同窓会でときめくってことが本当にあるんだなぁ、と先日思った。
中学高校は女子校だったし、大学の同窓会なんて会う度に組み合わせが変わってて自給自足的総スワップ状態で薄汚れた感じだし(私は盲腸みたいにピンッとはみ出て誰からも相手にされなかったからなおさらムカつくんだケド)、昔のつながりなんて全く当てにしていなかった。
で、先日、小学校の同窓会に出た。
場所は「ひろさと」というメシ屋。父に聞くと「イナカくさいけど、一応お昼時は混雑している」らしい。というわけで、唯一今も連絡をとり続けているYちゃんの車に乗せてもらって行ってみる。車を止めながら「たしかに、すごいところだねぇ…」という感想がつい出てしまった。
そのメシ屋はほったて小屋みたいなところで、お座敷の窓は木枠だし、土間に石油ストーブなんか置いてあるし、酔っ払ったケンジが柱につかまって板の間からのりだして「すいませーん」と厨房を覗くときに建物がミシミシミシッとスゴイ音を立ててワヮヮ私たち家屋倒壊で下敷き!?なんていちいちビクビクするような、昭和臭のただよう店だった。そして、ビールを飲み過ぎてちょっとお手洗いへ…となると、ガラガラッと引き戸を開けて外に出て、お~寒いッ!なんて震えながら厠に行くのだ。
私は6年生の春に県外に引っ越してしまったので、2年前の同窓会で会えなかった子たちとは実に20年ぶりの再会だった。26人しかいない学年だったのでひとりひとりの名前は今でもちゃんと覚えているけれど、目の前の顔と昔の記憶があまりに一致しないので、しばらく驚きと喜びに酔いしれていた。
N君は5年生の夏に転入してきた。だから、私とは半年くらいしかクラスメートではなくて、話をしたことも数えるほどしかなかった。だから当然、最初は誰だかわからなかったけど、昔の面影がいい感じに残って、寡黙そうだけどイイ男に変身していた。
でも、ずっと地元に住んでいる人のつながりっていうのは暖かいものですね。N君の伯母さんが私の父と同級生だったそうで、「リカコちゃんのお父さんは今度○○中学校に赴任したんだってね」とか「リカコちゃんの弟が駅伝に出てたよ」とか、N君の家では私のことが度々話題にのぼっていたのだそうだ。なんせ私も弟も父の名前から一字もらっているので、何かあるとすぐ親子だとわかるらしい。悪いことはできませんね…。
夕方6時から始まった飲み会が、のんべえ組が11時頃乱入したことによって最高に盛り上がって、「担任呼ぼうぜ」ということになった(遅い)。こういうときにメシ屋のピンク電話の下でひん曲がってる電話帳に担任のI先生の親の名前が出てるんだから、イナカってすごい。それで本当に電話をかけてしまって、本当に担任が駆けつけてくれたんだから、なおさらスゴイぞウチの同窓会。
このとき私はガラガラッと引き戸を開けて厠に行ったのだが、用を足して戻るときにN君が出てきた。狭い通路なので「あ、ごめん」なんて体を脇に寄せてすれ違うときに「ケータイ番号交換しようよ」と言われた。
ここ、ときめき第一波。
「あ、いいよ。でもケータイかばんの中に入れてるから、あっちに戻ったらね」とはぐらかして座敷に戻ろうとすると、「電話とかメールとかで連絡とって、これからはもっと話そうよ。東京でも会おうよ」と。腕をつかまれた。
ここ、ときめき第二波です。
まったくね、コイツどういうつもりなんだろ。私が既婚ってことは既に発表してあるし、だいいちN君は幹事のSちゃんと小学校の頃から好き同士で、中学高校でつきあってたけど受験のために自然消滅して、2年前の同窓会で連絡を取り合ったことがきっかけで10年ぶりに再燃してそのうち結婚するんだとか散々からかわれてる真っ最中じゃないか。
その後も「ひろさと」が看板になって外に出たときに「2次会行くよね?」と念を押され
ここ、ときめき第三波。
2次会の途中でとうとう母がキレて「さっさと帰ってきなさーい!!」と電話をよこして私が中座するときに、Sちゃんのすぐ近くに座っているにもかかわらず「メール、書くから」と耳打ちされ
ここ、ときめき第四波。
おかげで「あのNの奴はいったいどういうつもりなんだ」と、妙に浮き足立った心境で週末の残りを過ごしてしまった。(←イケナイ既婚者)
いやー、同窓会でときめくってことが本当にあるんだなぁ。
でも、N君から届いたメールは至ってフレンドリーで、何度かやりとりをするうちに「一緒に日商簿記2級を受けよう!」という話になっている。
しかし、なぜ簿記!?
