気持ちを入れて・・・

昨日は朝からすごい雨
午前中のレッスンはどうしよう、
午後はKAT'Sで中間市まで行くのに、どうしよう・・・
と不安になりましたが、なんとか、みなさんがおみえのときは
雨も小降りだったり・・・、午後はすっかりあがって
高速バスはちょっと楽しくお出かけ気分を味わいました。

ミュージカル「本日は晴天なり」の公演まであと二週間。
この時期になると、役者さんたちの芝居はどんどん変わっていきます。

もう、台詞がどうこうではなく、その役の性格そのものが出てきます。
通しのあと、演出の石丸先生のダメだし・・・その最後の一言は
「もう、どうこうじゃないの、気持ちを入れて！それだけです。」

まさに・・・
ベテランの役者さんたちはそこがね、本当に出てくるのです。
毎年のことながら、今日もつくづくそう思いながらみてました。
「気持ちを入れて」という言葉の深さを感じます。

台詞を言ってない時のしぐさ、目線、
舞台のセンターにいないときの立ち姿、
誰かの台詞を受けた時のリアクション、
それはト書きに書いてあることではなく
その役者さんが表現する役の性格ですものね。
そしてそれは役者さん個々の理解や発想、センスも。
演出家が支持しても結局は役者さん本人にはいらないと
自然なしぐさや姿として反映されることはありません。

芝居の練習を見るようになって、演奏や音作り、そしてレッスンにも
通じるものがあって、思うことも多くなりました。
そして、いつも行きつくのは「気持ち」です。

結局は何をやるにしてもそのことに本当に「気持ち」が入らないとダメだってこと。
もちろん、形を作ることはできます。でもそれは気持ちが入ってるものとは違う。
あ、言い方が反対だな、気持ちが入ってるものはどこかが違う。

長く仕事をしてると形を整えることはうまくなる。
とりあえず、乗り切ることもできる。でもそれはやっぱり、形を作ったもの、
あたりさわりなく、繕ってそこに置いたもの。
でもちゃんと大切に気持ちを入れたものはそのあとが違う・・・
それを見たり、聞いたり、接したりしたその相手の人の中で
膨らんでいく、残ってその人の気持ちになっていく。
つまるところ、それが相手に伝わるってことですね、きっと。

最近ときどき、思います。
あーどうして今までわからなかったんだろう。気付かなかったんだろう。
今になって、ほんとに、今頃になって気付く大切なことが多すぎる。
ってことは、まだわかってないことも、途方に暮れるほど
残されてるに違いない。

そして何より、わかってたようでわかってなかったこと、
そんなことすべてが、誰かと接することで気付くということ。

あーもーちょっと、わたしもう、はっきり言いますとね(^_^;)
一年半の猶予です、五十突入・・・でごじゃります。
人生５０年、なんていってた時代の方々から見たら、吹けば飛ぶような人生、
はぁ、でもありがたいことにお仕事でも、プライベートでも
尊敬の友人たちに恵まれています！・・・って、他力本願やね(^_^;)
吹かれても転ぶくらいで済むようにはしなくちゃ！

七夕の日、彦星さまと織姫さまを見上げながら・・・あまーい気持ちやなくて
力強い(^_^;)！？誓いを立てるのでした。

彦星さまと織姫さまと今夜はお会いできますね、きっと。