫学者が偶然発見した」と書いていた。この話が僕は凄く好きで、ジャングルの中を夢中で蝶を追って、突然現れたこの巨大な遺跡を見たときの昆虫学者の感動がはっきり思い浮かぶようだった。それから、ますます天声人語が好きになり、毎日読むようになったんだけど。
しかし、後にどの書物にもアンコールワットを発見したのが昆虫学者とは出ていない。朝日新聞らしい誤報か?
書物で読んで、雨模様の日曜日にぜひ見たいと思って楽しみにしていた
「ブータンシボリアゲハ」の番組を見た。
「ブータンシボリアゲハ」とは
ブータン東部の深い谷で78年前にイギリス人探検家がその年と翌年に発見、
採集された5匹の標本が大英自然史博物館に残るだけという生態を含めてすべてが謎の蝶。
蝶のようによく目立つ生き物で、これほどまで謎に包まれた種は世界でも類が無く、
最後の大物と言われてきた。姿、形から「ヒマラヤの貴婦人」という。
(オスはどうする? また、バカなツッコミを)
これが78年前に採集された5匹
ブータンの首都ティンプーは国の西の端、向う谷は東の端。
一本しかない縦断道路を500キロ、道幅の狭い断崖絶壁の道を行く。
調査隊の人は6、7人。いずれも日本を代表する昆虫学者、研究者、カメラマンらしい。
日本はこう言う分野ではかなり高いレベルにあるようだ。
そう言う実績が今回の調査の許可が下りた一因らしい。
それにしても凄いところを行く。思わずこの車が崖から落ちたら、
サッカーの日本代表が、全員いなくなってしまうようなもんだ。
日本の昆虫学者が全滅ではないか。と変な心配をしてしまう。
滝の向こうに見える左右の細いラインが道です。
左右に崖崩れを起こした跡が残っているみたいやな。
こんなとこで通行不能になったら、何年も復興せんやろな。(余計なことを考える)
それにしてもこの調査隊、ほとんど70代の高齢者。女性も70代。大丈夫かと思う。
昆虫学者か、最近聞かないよね。
そうですね、僕より上の人達の世代ですよね。昆虫採集してたのは。
その後は僕の世代も含めて。凄く限られた人達になったと思う。
若い人は本当に数少ないんや。昆虫も数少なくなったしね。
でも、カブトムシとクワガタだけ今子供にブームなんだ。
底の浅い世の中やね。教育がこうしたんだよね。
民放のもったいぶって、そのくせ中味もないし、引っ張り回す番組作りと違って、
やっぱりNHKはドキュメント的で良いわ。
78年見られなかった蝶が、あっさり、飛んでいる姿が捕らえられる。
それからは短い限られた時間で、なかなか見つからなかったり、
大変だったと思う。その努力の成果が
ブータンシボリアゲハの楽園のような場所を発見する。
あの大きな蝶の独特の乱舞、絶滅種に幸明を感じさせる何匹もの交尾の姿。
産みつけた卵まで見つけてしまった。
この老人たち、かなり凄いぞ。10m近い高さまで木を登って調査する様は、
周りが気をつけてください。と老人を気遣う姿と、
昔の昆虫採集をしていたときのような腕白だった頃を想像させてしまう姿が、
重なって、なんだか僕を笑わせてしまう、微笑ましい。
いい番組を見せてもらった。
NHKの蝶が乱舞する動画がありますから是非見てください。
「ヒマラヤの貴婦人」ブータンシボリアゲハ謁見記
NHK「かぶん」ブログ
※勝手に画像を拝借して、ブログをリンクしてごめんなさい。
(余り)
十代の終わりに朝日新聞の天声人語に「アンコールワットの遺跡は蝶を追ってジャングルに入ったフランスの昆虫学者が偶然発見した」と書いていた。この話が僕は凄く好きで、ジャングルの中を夢中で蝶を追って、突然現れたこの巨大な遺跡を見たときの昆虫学者の感動がはっきり思い浮かぶようだった。それから、ますます天声人語が好きになり、毎日読むようになったんだけど。
しかし、後にどの書物にもアンコールワットを発見したのが昆虫学者とは出ていない。朝日新聞らしい誤報か?