というか、まったくの脈ナシだったのでひとまず安堵、ですが。
それとも、小学校社会でも私は盲腸みたいにピンッと蚊帳の外か!と憤るべきでしょうか。
中学高校は女子校だったし、大学の同窓会なんて会う度に組み合わせが変わってて自給自足的総スワップ状態で薄汚れた感じだし(私は盲腸みたいにピンッとはみ出て誰からも相手にされなかったからなおさらムカつくんだケド)、昔のつながりなんて全く当てにしていなかった。
で、先日、小学校の同窓会に出た。
場所は「ひろさと」というメシ屋。父に聞くと「イナカくさいけど、一応お昼時は混雑している」らしい。というわけで、唯一今も連絡をとり続けているYちゃんの車に乗せてもらって行ってみる。車を止めながら「たしかに、すごいところだねぇ…」という感想がつい出てしまった。
そのメシ屋はほったて小屋みたいなところで、お座敷の窓は木枠だし、土間に石油ストーブなんか置いてあるし、酔っ払ったケンジが柱につかまって板の間からのりだして「すいませーん」と厨房を覗くときに建物がミシミシミシッとスゴイ音を立ててワヮヮ私たち家屋倒壊で下敷き!?なんていちいちビクビクするような、昭和臭のただよう店だった。そして、ビールを飲み過ぎてちょっとお手洗いへ…となると、ガラガラッと引き戸を開けて外に出て、お~寒いッ!なんて震えながら厠に行くのだ。
私は6年生の春に県外に引っ越してしまったので、2年前の同窓会で会えなかった子たちとは実に20年ぶりの再会だった。26人しかいない学年だったのでひとりひとりの名前は今でもちゃんと覚えているけれど、目の前の顔と昔の記憶があまりに一致しないので、しばらく驚きと喜びに酔いしれていた。
N君は5年生の夏に転入してきた。だから、私とは半年くらいしかクラスメートではなくて、話をしたことも数えるほどしかなかった。だから当然、最初は誰だかわからなかったけど、昔の面影がいい感じに残って、寡黙そうだけどイイ男に変身していた。
でも、ずっと地元に住んでいる人のつながりっていうのは暖かいものですね。N君の伯母さんが私の父と同級生だったそうで、「リカコちゃんのお父さんは今度○○中学校に赴任したんだってね」とか「リカコちゃんの弟が駅伝に出てたよ」とか、N君の家では私のことが度々話題にのぼっていたのだそうだ。なんせ私も弟も父の名前から一字もらっているので、何かあるとすぐ親子だとわかるらしい。悪いことはできませんね…。
夕方6時から始まった飲み会が、のんべえ組が11時頃乱入したことによって最高に盛り上がって、「担任呼ぼうぜ」ということになった(遅い)。こういうときにメシ屋のピンク電話の下でひん曲がってる電話帳に担任のI先生の親の名前が出てるんだから、イナカってすごい。それで本当に電話をかけてしまって、本当に担任が駆けつけてくれたんだから、なおさらスゴイぞウチの同窓会。
このとき私はガラガラッと引き戸を開けて厠に行ったのだが、用を足して戻るときにN君が出てきた。狭い通路なので「あ、ごめん」なんて体を脇に寄せてすれ違うときに「ケータイ番号交換しようよ」と言われた。
ここ、ときめき第一波。
「あ、いいよ。でもケータイかばんの中に入れてるから、あっちに戻ったらね」とはぐらかして座敷に戻ろうとすると、「電話とかメールとかで連絡とって、これからはもっと話そうよ。東京でも会おうよ」と。腕をつかまれた。
ここ、ときめき第二波です。
まったくね、コイツどういうつもりなんだろ。私が既婚ってことは既に発表してあるし、だいいちN君は幹事のSちゃんと小学校の頃から好き同士で、中学高校でつきあってたけど受験のために自然消滅して、2年前の同窓会で連絡を取り合ったことがきっかけで10年ぶりに再燃してそのうち結婚するんだとか散々からかわれてる真っ最中じゃないか。
その後も「ひろさと」が看板になって外に出たときに「2次会行くよね?」と念を押され
ここ、ときめき第三波。
2次会の途中でとうとう母がキレて「さっさと帰ってきなさーい!!」と電話をよこして私が中座するときに、Sちゃんのすぐ近くに座っているにもかかわらず「メール、書くから」と耳打ちされ
ここ、ときめき第四波。
おかげで「あのNの奴はいったいどういうつもりなんだ」と、妙に浮き足立った心境で週末の残りを過ごしてしまった。(←イケナイ既婚者)
いやー、同窓会でときめくってことが本当にあるんだなぁ。
でも、N君から届いたメールは至ってフレンドリーで、何度かやりとりをするうちに「一緒に日商簿記2級を受けよう!」という話になっている。
しかし、なぜ簿記!?
というか、まったくの脈ナシだったのでひとまず安堵、ですが。
それとも、小学校社会でも私は盲腸みたいにピンッと蚊帳の外か!と憤るべきでしょうか。
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