リカコの、これは「ゴミのようなブログ」か「ブログのようなゴミ」か

今までの人生は挫折つづきでサボテンのぴょん太さんもベランダで干からびているけど、最近ようやく自分を肯定できてきてるかも…

キミは「もっこり」を覚えているか

2009-01-13 19:37:18 | 日記
ハリウッドスターに毛筆で書をしたためさせ、掛け軸にしてオークションで売る ――
どれだけ前のテレビ番組なのかすぐには答えられないくらい昔、とんねるずのハンマープライスという番組をよく見ていた。

で、先日の父と娘の旅の最後になにげなく入ったほうとう屋敷みさか路という郷土料理レストランで、この番組のことをいろいろと思い出すような逸品に再会した。

ジョン・ボン・ジョヴィが書いた「もっこり」、
トム・クルーズが書いた「アカんデミー賞」、
アンディ・ガルシアが書いた「アンディこうなるの」
有名人掛け軸以外には、さくらももこがイラストを描いてくれた箪笥とか、和田アキ子の実物大ハンドモデル…そうそう!中指を突き立てたやつ!あ~ここの店長が競り落としてたんだ。

へーぇ!なんて眺めていると父は「車を見てくる」と外に行ってしまった。外の駐車場にはここの店長が道楽で集めたリムジンやランボルギーニカウンタックが止めてあって、アロワナ(維持費年間何百万もかかるという高級魚)に裸婦がしがみついている巨大な石像が。
はっきり言って、店の外も中も趣味悪すぎだ。
ついでに、店員も元ヤンみたいなガラの悪そうなのばっか。
それで、ほうとうもあんまりよく煮込んでないから、ぜんぜん本場の味とは言えない。

でも。でもでも。
もともとほうとうなんて山奥の農家の貧乏食でうまくもなんともない物なので、肉だのカニだのがんがん入れてきしめんみたいな平べったい麺を柔らかく煮てくれるのであれば、本場のほうとうよりも何倍も美味いじゃん、ということになる。
だいたい、私が子どもの頃から食わせられていたほうとう(いや、かつては「ほうとう」という名前はなく単にニゴミと呼んでいた)はばあちゃんが汚い床にうどん粉たたきつけて作った太い麺で、具は大根と油揚げのみ、ゆっくり煮る間もないまま食卓に並べるので麺は半生で粉臭かった。
主食がご飯でおかずがニゴミだけ、というパターンが冬は多かったので、ニゴミなんて大大大っ嫌いだった。
だから、趣味の悪い店で躾の行き届いてない元ヤンウェイトレスがガチャンと本格的じゃないほうとうを置いてって1500円払うのと、いかにも田舎の食堂みたいな貧乏臭いところでまんまるしたおばちゃんが本格だけど大して煮えてないし具もかぼちゃとイモだけのほうとうを出して1500円払うのとだったら、私は断然前者のカニほうとうを選びたいと思う。
それに、いろんなところで買ってきたり、自分で作ったりしたお宝をいろんな人に見てもらってお客さんを楽しませたいだなんて、見上げた心意気だと思う。
ヴァンフォーレ甲府のスポンサーもやってるんだし、こんなほうとう屋さんがあったっていいじゃないか。


でも、私、ほうとう食べないでコロッケ定食にしたけどね。ほうとう、嫌いだし。

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