3年前にここに住むようになって野菜作りを始めてから
何度も聞いていた言葉ではありました。
「おののく」なのか「おのろく」なのか
はたまた「おろのく」なのか、はっきりしませんでしたが
どうも“間引く”ことを指していることは話の前後から分かりましたので
調べようと思いつつ、ついつい忘れてしまっていました。
ところが昨日、15cm位まで成長している玉ネギの苗を
今後どうしたらよいのかKさんのお婆さんに尋ねたところ
「ボチボチこの混み合っている所を“お〇〇いて”その“お〇〇いた”のも
別の場所に植えればいいよ。初めてにしては上手く育っているねぇ」
ほら、また出て来た“お〇〇く”!
そこで早速、今回は忘れないうちにこの“お〇〇く”を調べてみたのでした。
結果は「おろのく」、予想通り「間引く」の意味で、主に北信濃で使われる方言とのこと。
別に「手抜きする」という意味もあって
「仕事の手をおろのく」なんて使い方もあるのだそうです。
な~んだ、方言かぁ(ちょっと安心)
商家に生まれて“お町”で育った私が
これまでただの1度も聞いたことも使ったこともなかったのは
農家と直接接することがなかった生活をしてきた証というものです。
それとも単に無知だったのか…。
どっちにしても使い慣れていないこの言葉、「ろ」と「の」の順番を間違えそうで
これからも「間引く」に替えて私が使うことは、多分、ないでしょう。