今日は話の軌道をどう間違えたのか、恋愛と結婚は違うという話から発展して「恋愛は心でする、結婚は頭でする」「状況には惚れるけど人には惚れない」とか我ながら名言!と思えるせりふがポンポン出たと思って調子にノッてたら
「いちど、リカコさんの失恋話を聞いてみたい」
とTさんが言った。
「は?失恋ですか?」
「ええ。恋が終わった話。」
「フッた話ですか、それともフラレた話?」
「うーん、できればフラレた方が聞きたい」
「私、そんなにたくさん恋愛経験があるわけじゃないので、お話しするほどの出来事はありません」
「またまたそんなことを。今のご主人が唯一の男性ってわけじゃないでしょ。」
「…、あの、やっぱムリです。話せません。」
「じゃ、やっぱりあるんだ、失恋したこと。メール楽しみにしてますよ。」
「…」
というわけでパソコンに向かったけれど、全く仕事が手につかない。頭の中は記憶を高速スキャンしていて、適度にカマトトで、純情っぽくて、自分のイメージをコワさない程度のソフトなおつきあいの別れの場面を思い返してみた。しかし、
やっぱりそんな失恋話ないよ!
な、なんて非道なんだキミは…みたいな思い出しか出てこなかった。
カマトト路線、早速行き詰っている。悔しい。
そんなわけで、他部署で働いているS子にメールを書いて聞いてみた。
その返事。
「でましたねー!Tさんのセクハラ☆
ま、がんばって思いだして下さいョ!」
だめだ。全く参考にならない。←最初から参考にしようと思ってないけど。
そんなわけで、自分の記憶の奥底にずっと封印していた、あのつらかった出来事をとうとう暴露してしまうことにした。
詳細はここには書かないけれど、1年間つきあった人に自分から別れを告げたにもかかわらず、その後5年ものあいだ引きずり続けたことがあった。
数年前だが、実家を建て直すときに自分の部屋の物を捨てたのだが、当時の日記が出てきて、読み返してみると当時自分が完全に心を病んでいたことが分かった。それなのに、読んでいるうちに今でも彼のことが好きで好きでたまらなく、心が過去に戻っていきそうだった。怖くなって日記をびりびり破いて焼いてしまった。
その心の系譜を、たまらなく暗い気持ちになりながら、半日かかってメールにしたためた(←仕事しろよ)。書きあげたメールを読み返すとさらに気が滅入ってきて、送信ボタンをクリックすると、よろよろと立ち上がって
「Tさん、気分が悪いので外の空気にあたってきます」
と席を外してしまった。
そして30分後(←仕事しろ)席に戻ったら、案の定、部屋の空気が死ぬほど重くなっていた。
「もうちょっと軽いノリでくるかと思っていたら、…私が聞いてはいけないような内容でしたね。」
「いいんです。初めて他人に話せたので、なんだか気持ちに区切りをつけられました」
「このメールを読んで、リカコさんが今のリカコさんである理由が、分かったような気がしました。」
そして、Tさんからメールが来た。
重い話に対して、なんと返信しようか、
途中まで書きかけたメールを破棄すること、2回・・・。
私が聞いてよい話題だったか、ふと、不安になったりも
しましたが、あえて、気軽に返信させてもらうなら、
それでもよく別れを決心して、断ち切りましたね、という点かな。
どんな方であったか、それは私にはわかりませんが、
そう決心した以上、誤りはなかったはずです。
少々時間を要したかもしれませんが。
しかし、そのあとS子ほか多方面から
「どうしてそんな話をTさんにしてるワケ?」
「そんなプライベートな話をアンタから引き出せるなんて、それってTさんの才能?それともアンタがどうかしちゃったの?」
など、お叱りをいただいています。
「いちど、リカコさんの失恋話を聞いてみたい」
とTさんが言った。
「は?失恋ですか?」
「ええ。恋が終わった話。」
「フッた話ですか、それともフラレた話?」
「うーん、できればフラレた方が聞きたい」
「私、そんなにたくさん恋愛経験があるわけじゃないので、お話しするほどの出来事はありません」
「またまたそんなことを。今のご主人が唯一の男性ってわけじゃないでしょ。」
「…、あの、やっぱムリです。話せません。」
「じゃ、やっぱりあるんだ、失恋したこと。メール楽しみにしてますよ。」
「…」
というわけでパソコンに向かったけれど、全く仕事が手につかない。頭の中は記憶を高速スキャンしていて、適度にカマトトで、純情っぽくて、自分のイメージをコワさない程度のソフトなおつきあいの別れの場面を思い返してみた。しかし、
やっぱりそんな失恋話ないよ!
な、なんて非道なんだキミは…みたいな思い出しか出てこなかった。
カマトト路線、早速行き詰っている。悔しい。
そんなわけで、他部署で働いているS子にメールを書いて聞いてみた。
その返事。
「でましたねー!Tさんのセクハラ☆
ま、がんばって思いだして下さいョ!」
だめだ。全く参考にならない。←最初から参考にしようと思ってないけど。
そんなわけで、自分の記憶の奥底にずっと封印していた、あのつらかった出来事をとうとう暴露してしまうことにした。
詳細はここには書かないけれど、1年間つきあった人に自分から別れを告げたにもかかわらず、その後5年ものあいだ引きずり続けたことがあった。
数年前だが、実家を建て直すときに自分の部屋の物を捨てたのだが、当時の日記が出てきて、読み返してみると当時自分が完全に心を病んでいたことが分かった。それなのに、読んでいるうちに今でも彼のことが好きで好きでたまらなく、心が過去に戻っていきそうだった。怖くなって日記をびりびり破いて焼いてしまった。
その心の系譜を、たまらなく暗い気持ちになりながら、半日かかってメールにしたためた(←仕事しろよ)。書きあげたメールを読み返すとさらに気が滅入ってきて、送信ボタンをクリックすると、よろよろと立ち上がって
「Tさん、気分が悪いので外の空気にあたってきます」
と席を外してしまった。
そして30分後(←仕事しろ)席に戻ったら、案の定、部屋の空気が死ぬほど重くなっていた。
「もうちょっと軽いノリでくるかと思っていたら、…私が聞いてはいけないような内容でしたね。」
「いいんです。初めて他人に話せたので、なんだか気持ちに区切りをつけられました」
「このメールを読んで、リカコさんが今のリカコさんである理由が、分かったような気がしました。」
そして、Tさんからメールが来た。
途中まで書きかけたメールを破棄すること、2回・・・。
私が聞いてよい話題だったか、ふと、不安になったりも
しましたが、あえて、気軽に返信させてもらうなら、
それでもよく別れを決心して、断ち切りましたね、という点かな。
どんな方であったか、それは私にはわかりませんが、
そう決心した以上、誤りはなかったはずです。
少々時間を要したかもしれませんが。
しかし、そのあとS子ほか多方面から
「どうしてそんな話をTさんにしてるワケ?」
「そんなプライベートな話をアンタから引き出せるなんて、それってTさんの才能?それともアンタがどうかしちゃったの?」
など、お叱りをいただいています。